SB女王の座に就いた未奈。SBを盛り上げるために誰とでもどんなルールでも戦うと強気だ
2020年11月28日(土)東京・後楽園ホールにて開催された『SHOOT BOXING 2020 act.2』で、HOOST CUP女子スーパーライト級王者・溝口孝湖(WATANABE GYM)を判定3-0(30-25、30-24×2)で破り、初代シュートボクシング日本女子ライト級王座に就いた未奈(秀晃道場)が試合を振り返った。
1Rと2Rに2度ずつ、3Rに1度見事な投げでシュートポイントを奪った未奈。「本当は最後は絞め落としたかったんです。ちゃんと打ち合って、投げて、関節は難しいので絞めてSBの技を全部やって勝とうと思っていました。溝口選手のパンチが強いのもあったんですが、パンチの距離が短めで肩にに入れなくて。打ち込んでくれたら肩固めに入りやすかったんですけれど」と、SBで許される技を全て使って勝とうと思っていたと打ち明けた。
溝口については「スピードが全然ないと思っていたので、練習の段階でパンチは見えると思っていました。あとリーチが短いので私の間合いには入れないだろうと自分が思った試合運びができるだろうと。蹴りも届かなかったですし、練習通りできました」と、対策通りだったという。
試合前には「タイトルにそこまでこだわりはない」と言っていたが、「やっぱり嬉しいです(笑)。SBのベルトはカッコいいじゃないですか。女子は赤で。歴史がある団体なので重みがありました」と笑顔を輝かせる。
2021年の目標を聞かれると「オファーが来たら試合を受けるだけです。誰よりも強くなりたい。SBは投げてもいいし、立ち技で全部ありなので立ち技では最強に近い。いいなと思います。私のモチベーションはSBを極めたいのもありますし、お世話になっているので自分の協会を一番盛り上げたい。最近の選手は大舞台に出たいとか海外の試合に出たいとかすぐ言うけれど、自分の団体を盛り上げてからにしろよと言いたい。SB協会から出ろと言われたら出ますが、自分からアピールするのはカッコ悪いです」と持論を展開。SBを盛り上げるのが第一と“SB愛”を語った。
「まず自分の団体のチャンピオンにもなっていない人が言うのはカッコ悪い。自分の協会が一番なので、私はSBを盛り上げるために活動したいです」
そのためには「ルールは何でもいいです。SB協会が出ろと言うならどの団体にも出ます。もちろん、シュートボクサーの象徴であるスパッツを履いて。私は56~57kgなんですが相手がいないので、60kg以上であれば何kgでもいいです。階級にこだわりはないです。さすがにギャビ・ガルシアとやれって言われたら嫌ですけれど(笑)。私は気にしないので10kg以上差でもいいです」と、70kg前後までなら誰とでもやるという。
さらに「本当はSBルールでやりたいですけれど、キックルールでもMMAルールでも別にいいです。某有名な総合の選手とSBルールとMMAルールで2試合やろうって話が進んでいたんですが、向こうから断られました。私は寝ても立っても何でも大丈夫。以前は空道をやっていて大会にも出て全日本大会で2位でしたから(2010年北斗旗全日本体力別選手権)」と、MMAルールでも戦うとした。
「挑戦者募集中です。SBのタイトルにも挑戦してきてください。私は誰とでも戦います」と、未奈はにっこり笑った。