引退まで、そして引退後も「RENAを輝かせてあげたい」とシーザー会長
2020年11月28日(土)東京・後楽園ホールにて開催された『SHOOT BOXING 2020 act.2』の大会終了後、シュートボクシング協会のシーザー武志会長が大会総括と2021年のビジョンを語った。
「今年はコロナで我々も他の団体も100年に1回こういうことがある試練だったかな。これを超えていくパワーをもっともっと付けないといけない。一丸となってやっていけばこのピンチを乗り越えられると思います」と、次々と大会中止に見舞われた1年を振り返った。
今大会については「後半の試合は全部よかったですね。海人のハイキックでKOはスカッとした。喜多村君には申し訳ないけれど、一番いい終わり方でした。手塚と笠原もいい試合でしたね。笠原も打たれ弱いところがあるけれど、手塚は強くなった。19歳くらいの若い人がSBでどんどんトップを争うのは夢があります。これから若い人がどんどん出てきてくれれば、メインでやらせてあげようかと思います。今後が面白いです」と、海人を頂点に若い選手が台頭している現状に希望を感じているという。
(写真)大激闘を展開した笠原と手塚
今年開催予定だったS-cup世界トーナメントは中止となったが、「S-cupは以前にも何年かやらなかった時もありました。それは経済的なこともありましたが、今は社会的な情勢があるので、コロナが落ち着いてまた海外から呼べるようになったら開催します。ちょっと大変ですが、国内だけでも上の選手にはいい試合を組んでやりたいなと思います」と、海外から選手が呼べるようになったら再開したいとした。
(写真)SBの絶対的エースとして君臨する海人。S-cup開催はまだ先か
「2021年も例年通り、2月、4月、6月、9月と後楽園ホールを抑えてありますし、社会情勢が整えば大きな大会もやろうと思っています」
また、9月の『RIZIN』で近い将来の引退を宣言したRENAについて「引退ロードについてはいろいろ考えます。まだいつ引退すると決まったわけじゃないですからね。彼女にはGirls S-cupとか女子の大会プロデューサーをやらせてあげたい。そういうポジションを用意したいですね。ジョシカクと言えばRENAだから。引退した後もずっと輝かせてあげようかなと。女子の格闘技をずっと引っ張って来たのはRENAです。みんなそこを忘れているんじゃないかな。立ち技から総合なんて大変なところで成功して、あんなに頑張ってきたのに。引退はまだ先なので輝けることを考えていきます」と、引退後はプロデューサーのポストを用意したいと話した。