2020年11月8日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.67』の記者会見が、9月28日(月)都内にて行われた。
会見では「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」の決勝トーナメント組み合わせ抽選会を実施。準決勝に勝ち残ったのはISKA K-1ルール世界バンタム級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)、元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者・小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺)、元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者KING強介(team fightbull)、INNOVATIONフェザー級王者・宮元啓介(橋本道場)の4名。
抽選は小笠原兄弟が同門のため、宮元が小笠原兄弟のパネルが入った封筒2枚の内から1枚を選び(KING強介は会見を欠席)、準決勝は宮元vs小笠原瑛作、KING強介vs小笠原裕典の組み合わせとなった。
続いての会見で宮元は「僕は瑛作選手との対戦を望んでいたので引いてよかったと思います。モチベーションがさらに上がったのでしっかり練習して勝ちたいと思います」と、望んでいた通りの結果になったとコメント。
瑛作は「僕は江幡塁選手に負けて、トップ戦線からは外れているのでこのトーナメントで僕の実力、江幡塁、那須川天心に挑んでいけるのは俺しかいないというのを見せるために圧倒的にこのトーナメントを制したい」と意気込む。
裕典は「これからトップ戦線に食い込んでいきたい中で、実力を示さないといけない試合だと思っています。実力を証明するスタート地点だと思っています」と話した。
準決勝の対戦相手の印象を聞かれると、裕典は「カーフキックと一発があるパンチ。でもこの間ONEの試合でそのカーフキックと一発を封じられてKING選手の中で自分のやりたい試合が出来なかったと思うので、その反省を活かしてくると思う。計算したうえで、それができなかったらこうくると想定して戦っていく」と対策を万全にして臨むつもり。
宮元は「瑛作選手はスピードがあって倒すパワーもあるので、僕の中で作戦があり、倒したい技やこうしたら勝てるというのは決まっているのでそれに磨きをかけて挑みたい」と、こちらも対策は万全の様子。
瑛作は「キャリアもあって老獪な選手だと思うし、頑丈ですよね。そこを僕が最後はフィニッシュしたいと思っています」と、KOすると宣言した。
もし裕典と瑛作が勝ち上がれば、決勝で禁断の兄弟・同門対決が実現することになる。もしそうなったらどうするかと聞かれると、裕典は「そこはまだ何も考えていません。客観的に見て瑛作はこの4人の中で頭ひとつ抜けている感じなので、他の3人が優勝するのは難しいと客観的に思っています」と、弟が一番の強敵だと答える。
それに対して瑛作は「僕が格闘技を始めたのは兄ちゃんにいじめられて勝ちたくてここまで来ました、だから兄ちゃんのおかげでもあります。ついにそのケリをつける時がきたなった感じです」と言って記者たちを笑わせ、裕典も「もし決まった時のシミュレーションはしています」とニヤリ。
しかし宮元は「次の試合でそれはなくなるので、ご安心くださいって感じです」と兄弟対決を阻むと言い放った。