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【K-1】本来の自分を取り戻したギラギラ不可思「マジで僕が勝つと思っています」

2021/03/09 17:03
【K-1】本来の自分を取り戻したギラギラ不可思「マジで僕が勝つと思っています」

K-1に適応したスタイルと本来の自分の良さの融合が上手くいっていると話した不可思 (C)K-1

 2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K'FESTA.4 Day.1~』のセミファイナルにて、スーパーファイトのスーパー・ライト級3分3R延長1RでK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃 (K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦するKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)が9日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。


 不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。9月には平山迅に3度もダウンを奪われる惨敗を喫したが、12月は鈴木勇人と倒し倒されの激戦を演じてKO勝ち。戦績は40勝(17KO) 15敗2分。


 ミット打ちでコンビネーションではなく一発一発の精度を確かめるように打ち込んでいった不可思は「コンディションはいい感じです。身体の調子もいいし、メンタル的にもいい感じに持ってこれています」と静かに話し始めた。


 昨年の9月大会では「K-1仕様の戦い方」にスタイルチェンジしていると自信を見せながらも、平山迅に3度ダウンを奪われる惨敗を喫した。そのことについて「K-1で戦うスタイルを探している中で9月は上手くいかない時もありましたが、今は適応している中で自分の良さを消さない形でできているなって感じです。理想の形はもちろんあるし、K-1に適応していくのはあるけれど最近思うのは、一番は自分の良さを出すのが大事だなと。適応する練習しながら、自分のいいところをなくさないように意識してやっています」と話した。


 その自分のいいところとは「ガンガン行くところが自分のいいところだと思います。K-1でのスタイルを作っていく中でそこを見失っていたところがあった。燃えているところでも変に考えすぎていたので、自分自身を持って試合は思い切り行く、そういう試合を見せたい。12月の試合でそれを思い出せたので、次の試合も自分が納得いく、思い切り持っているものをぶつける試合をしようと思います」と、本来の思い切りの良さを発揮したいとした。

 とはいえ、前回の鈴木戦のような真正面からの削り合いをすれば一発の強さを持つ山崎相手には危険な行為となる。


「自分も危険だなと思う。そういうところも対策しながら練習しています」とし、前回は第1試合なので火を付けないといけないと意識していました」と、気構えも違うとした。今回はセミファイナルということで「戦い方には影響ないですが、最初にやっちゃって自分の試合が終わってあとはゆっくり他の試合を見れたのでよかったですね。自分の試合まで長いので今回も第1試合でいいと思っていました。待っている時間が好きじゃないので早くやっちゃいたいですね」と笑う。


 今回の山崎とのオファーが来た時は「ぶっちゃけ、もう来たかと思いました。今年の終わりくらいにやらせてもらえるようになればと思っていたので、それが一発目で来たのでいきなり“来たか”って感じです。もちろん楽しみです」と、自分の予定よりも早く対戦が実現した形に。


「チャンピオンになっても特に印象は変わりなくて、倒すか倒されるかの試合をする選手だと、そのイメージはずっと変わらない」とし、下馬評では山崎有利の声が大きいことも「山崎選手の方がずっといい勝ち方をしているし、自分は下馬評とかは気にしないですね。よくても悪くても関係ないので。下馬評でそう見られていた方が、僕が勝ったら面白くて盛り上がると思うので、そういうのは逆にいいんじゃないかって思っています」と、不利な予想上等だという。


 山崎といえば強力なパンチに加えて、空手仕込みの掛け蹴りが代名詞。これに対して不可思は「練習で懸け蹴りを使ってくる相手とも練習しています。あれは練習で受けないと、実際に掛け蹴りをやられないとこれは分からないと実際にスパーをやって思いました。頭の中に(掛け蹴りが来ると)入れておいても、対応できないと思いましたね。それは練習できているので大丈夫です」と、すでに対策済みのようだ。


 山崎は空手の遠い距離と一発が活かせる接近戦の両方を得意とするが、「山崎選手は長い距離の方が強いかなって感じです。距離の得意不得意のイメージもしています」と、その部分に関しても対策ができている。

 また、山崎が「圧倒する」と宣言していることに対して「どっちにしろガツガツは来ると思う。圧倒するとかナメているところがあるのかなって思いますが、ナメてくれるならそのままの方がいいですね」とニヤリ。


 タイトルに関しては「今回懸かっていませんが、形として獲りたいのでそこは考えています。でもそれは先のことなので、目の前の試合を勝つって感じですね」と意識はしているが今回の試合に関しては関係ないとする。


 それよりも「あまり他の試合と比べてどうこうは考えてないですが、印象に凝る試合を残したい。いっぱいある中でも印象を残したいですね。持っているものを思い切り出せれば、おのずとそうなるかなって感じです」と、観客の印象に残る試合をしたいとした。

 最後には「試合に向けてやっていく中で自信を掴めてきて、マジで僕が勝つと思っています。勝って楽しい1年の始まりにしたいですね。山崎選手相手にアツい試合をして僕が勝ちます」と、勝利を確信していると断言した。

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