注目度の高い龍聖を倒し、大脇がKNOCK OUTのタイトル戦線に名乗りをあげるか
2021年3月13日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT~The REBORN~』にて、龍聖(TRY HARD)と対戦する大脇武(GET OVER)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大脇は14勝(7KO)4敗の戦績を持ち、これまでにDBS(仙台のキックボクシング団体)フェザー級、RKA(沖縄のキックボクシング団体)フェザー級タイトルを獲得している21歳。現在、WBCムエタイ日本フェザー級では7位にランク入りしている。1月11日のREBELSに初参戦すると、小笠原裕典からヒザ蹴り連打でダウンを奪って判定勝ちの番狂わせを起こした。
何ならそっちの方が田舎のヤンキーなんじゃないか?
──1月の新宿FACE大会では『REBELS』初参戦で勝利し、いいアピールができたのでは?
「初めてメジャー団体に出られて、小笠原選手とも対戦できてダウンを取って倒せて、名前もけっこう売れたと思うので、3月も僕が勝ってもっと上に行けたらいいなと思ってます」
──名古屋を拠点に、東北と沖縄のベルトを獲得されていて、全国のかなりいろんなところで試合をされてるんですね。
「そうですね、けっこういろんなところでやってきました。東京の試合は一昨年の9月にNKBの後楽園大会以来で、2回目でした」
──今回が東京では3戦目、後楽園では2戦目ということですね。東京での試合は気持ちが違いますか?
「地方でやるよりは全然気合いが入りますね。やっぱり後楽園ホールという場所は、これまですごい人たちが立ってきた舞台なので、僕もそこで名を売りたいし、気合いも入ります」
──今回は龍聖選手との対戦ということになりました。龍聖選手の印象は?
「何試合か見てますけど、僕より年は若いし、勢いのある選手ですけど、僕も負けてはいられないので、今回は僕が倒して連勝を止めてやりたいと思います」
──攻撃面では?
「攻撃は速いしキレイだなとは思います。あとリーチも長いので、それなりに強い選手だなとは思ってます」
──「それなり」ですか?
「強いのは確かだと思いますけど、僕もここで止まっていられないので」
──警戒する点は?
「蹴りだったりパンチだったり、上の攻撃ですね。でもガードが甘かったら入れられると思うので、しっかり守って返せたらなと思います」
──逆に大脇選手は何で攻めようと?
「この前の小笠原戦でもボディとかは効かせられたし、今回も相手は背が高いので、下をガンガン効かせられたらと思います。相手が上で来るのをよけて」
──相手の注目度が上がっているだけに、勝てばかなりおいしいですよね。
「そうですね。今回勝てば、注目度は今までとレベルが違うぐらいバン! と上がってくると思うので、悔いのないように戦って出し切って、名古屋から応援してくれる人たちに喜んでもらえるように、必ず勝ちたいです」
──大脇選手自身のこともお聞きしたいんですが、格闘技を始めたのはいつ頃だったんですか?
「3歳から空手をやっていて、小5の終わりぐらいに今のジムに入りました」
──空手を始めたのは習い事的な感じで?
「いえ、僕が自分で『やりたい』と言いました。小さい頃からK-1を見ていて、魔裟斗とかブアカーオが好きだったんです。それで小っちゃいながらに格闘技がやりたいと思って、空手道場を見かけた時に『入りたい』って言って」
──3歳でですか! じゃあ本当に、K-1 MAXで活躍していた彼らみたいになりたくて始めたんですね。
「はい。でも空手だとアマチュアのままじゃないですか。キックに来ればプロにもなれて有名になれるなあと思ったので、今のジムに入った感じです」
──で、プロデビューは名古屋で?
「プロデビューは仙台でした(笑)。そこから3戦目まではKOで勝って、4戦目がタイトルマッチだったんですけど、そこで初めての負けを味わって。その後も地方でけっこう試合したし、タイに行ったりカンボジアに行ったりもして、そういう経験もしてきたので、それで得たものを相手にぶつけたいですね。逆転KOとかもあったので、そういう経験が生かせたらと思います」
──これまで龍聖選手に敗れた選手たちは、あの勢いに呑まれた部分も大きいと思います。自分はそうはならないという自信がある?
「動画とか見てると、確かにそうですよね。でも僕は絶対、スピードにはついていけると思うんですよね。相手のリズムにつかまらないようにやるというのが今回のテーマで、自分のペースで戦えたらなと思います」
──これをクリアできたら、かなり世界が変わりそうですね。
「そうですね。『KNOCK OUT』のタイトルは必ず獲りたいと思っているので、ここは絶対勝ちます」
──今回の試合で大脇選手を初めて見るというお客さんも多いかと思います。試合ではどこを見てほしいですか?
「まず名前を覚えてほしいです。そのためにも、『しっかり倒す選手なんだな』と思ってもらえるようにアピールしたいと思います」
──ちなみに、カード発表会見での龍聖選手の言葉は見ましたか?
「あ、見ました。『田舎のヤンキー』って言われてましたね(笑)。名古屋は全然田舎じゃないんで、何ならそっちの方が田舎のヤンキーなんじゃないか? と思いますけどね(笑)。でもあの言葉にどうこう言う気はないんで、試合で見てもらえばいいです。やり合うのは試合会場なので、会場に来てもらえれば」