延期となっていたライトヘビー級戦 ドミニク・レイエス(米国・3位)vs.イリー・プロハースカ(チェコ・5位)が、2021年5月1日(日本時間2日)のUFCラスベガス大会で行われることが分かった。プロハースカがSNSで発表した。
当初、2月27日(同28日)の「UFCファイトナイト」のメインイベントで行われる予定だった同カードの中止の報に1週間前、元RIZINライトヘビー級王者のプロハースカは、「2月27日の試合は延期されましたが、ドミニクとの試合ができるだけ早く出来ることを楽しみにしています。今、私は彼が迅速に回復することを願っています」とのコメントをSNSを通じて発表していた。
5月1日にあらためて対戦することになった両者。
(C)Dominick Reyes
“The Devastator(破壊者)”の異名を持つライトヘビー級3位のレイエス(12勝2敗)は、ジャレッド・キャノニア、ヴォルカン・オーズデミア、クリス・ワイドマンら名だたる強豪を打ち負かし、2020年2月にUFCライトヘビー級ベルトをかけてジョン・ジョーンズに挑戦も判定負け。続く9月の「UFC 253」では空位となったライトヘビー級王座をヤン・ブラホビッチと争い、初のTKO負けを喫している。今回が再起戦となる。
RIZINでベルトを巻き、オクタゴンに参戦した27歳のプロハースカ(27勝3敗1分)は11連勝中。27勝のうち23勝がKO勝利で、2回は一本勝ちという強力なストライカーであり、フィニッシャーだ。2020年7月のUFCデビュー戦では、当時ライトヘビー級7位につけていたオーズデミアを相手に2R KO勝利を決め、パフォーマンスボーナスを獲得している。
日本の『武士道』を愛するプロハースカの愛称は“デニサ”。主に女性に多い名前だが、その由来について、公式サイトでは、以下のように紹介している。
「一時期、ジムにデニサという名の女性がおり、プロハースカのトレーニングパートナーが間違ってプロハースカを“デニサ”と呼んでしまい、以来、ジムの仲間たちが面白がって、プロハースカをデニサと呼ぶようになった」という。プロハースカはUFCキャリアをスタートしてからも、そのニックネームを変えることはなく、イリー・”デニサ”・プロハースカとして2度目のオクタゴンでの試合に挑む。