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【RIZIN】皇治が個人ジム設立でビッグマウスの封印を解く「マジでロッタンとやりたい」

2021/04/11 22:04
 2021年5月30日(日)丸善インテックアリーナ大阪『RIZIN.29』への出場が発表されている皇治(TEAM ONE)が4月11日(日)東京都内に設立した自らが代表を務めるジム「TEAM ONE」のお披露目会を行った。  同ジムは1階にリング、2階にフィジカルトレーニングスペースを備え、一般会員を募集できる十分な設備があるものの、それはせず、皇治が練習をするためのジムとなっている。  会見で皇治は「このジムは自分専用。言い訳ではなく、K-1を卒業してから満足のいく練習ができていなかった。この2戦を振り返り“自己満足な練習しかできていなかった”“原点に帰ろう”と思ってジムを作りました」と納得のいく練習環境を作るためにこの空間を作ったことを明かした。そして「もう一花咲かすために必死になろうと思って、今は朝も夜も練習しています。一切、女の子とも遊んでいない。今はめちゃくちゃ強いですよ。誰でもかかって来いと、自信満々です。31歳でこういう自分専用のジムを作るのって格闘家では多分初めてじゃないですか? ここからもう一花咲かせたら伝説やなと思う。世の中のほざいとる奴ら全員黙らせようと、気合入ってます」と充実した表情を見せた。  皇治はK-1離脱後はK-1ジム三軒茶屋シルバーウルフを離れ、かつてのシルバーウルフでともに練習した左右田泰臣氏のジムなどで練習。最近ではウィラサクレック・フェアテックスジムでも練習をするようになっていた。  現在の練習環境については「朝7時に起きている。土居(進)トレーナーから食事のメニューから送られてくる。“毎日写メを撮って送ってこい”と言われているので、全部見せて“これは食べすぎ”とか言われる。俺はパスタが好きなんですけど“パスタはいらなかった”とか怒られる。(ジムの天井からつるされている)ロープに1日100回上れと言われているので、毎日暇があったら上っている。それができなかったらペナルティーがある。そして朝にキックボクシングをして、夕方に走って、夜8時くらいから土井先生が来て、フィジカルをやっている。ウィラサクレック会長の所には行く時もあるし、来てくださる時もある。お世話になってます。ゴンナパー(・ウィラサクレック)も来てくれたりしています。それでスパーリングをしたり。自分はこんだけキックボクシングをやっているのに、ムエタイはやったことがなかった。やっぱり厳しい道に行かないと、ここから結果を出すというのは難しいと思うので、そういうやったことのないことにもチャレンジしています」とまさに“格闘技漬け”の毎日を送っている。  そもそもこのジムを持とうと思ったきっかけについては「五味選手と試合をして、いろいろ考えた。引退しようとも思った。散々騒いできて、ここで連敗して、もういいかなと思ったんですけど、やっぱり男なんで、このままじゃかっこ悪いと思った」と昨年の大晦日の五味隆典だったと明かした。それから約4カ月でのスピードオープンということになる。  地元の大阪ではなく東京でジムを構えたことについては「大阪も考えたが、負けて帰るというのは自分の中では許せなかった。東京から逃げたというのは嫌なんで、もう1回ここで一花咲かせたろうと思って、ここでやることにした」と語った。  この「自分専用」ということについては「K-1の時もそうですが、ファイターと仲良くしたくないというものがすごくある。やっぱりお客さんにはリアルを見せたい。俺は特に戦う可能性がある選手とは仲良くしていない。格闘家は一人でいいと思っている。だからほかのジムに入るという気もさらさらなかった。だからたくさんのトレーナーさんには支えられていますけど、自分一人でやっていこうと思った」と戦いにおけるポリシーをからの発想であるという。  また、皇治は次戦については「5月30日ってRIZINが勝手に言ってますね(笑)。大阪なんでぜひやりたいと思っていますし、誰でもかかって来いという感じ。さっきも言いましたが、最近は自己満足な練習しかできていなかった。自分の実力がなかったから勝てなかったというのはもちろんですが、慢心した練習しかしていなかったので、今は原点に返ってバリバリやっている。昔のように“誰でもかかって来い”という感じ」と話した。そして戦いたい相手として「ホンマはマジでロッタンとやりたいんです」と意外な名前を挙げた。  ロッタン・ジットムアンノンは2018年に那須川天心とRISE世界フェザー級王座決定戦で対戦し、延長にもつれ込む接戦の末、判定負けを喫したが、2019年には「ONE Championship」でONEフライ級ムエタイ王座を獲得。現在、3度の防衛を重ねる強豪。  皇治は「ロッタンとは元からやりたいと思っていた。それは強い奴に挑みたいから。自分もロッタンも倒れないと言われている。だからお互いにやればどっちかが倒れるんで分かりやすい。むっちゃ盛り上がると思う。武尊戦を超えるなと思った」などとその理由を説明した。  そして「誰とでもいい。トーナメントをやりたい。俺にケンカ売っている奴が多々いるじゃないですか。それを集めてくれ、と榊原社長には言っている。まあ団体の壁とかがあるので難しいとは思いますけど。総合ばっかり目立っているけど、やっぱりキックもメジャーにしてほしいですし、それは知名度を与えられた俺たちが訴えていかないと始まらない」とRIZINの榊原信行CEOにキックボクシングのトーナメントの開催を訴えていることも明かした。  そのトーナメントについては「俺は今までいろいろな奴とやってきた。誰とやってもいい。もうここまで有名にならせてもらったんで、これ以上、有名になろうと思っても上の奴は限られている。ほとんどおれへん。。あとは俺の知名度に嫉妬しているクソガキどもの相手をしてやろうと思っている。俺みたいになってから言えと。知名度もないはぱっともしないわ。ちょっと強いくらいでいきがっている奴がようけおる。そんなもん、金稼いで有名になって、人を騒がせられるようになってから俺に文句を言ってこい、という感じなんですけどね。それもできんとピーピー言ってる奴をそろそろね」などと語った。  この日の会見ではRIZIN参戦後はややおとなしめだった“ビッグマウス”も復活。 「RIZINに来てからめっちゃおとなしくなかったですか? ぶっちゃけ言うと、めっちゃRIZINに止められていた。“地上波なんで、おとなしくしてくれ”と。でももう飽きた。ストイックな練習ができるようになったんで、口がいつもより動く動く(笑)。全員かかって来いって感じ。昔の卜部(弘嵩)とか武尊とやりたいとずっとほざいてた時に戻った感じ。お金が大好きなんで、稼がないといけないと思ってやってきて、格闘技界の中ではある程度は稼がせてもらった。モテまくるし、気づかぬうちにどこかに慢心があった。それが五味さんのおかげでなくなりました。やる気満々です」」とその理由を明かす。  五味から学んだことについては「あれだけのレジェンドで、一時代築いた人なのに、すごいストイック。殴り合いをしている時も、ほんまに勝ちに来ているんだなということをすごく感じた。自分も階級を越えてぶっ倒しに行った。いろいろあったんで殴り倒したろと思って行ったが、五味選手は本当に勝ちに徹していた。これがほんまにハングリーな男なんやなと思った。どこまで行っても勝ちに徹する。そういうことを俺は忘れていたなと、いろいろなところで勉強になった。だから気合入っています」と語った。  また前日にボクシング転向を正式発表した那須川天心については「若いのにいろいろなことに挑戦して立派ですよね。マジで立派やと思っています。まあ、やることは1個しかないんで、それだけやって行ってくれたらいいんじゃないかと思っています」と話した。  その「1個」については「それ言ったらすごく怒られるんですよ、いろんな人から(笑)。まあ分かっていると思いますけど、みんなが夢見ているカードを早く実現させてくれたらうれしいと思っていますけどね」と武尊との対戦を実現させてほしいと訴えた。自らが那須川に敗れていることについては「戦いましたっけ?(笑)」とボケつつも「どっかで仕返ししてやろうとは思っていますけどね。どっかで。どこかは言われへんけど。相当殴られたからなあ」とリベンジへの意欲を見せた。
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