技術で勝負するという村越に「そんな技術の勝負なんかは俺ははなっからする気ないですよ」とまくしたてた芦澤
2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K'FESTA.4 Day.1』の対戦カード発表記者会見が、2月9日(火)都内にて行われた。スーパーファイトのK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで村越優汰(湘南格闘クラブ)vs芦澤竜誠(PURGE TOKYO)が決定。
会見終了後、芦澤は自身のSNSを更新。「俺は俺を信じる。勝った方が正しい。ブチノメスからお楽しみに」と投稿した。これは会見で両者が持論を交わした、格闘技に対する考え方のことを指し示している。
芦澤が体力も技術も前回よりレベルアップしているとの発言をした後、村越は「(前回の試合を見ても)変わっている感じはなかった。技術も上がっていると言ってるが、自分は技術に自信があるので技術の部分では負ける気がしないですね」とした。
これに対して芦澤は「技術の部分じゃ負けないじゃない。そんな技術の勝負なんかは俺ははなっからする気ないですよ。俺は男として強い男になりたいっすよ。男としてどっちが生物的に強いか、リングの上で分かるじゃないですか。技術なんてどっちでもいいんですよ。技術が強かったら技術だけ練習してればいいじゃないですか。ねぇ、それだけやってればいいじゃないですか。どっちの試合が面白いか。そんなの言わなくても分かるでしょう。技術の試合だけして、そういうことして楽しんで、つまんねえよ。誰も会場沸いてないじゃないですか。ねぇ(笑)。俺の試合見て、参考にした方がいいですよ」と、「技術を見せて完封するのが俺のスタイル」を信条としている村越を否定。
さらに「俺は倒すこと以外考えてないですよ。俺は格闘家だし。格闘家ってファイターじゃないですか。判定勝ちして誰が見たいんですか? みんな高いお金払って。判定で勝つんだったら試合なんかしない方がいいんですよ。本当に。(村越は)テクニシャンだと俺も思っています。日本最高級の。思ってますけれど、あなたがやってきたスポーツは有名になりましたか? メディアで広がりましたかって思っています。最近俺が出てきてからじゃないですか。
そういうところを自分の心に手を当てて真っすぐ考えるっすよ。逃げないで。逃げ道なんか作るのは簡単なんですよ。俺みたいに。前まで練習やらないのが強いって言っていたじゃないですか。あれはどこまでいっても逃げ道ですから。でも今は違うんですよ。毎日練習しているヤツが強いです。毎日己と戦わないといけないんですよ。俺はそれをわかっているので。試合の結果どうこうじゃなくて、倒し方どうこうじゃなくて、俺はぶちのめすので。ぶちのめします」と、技術で封じ込んでの判定勝ちを真っ向から批判して見せた。
その後、芦澤はSNSにてこの時の発言を取り上げ、「俺の意見を面と向かって言ってあげただけ! これは悪口ではない。むしろエール」と、村越に対して悪口を言ったのではなく激励のようなものだったとした。
一方、村越はクールな姿勢を貫き、芦澤の挑発的な発言には乗らず「どっちがいいかは勝った方がいいので次は勝ちます」と、芦澤同様に“勝った方が正しい”とした。会見後のSNSでも多くは語らず「2度目の対戦。返り討ちにするのが俺の仕事」とだけ記している。
プロ格闘技に対する考え方、プロ選手の姿勢というイデオロギーをぶつけ合う両者。相手をねじ伏せて自分の考えが正しいことを証明するのはどっちだ。
俺は俺を信じる
— 芦澤竜誠 RyuseiAshizawa (@ryuseiasizawa) February 9, 2021
勝った方が正しい
ブチノメスからお楽しみに🔥 https://t.co/or8phbIYPf