2021年6月13日(日)東京ドームで『Yogibo presents RIZIN.28』が開催された。
メインイベントでクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に2R1分51秒、三角絞めで敗れた朝倉未来(トライフォース赤坂)は試合後のインタビューに答え、「悔しいですけれどやってよかったというのがあります。(クレベルは)結果的に強かったと思います」と試合を振り返り、「今後のことは一度考えます。引退も含めてちょっと考えて、考えてみてって感じです」と、引退の選択肢もあることを語った。
この発言はファンや関係者に大きな衝撃を与えたが、朝倉は試合翌日に撮影した試合に関するコメント動画を自身のYouTubeチャンネルで公開。
右目の腫れが痛々しいが「目は大したことない。別に痛くない」と清々しい表情で話し、「シンプルに完敗でしたね。クレベル選手が強かったです。上手さが凄かった」と試合を振り返った。
最後の三角絞めについては「コーナーポストに押し付けている時点で三角は絶対に入らないと思っていた。普通入らないじゃん。だけど入った瞬間に完全に形に入っていて。多分ちょっとでも隙間があったら持ち上げたりさ、いろいろなエスケープの方法は知っているからやろうと思ったんだけれど、気付いたら落ちていたね。極まりそうだなと思ったけれど」と、試合後のコメント同様に油断したとする。
失神した時の様子を「落ちている時に前日の夢を見ていて。この1カ月憂鬱で寝れない日もあったし、悪夢もけっこう見てきたんですよ。プレッシャーとかも無意識にあったのかな。それで失神している時に“うわっ、明日試合かよ”と思っていて、そうしたら歓声がワーっと聞こえたから“あれ?俺、勝つのかな”と思って起きたらリングの上だったみたいな感じでしたね」と、本音も吐露しつつ夢を見ていたと明かす。
そしてなぜ、自分が「格闘技を盛り上げたい」とRIZINデビューした時から言い続けているか、そのアツい理由や「挑戦することの大切さ」を語る朝倉。
最後には「自分のことのように悔しがっているファンの方もいて。愛されているなって思いましたね」と、改めてファンの存在に感謝し、「1日ちょっと考えてみて、引退とかも考えたんですけれど、凄く応援してくれる人の声が多かったというのと、朝倉未来は最強じゃないといけないというのを思ったので、もうちょっと頑張ってみようかなと。頑張ろうかなと思います」と、ファンのためにも現役を続行することを発表した。