K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】「この試合に全てを懸けて戦う」亀本勇翔がウェイトトレーニングでパワーアップ、鬼の形相でバーベル持ち上げる

2021/05/07 22:05
【K-1】「この試合に全てを懸けて戦う」亀本勇翔がウェイトトレーニングでパワーアップ、鬼の形相でバーベル持ち上げる

高重量でのスクワットを成功させた亀本に、周りの選手からは拍手が起こった (C)K-1

 2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、斗麗(WIZARDキックボクシングジム)とスーパーファイトK-1フェザー級3分3R延長1Rで対戦する亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。

 亀本は2015年12月に瀧谷渉太、2018年1月に森坂陸、2019年2月に出貝泰佑から勝利を収めている。また、敗れはしたものの武居由樹、玖村将史とも拳を交えた。2019年11月にはトーナメントを制してBigbangスーパーバンタム級王座を獲得。2020年12月にK-1初参戦し、軍司泰斗と対戦したがKO負けを喫した。戦績は10勝(2KO)9敗。


 対戦カード発表会見で「自分のスタイルを壊す」ために筋トレを始めたことを明かしていた亀本。今回の公開練習ではその成果を披露するため、高重量のスクワットに挑んだ。周囲の選手たちも心配の声を上げる中、シャフトがたわみそうなほどのプレートを両側に着けたバーベルを肩に担ぐ亀本。ヒザを屈めたところから、鬼のような形相で立ち上がると、選手たちからは大きな拍手が。さらにもう一度成功させ、そのパワーを見せつけた。

 この公開練習について亀本は「今回はちょっと気合い入れすぎましたけど、普段から重い重量でガンガン、ウェイトをやっていて。今までは階級制ということもあって全然(ウェイトを)やってなかったんですが、前回フェザー級に階級を上げてみて、パワーのなさを痛感しました。それで一から体を作り直そうと。今はウェイトをガンガンやっていて、せっかくの公開練習ということで普通にミット打ちをやっても面白くないと思い、今やってる筋トレをピックアップしてやってみました」と語った。

 この筋トレの成果が出て、最近は上の階級の選手とスパーリングしても当たり負けしなくなったという。そのパワーが「スタイルを壊す」ことに生かせるかと問われると「パワーをつけるのはそのスタイルのための一つの手段であって、僕としては前回負けた時に、会場に何も残せなかったというのが悔しかった。勝っても負けてもお客さんの心に残るような試合をしていかないといけない。そう思ってK-1に憧れて、K-1を目指してきたので、そういう意味でも積極的にガンガンKOを狙っていこうと思ってます」と返答。パワーアップに成功し自信がみなぎっている様子が伺えた。


 そんな亀本が大田区大会で対戦するのは、オランダのMike's Gymで修行し、プロデビューから6連勝してきた新鋭の斗麗。Krushタイトルマッチでは初の黒星を喫したものの、注目株であることには変わりない。そんな斗麗との対戦については、「周りの反響とかSNSとかを見ても、すごく僕の分が悪いというか、ナメられてるなっていうのは感じてます。最初は、10代でかなり年下の子にムキになってもなあと思ったんですけど、格闘技に年齢は関係ないと思うので、僕も負けずに熱くなろうと思って。負けないよっていう感じですね。気持ちをガンガン出して、いい意味で大人げない感じでやっていこうと思います」と闘志を燃やす。

 前回の軍司戦から亀本の戦場となったフェザー級では、3月の『K'FESTA.4 Day.1』で江川優生から椿原龍矢への王座交代劇が起こった。そこについて問われると、「こんなこと言っていいのかどうか分からないですけど、次の試合しか考えてないですね。彼にとっても僕にとっても、この試合は通過点になると思うのですけど、やっぱり5月23日に僕と斗麗選手が試合をするというのは、お客さんにとっても一生に一度しかないし、その試合を僕は完璧な作品に仕上げたいと思っているので、試合後の話は終わってからって感じですね。今はこの試合に集中したいっていう感覚です」と、今は目の前の試合に集中するという姿勢。だが、ここでいい勝ち方ができれば、おのずと先は見えてくるだろう。


『K'FESTA.4 Day.2』では一つ上の階級で同門の武尊がレオナ・ペタスに激勝してみせた。先輩たちの勝ちっぷりも大きな刺激となっているようだ。「やっぱり武尊さんだったり、山崎秀晃さんだったり、ああいう立場のある人たちが、いい意味で若手みたいなというか、守りに入らない攻めの試合をしているのに、俺がスポーツみたいな格闘技をやってたら、『何やってんだ』と。あの人たちの試合を見て『自分、こんなんじゃダメだ』というのはすごく感じましたね」

 それだけに、今回の試合でキーワードとなるのは「大人げなく」。「確かに今までの経験とか技術もありますけど、気にせずガンガンいってやろうかなと思います」と気合いを入れ直す亀本は、年下の斗麗相手に「大人げない」KO勝利を見せるか。

 最後に意気込みを問われると「今回、僕の試合は注目度はあまり高くないと思うので、こんなことを言ってもあまり説得力はないかもしれないですけど、とにかく今回、この試合に注目してほしいと思ってます。僕はこの試合に全てを懸けて戦うので、本当に注目よろしくお願いします。人生懸けて戦います」とアピールした。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント