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【ONE】7・31再開第一弾でロッタンが防衛戦、シッティチャイ初陣、ペットモラコットにヨードセングライが挑戦

2020/06/30 07:06
 ONE Championship活動再開後、初の本戦大会となる2020年7月31日(金・現地時間)タイ・バンコクで開催の『ONE: NO SURRENDER』(無観客で実施)の対戦カード第一弾が発表された。今回発表されたのは、立ち技の「ONE SUPER SERIES」の3試合。  まず、ONEフライ級(61.2kg)ムエタイ世界タイトルマッチとして、王者ロッタン・ジットムアンノン(タイ)が、元ONEフライ級キックボクシング世界王者ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)を挑戦者に迎えて3度目の王座防衛戦に臨む。  ロッタンは2018年6月、RISEに初来日して那須川天心と激闘を展開。延長R判定で敗れるも、そのアグレッシブなファイトで一躍人気者となった。ONEには同年9月から参戦し、2019年8月にONEムエタイ世界フライ級王座を奪取。2020年1月には2度目の防衛に成功している。  ペッダムは元ONEキックボクシング・フライ級王者。ジョシュ・トナー、工藤政英をKOし、2019年5月にはエリアス・マムーディにテクニカル判定で勝利。ONEキックの同級王座を獲得したが、8月のイリアス・エナッシとの初防衛戦で王座陥落。2020年1月にはMOMOTAROを首相撲&ヒザ蹴りで削っての判定勝ちを収めている。  ムエマッド(ファイタータイプの選手)のロッタンにムエカオ(組みを多用する選手)で挑むことは必至のペッダム。2月にロッタンを破っているガオナー・PKセンチャイムエタイジムもロッタンを左ミドル&首相撲にハメて勝利しているだけに、ロッタンのパンチとヒジを掻い潜っていかに有利に組めるかがポイントとなるだろう。  ONEフェザー級(70.3kg)ムエタイ世界タイトルマッチでは、王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)が、ヨードセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)の挑戦を受ける。   ペットモラコットはタイのビッグマッチ常連の超一流選手として活躍し、ルンピニースタジアムではミニフライ級王座とスーパーフェザー級王座に就いた。2015年4月には初来日し、梅野源治の挑戦を退けている。ONEではジョルジオ・ペトロシアンと2度対戦、1度目は首相撲&ヒザ蹴りを多用したペットモラコットが判定勝利を収めたが、「試合中に複数の違反であるクリンチ行為が発生した」との理由からノーコンテストとなり、7月の再戦では判定負け。しかし、2020年2月にポンシリ・PK センチャイムエタイジムと初代ONEフェザー級ムエタイ世界王座を争い、判定勝ちで王座に就いた。今回が初防衛戦。  挑戦者のヨードセングライは長きにわたってムエタイ重量級で活躍する“ムエタイの生ける伝説”。ムエタイの殿堂ルンピニースタジアムではフライ級(50.80kg以下)王座とウェルター級王座(66.68kg以下)を制し、、2005年頃から70kg前後で世界各地に招聘されて試合をしている人気者となった。勝ち星は200を超える。ONEには2018年12月に引退宣言を撤回して参戦、2019年3月のONE日本大会ではアンディ・サワーにTKO勝ち。同年5月にはフェザー級キックボクシングワールドグランプリの準々決勝で敗退したが、まだまだ一線級の実力を保持している。  70.3kg契約キックボクシング・スーパーバウトではONE初参戦同士の激突、スーパーボン(タイ)がシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)と対戦。  スーパーボンはバンチャメークジムでブアカーオの弟子にあたり、クンルンファイトで2016年世界トーナメントを制して世界にその名を轟かせた。あらゆる体勢から繰り出すミドル&ハイキックを得意とし、首相撲でも強さを発揮するテクニシャン。  シッティチャイはプロ160戦と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に9回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきており、ジャバル・アスケロフ、アンディ・サワー、ソーグロー・ ペッティンディーアカデミー、エンリコ・ケールなど、数々の世界トップクラスのストライカーを倒している。特に、元K-1王者のマラット・グレゴリアンには4勝1敗と大きく勝ち越している強豪中の強豪だ。ペトロシアンと並ぶ70kg級世界最強の一角である。  両者は2016年1月と9月にクンルンファイトで対戦し、1度目はシッティチャイがKO勝ち、2度目はスーパーボンが完封しての判定勝ち。この試合の勝者がONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級WORLD GP 2019優勝者ペトロシアンとの対戦権利を得ることになりそうだ。  今大会は150カ国以上でライブ配信される。
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