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レポート

【Bellator】堀口と戦ったコールドウェルを71秒葬! AJ・マッキーJrがパトリシオと大舌戦「あれはギロチンじゃねーよ」

2020/11/20 16:11
 2020年11月19日(日本時間20日)、米国コネチカット州モヒガンサンアリーナにて「Bellator 253: Caldwell vs. McKee」が行われた。  メインイベントでは「フェザー級ワールドGP準々決勝」として、MMA16戦無敗のAJ・マッキーJr(米国)と、元Bellator世界バンタム級王者のダリオン・コールドウェル(米国)が対戦した。  2015年4月のBellatorデビューから16戦無敗のマッキーは、朝倉未来に判定負けしているジョン・テェシェイラ・マカパに2018年9月に1R 69秒でKO勝ち後、ダニエル・クロフォードにアナコンダチョークで一本勝ち。元王者のパット・カランに判定勝ちし、GPに参戦。  1回戦ではジョージ・カラカニヤンに左フックからのパウンドで開始8秒 KO勝ち。準々決勝でデレック・カンポスに腕ひしぎ三角固めで3R一本勝ちし、今回の準決勝進出を果たした。  対するコールドウェルはMMA15勝3敗。2017年10月にエドゥアルド・ダンタスに判定勝ちでバンタム級王座を獲得すると、2018年の「RIZIN初代バンタム級王座決定戦」で堀口恭司と対戦し、3Rギロチンチョークで一本負け。2019年6月にホームのBellatorの王座をかけてニューヨークで堀口と再戦も、判定負けで王座陥落した。  2019年9月に開幕したフェザー級GPでは、1回戦でヘンリー・コラレスに判定勝ち、準々決勝でアダム・ボリッチに1R リアネイキッドチョークで一本勝ちし、ベスト4に進出している。 ▼フェザー級ワールドGP準決勝 5分5R○AJ・マッキーJr(米国)[1R 1分11秒 ネッククランク] ※ショルダークランク×ダリオン・コールドウェル(米国)※マッキーが決勝進出  ともにサウスポー構え。右のサイドキックを見せたマッキー。オーソにスイッチしたコールドウェルは左サイドキックを放つ。その打ち終わりで中に入ってきたマッキーに、コールドウェルはカウンターで前足にシングルレッグへ。  尻餅を着かせたコールドウェルに、右足を戻してフルガードで背中を着けるマッキー。腰を抱き、パスガードを狙うコールドウェルに対し下から左ヒジを突く。さらにクローズドガードから4の字フックに組み、下から左ヒジを連打!  足を開いたところでコールドウェルは上から左ヒジ! 右で脇を差そうとするマッキーに対し、頭を右脇に潜らせるコールドウェル。右手で左脇をすくったマッキーは右脇下にコールドウェルの頭を入れたまま右手とその頭の上から左手をクラッチ。  再び足を4の字ロックに組むと、右手を左のバイセップ(二の腕)でクラッチ。そのままハーフネルソン気味に絞り、ネッククランク(※本人談ではショルダークランク)でコールドウェルからタップを奪った。  Bellator最多連勝記録「17」をマークした71秒一本勝ちのマッキーは、ケージを蹴って勝利のバック宙。ケージの中でのビッグジョン・マッカーシーのインタビューに、「これはビギニング・オブ・ビギニング(始まりの始まり)。100万ドルを獲得してチャンピオンになる。新しい時代、新しい道に向かう」と語り、マット上でいつものスニッカーズを咥えてポーズを決めた。  スコット・コーカー代表から「次はタイトルマッチ」と語るなど、絶賛されたマッキーはコールドウェルを極めたフィニッシュについて、「マッキー・オーチン」と命名。パトリシオと舌戦を繰り広げている。  試合後の一問一答は以下の通り。 俺にとってパトリシオとの決勝は悪夢だ。サンチェスだったら、すでに心理的に倒し切ってるんだけどね ──あのサブミッションについて特別な練習をしたのでしょうか? あまりにも早い結末で驚きました。 「いや、常にたくさんの準備をしているから。彼のゲームプランのなかで、もしトップにきたら、サイドコントロールをし、ヒジを出してくるだろう、と分かっていたから、たくさん動いて、彼のノーマルポジション──つまり柔術を知ってればわかると思うけど──バッドポジションになるような形に持ち込んだんだ。というのは何発かヒジやパンチを出して、彼にとってやりづらい状態にしていれば、彼の頭が上がってきていつものようなポジションになってくる、それを待っていた。フロント・ヘッドロックのような類のものっていうのは得意分野で、自分のシリーズの一部で、キッズ・レスリングの頃からできていたことなんだ。  全てはアングルだ。ただしい角度がとれれば、全てがうまくいく。コールドウェルは、レスリングでとても優れているのは確かだが、MMAつまりマーシャル・アーツをミックスしているのが、自分ってことだ」 ──決勝の相手はどちらになると思いますか。 「どちらであれ、自分は準備ができてる。言ってきたように、新時代で、ニュー・ウェーブだから。彼らの最初の戦いを見返してみて思うに、エマニュエル・サンチェスはピローパンチャーでパワーがない。もしパトリシオが彼の顎に触れることがあったら問題になるだろう。しかし彼(サンチェス)のボリュームは、パトリシオを退かせるだけのものがあって、それが、彼らの最初の試合で我々がみたものだ。つまり彼のボリュームが、いかにパトリシオにコントロールさせなかったか。だからもしパトリシオが(決勝戦で)自分の前に立つようだと、そのボリュームを制したパワーもあって、俺にとっては悪夢だ。サンチェスだったとしたら、すでに心理的には彼を倒し切ってるんだけどね(笑)」 ──最後のサブミッションに名前つけるとしたら? SNSでは「McKee-otine」なんて言われてます。 「えー、なんだろう。マッキー・オーチン? あー、そんな感じかもね。それでいいと思う」 ──パトリシオ選手は、試合後、あのフィニッシュについて「ギロチンで極められるようなヤツはああしてコントロール出来たところで首を差し出しがちなんだ。大した格闘IQだよ」と言っていました。あなたはどう思いますか。 「ブー! ギロチンじゃねえよ、あほか。首は関係ない。あれはショルダー・クランクだ。ブラジル人のくせして柔術を知らないんだな。彼のケツをぶちのめすのが、マジで待ちきれない。彼には素晴らしいキャリアはあるし、ケージでも、個人的感情はない。新時代で、ニュー・ウェーブだ、と言った通りだ。145(フェザー)と155(ライト)のタイトル、俺はそれがほしい」  その後、パトリシオは「お前、2歳児かよ。お前がギロチンでヤツを捕まえたなんて言ってない。彼(コールドウェル)がギロチンを取られやすく、また首を疎かにした、と言ったんだ。決勝でお前にほんとうの柔術を教えてやるよ!」と反論している。また、パトリシオは「このトーナメントで一番大変なのはサンチェス戦で、その後はイージーマネーだ」とも投稿している。
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