2020年8月9日&10日に横浜・ぴあアリーナMMにて行われる「RIZIN.22」「RIZIN.23」の会見が7月28日、東京都内で行われ、追加カード2試合のほか、“元統括本部長”の高田延彦が“キャプテン”に就任したことが発表された。
会見で榊原信行CEOは、2018年12月の「RIZIN.14」を最後に統括本部長の任から離れ、スポークスマン的な役割を担ってきた高田について、「自粛期間中に高田延彦さんと随分話しをしました。高田延彦がいなければPRIDEも無いし、実はRIZINも無いです。歴史を刻んできた高田さんと共にRIZINを復活させる上で、どうしても僕のなかでも高田さんのRIZINのなかでの存在がきちっとしっくり来ていないなと。それを誰よりも思っていたのが高田さんでした」と、その立ち位置に迷いがあったことを吐露。
高田との会話のなかで、「バラちゃん、なんか自分としてはしっくり来ていないな。俺のRIZINのなかでの役割は無いんじゃないの? 辞めようかな。俺が辞めることで何かRIZINにマイナスになるか?」と問われた榊原CEOは、「高田さんが辞めるなら僕も辞めます」と一蓮托生であることを伝え、「そういう男同士の約束のなかで『何言ってるんですか、ここまでスタートすると決めてきたことをこんなところでそんなこと言わないでよ』」と慰留を求めたという。
そのうえで、高田の立ち位置について「統括本部長という立場でスタートさせていただいたけど、なかなかスイートスポットを見つけられなかったというか。いったん統括本部長を外れて、RIZINから少し離れたご意見番的な立場でどうかなと思って、向こう正面で解説していただいたりとか、いろいろしてもらったんですけど、正直、その時から僕は反対だった」と、この間の高田の宙ぶらりんな立場に不満があったといい、「やっぱり高田延彦は“RIZINの象徴”です。そのなかで新しい肩書きを持ってもらうことに了承をもらいました。統括本部長を外れたときにも、僕はこのタイトルを提案させていただいたんですが、そのときには却下されたんですけど、晴れて採用されました」と語り、新たな肩書きを発表した。
それは「RIZIN“キャプテン”高田延彦」。
「これから高田延彦を見たら、『キャプテン!』と声をかけてください。ちょっとクスッとしたりズッこけたりするかもしれませんけど、我々のキャプテンです。川淵(三郎)キャプテンの存在をからめてより自由に。『何でもやる』と言っていただきましたので。これからリング上で僕が下手くそな挨拶をするということもありません。高田さんが今まで通り──話は短くすると言ってましたけど(笑)──新しい肩書きのもと、8月の9日からキャプテンとして務めていただくことになりました」と、榊原CEOはボードを手に笑顔で高田のキャプテン就任を高らかに宣言した。