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【K-1】京太郎が公開練習、対戦相手に「人生を変えたいなら、僕を倒した方がいいですよ」

2021/02/13 12:02
 2021年3月28日(日)東京・日本武道館『K'FESTA.4 Day.2』で、K-1復帰戦を迎える元OPBF東洋太平洋ヘビー級王者・京太郎(チーム京太郎)が2月12日(金)東京・祐天寺のALONZA Fitness&Kickboxingにて公開練習を行った。「朝からずっとこの作業をしてて、大変だったんですよ」  ニヤニヤと笑いながら登場した京太郎。サイドバッグやミット、トレーナーのかぶりものなど、そこらじゅうに対戦相手のBigbangヘビー級王者・実方宏介(真樹ジムAICHI)の顔写真が貼られていた。 「これをバンバン殴って、べりべり破いていくんで、先に写真を撮っておいて貰えたら(笑)」  いざミット打ちを始めると、パンチの時は真剣そのものだが、ミットに貼り付けた実方の顔写真にめがけてヒザ蹴りやローキックを放つ時、京太郎は実に嬉しそうに笑顔を見せた。 「彼の試合は全然見てないんでいまだによく分からないですけど、さすがに顔だけは覚えました(笑)」  この試合は、当初1月24日に国立代々木競技場第一体育館で予定されていたが、K-1実行委員会で競技の上、3月28日の日本武道館大会にスライドされた。 「僕にとって延期はラッキーで『2か月伸びて良かった』と思った選手は僕だけだと思いますよ。というのも直前に怪我をして練習ができなかったんで。(実方に)『太ってたらダメよ』と言ったんですが、練習ができなかったので食事制限と散歩で15kg落として試合に備えてました(苦笑)。『あのまま試合があったらどうなったんだろう?』と思いますけど…今は全然大丈夫です。先々週から習も再開して、まだ体は重いですけど、あと1カ月ちょっとあるんで、全然調整は余裕です」  K-1ルールの試合は約10年ぶり。ミット打ちでは器用にローキックやヒザ蹴りを放っていたので、蹴りの練習も積んできたのかと思いきや「全然やってないし、試合では蹴らない」という。 「あれは顔写真をミットに貼る作業が大変で、せっかくキックミットにも貼ったから蹴っただけです(笑)。だから試合では蹴らないですよ。ボクシングシューズを履いて試合をしたいくらいですから。気づいたら、K-1よりボクシングのキャリアの方が長いし、パンチだけで倒す自信もあるんで、僕はボクサーとしてK-1のリングに上がります」  実方は当然、蹴りを狙ってくるだろう。が、京太郎はまったく気にすることはない。 「面白いじゃないですか。めちゃめちゃいいハンデじゃないですか。怪我で練習していない期間もあって、足(蹴り)も使ってこない。パンチだけですよ。これに負けたら、相手は大変だと思いますよ。これはいいハンデですよ」  京太郎が「パンチだけでK-1で勝つ」と決めたのは理由がある。 「K-1参戦を決めた時、ジムで久々に蹴ったり、蹴られたりしたら痛てえ、痛てえ(苦笑)。それで蹴りはあきらめました。蹴ることも蹴られることもしなくていいやって。僕は経験があるし、スタミナもあるし、動ける。と、いうことを考えたら、僕は今が一番強いと思うんで。そう思ったら別に無理して蹴らなくてもいいんです  自分が蹴りで攻撃するだけではなく、相手の蹴りへの対処として「蹴られ慣れること」もしなくいい、と京太郎。 「そんなもん、適当に足を上げときゃガード出来るんで。そもそも3Rしかないのにローで倒れる人がおかしいんですよ。カーフキックは別にして、ローで倒れる人なんて…練習してない!」  京太郎は2006年5月のプロデビュー以来、キックボクシング、K-1、ボクシングを通じて、対日本人無敗を誇る。が、京太郎は「そんなもん、大したことじゃない」という。 「ヘビー級はVS日本人じゃない。外国人には強いヤツが腐るほどいますからね。ボクシング時代、アメリカに何度もスパーリングに行きましたけど、身長が2メートルくらいあるヤツにボコボコにされてますから。ダウンはしなかったですけど、ボッコボコですよ(苦笑)。『ヘビー級の外国人はすごいな、こんなに強いヤツらが数限りなくいるんだな』と感じた日本人は、僕以外にはいないと思います」  対戦相手の実方については「試合も見てない」と言い切る。 「相手には申し訳ないけど、ほとんど見てないです。こんだけ(顔写真を)貼って、相手の顔はやっと覚えましたけど(笑)。まあ『痩せてきてくださいよ』とは言いたいです。あんまり太ると健康に良くないんで。まあ、頑張りましょう。あと相手は僕を倒した方がいいですよ。僕も22、23歳の頃は、格上の人を倒してのしあがってきたんで。彼も僕を倒さないと、人生、何も変わらないでしょう。20代前半は人生を変えるために頑張るものですから。まぁ、久しぶりのK-1なんで、蹴られて『う~』となる可能性はあるかもしれないけど、まあ日本人には負けないです」  今、K-1クルーザー級には人材が揃い、コンスタントに試合が組まれて、かつてない盛り上がりを見せている。京太郎に「クルーザー級に興味はないか」と聞いてみると「ない」と即答だった。 「クルーザーではやらないです。ボクシングだって、クルーザー級はあるけど、注目されるのはミドル級かヘビー級。僕の持論は『クルーザー級で戦うんだったら、ミドル級まで落としたらいいんじゃないか』。日本人のためにクルーザー級を作ったのかもしれないけど、僕はそれが嫌だからずっとヘビー級でやってきました。今のところクルーザー級ではやらないです。クルーザー級の選手が体重を上げてきたら? ヘビー級まで上げるんだったらやりますよ」  最後に、試合に向けての意気込みをひと言。「僕は楽しく、毎日笑って生きていきたいんで。僕の挑戦が笑顔に変わったらいいかな、って思ってます。対戦相手へのメッセージ? 人生を変えたいなら、僕に勝った方がいいよ、とアドバイスだけしておきます。ありがとうございました!」
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