オンライン会見に出席した江幡塁(右)と榊原CEO
2020年8月9日(日)横浜・ぴあアリーナMMにて開催される『RIZIN.22』の追加対戦カードが、7月27日(火)オンラインにて行われた会見で発表された。
KNOCK OUTスーパーバンタム級王者・江幡塁(伊原道場/新日本キックボクシング協会)がシュートボクシング日本スーパーバンタム級王者・植山征紀(龍生塾ファントム道場)と対戦する。
江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。軽量級日本最強との呼び声も高く、新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座とWKBA世界スーパーバンタム級王座に続き、2019年8月にはKING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻くことになった。
兄弟揃ってワンツー&ローキックを主軸とした高い攻撃力を持ち、戦績は40勝(21KO)2敗3分。RIZINには昨年の大晦日に初参戦し、那須川天心と対戦して敗れた。
ハードパンチャーとして知られる植山は、24勝のうち12のKO勝ち、昨年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年6月のRIZIN初参戦時には、強打を爆発させ拳剛を1RでTKOに仕留めるインパクトを残した。10月のRIZINにも参戦して梅井泰成からダウンを奪って勝利するなど3連勝していたが、11月のSBでは栗秋祥梧にヒジでカットされてのTKO負けを喫した。
江幡は「昨年大晦日ぶりの試合になりました。僕たちも3人で入場させていただいて夢の舞台でした。国内最大級の格闘技会場で3人で見た景色は忘れません。(試合は)残念な結果でしたが、僕がもっともっと格闘技で輝いていく夢が兄と親友と3人に残っています。今回は復帰戦です。まだまだ見せられなかった自分があると思うので、それは試合で語ろうと思っています。僕の試合をみなさんに見ていただいて、僕はもう一度大晦日のRIZINで輝いた姿を見せらるように今回がリスタートです」と挨拶。
コンディションについては「僕も元々12月が終わってからたくさん練習してきまして、試合はコロナの影響で何度もキャンセルになりましたが8月までのこの期間、自分の技や精神を進化させて成長に使ったのでそれを出せる時が来たと思っています」と、さらなる進化を遂げたとする。
那須川戦は「天心選手は今まで僕らがやってきたキックボクシングとは全く違う新鋭だと思っていました。何か感じられると思って試合をしましたが、たくさん感じられました。キックボクシングがもっと面白くなってきたし、もっと成長できると思いました。化学反応が出来たと思っています。いい経験になり、自分を成長させてくれる一戦だったと思います」と振り返る。
そして江幡兄弟と言えば、7月18日に亡くなった俳優の三浦春馬さんと少年時代からの親友だった。塁がRIZINに参戦した際には睦と3人で一緒に入場したことが話題となった。江幡は三浦さんについても次のように語った。
「僕が輝くことが一番だと思うので。僕たち3人で誓った夢もあります。僕が格闘技で輝くことが彼が一番喜ぶこと。僕自身の生き様をRIZINさんで見せさせていただこうと思います」
大晦日では見せられなかったRIZINのリングで勝利する姿を、三浦さんに届けることができるか。
●対戦する植山征紀のコメント
「シュートボクシングの植山征紀です。コロナの影響で3月に組まれていたタイトル防衛戦が延期となり、約半年ぶりとなる試合をRIZINという大きな舞台で再開させていただけることを嬉しく思います。江幡選手は国内トップの実力者でパンチもローキックも強く上手い選手ですが、僕はしっかり冷静に対処して自分の武器を活かして倒すことだけに集中しています。こういう場面で喰らいつくのがシュートボクサーなので、きっちりチャンスを掴み取って植山征紀の強さを証明します」