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空手
コラム

【1987年6月の格闘技】“格闘マシーン”黒澤浩樹vs“本部の怪物”七戸康博の決勝戦、重量級の迫力ある打ち合い

2020/06/01 19:06
 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去6月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。その第1回目は1987年6月14日、大阪市中央体育館で開催された極真会館『第4回オープントーナメント全日本ウェイト制空手道選手権大会』より、重量級の決勝戦。  1987年11月に開催される『第4回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』への最終選考を兼ねた『第4回オープントーナメント全日本ウェイト制空手道選手権大会』が、大阪市中央体育館に満員札止め5000人の観衆を集めて行われた。  重量級の決勝戦は“本部の怪物”七戸康博(総本部)と“格闘マシーン”黒澤浩樹(城西支部)によって争われ、大いに盛り上がった。  黒澤は1984年の第16回全日本選手権に初出場で初優勝し、一躍脚光を浴びた。破壊力抜群の下段廻し蹴りを武器に、翌年の第17回全日本でも準優勝。全世界選手権大会出場は間違いなしと思われていたが、日本代表選考を兼ねた第18回全日本の2回戦で伏兵にまさかの一本負け。代表の座を逃し、このウェイト制にラストチャンスを懸けての出場となった。  七戸は身長185cm、体重96kgで総本部入門当初から大型選手として大山倍達総裁の目に留まった。全日本ウェイト制では1984年の第1回、1985年の第3回で重量級を連覇しており、1986年の第18回全日本選手権では5位に入賞。なお、世界選手権100kg超級で2年連続銀メダルを獲得するなど現在柔道で活躍する七戸龍の父親である。  この日の黒澤には不運が付きまとった。準々決勝、準決勝と顔面に突き(反則)を浴びて出血。ダメージを背負いながらの戦いとなったのである。一方の七戸は予選で伏兵に手こずって延長2回までもつれ込み前途を心配させたが、その後は順当に決勝へ勝ち進んできた。  満身創痍の黒澤は、得意の左右下段廻し蹴りを連発。七戸は下段を喰わないように接近して突きの連打を叩き込む。離れて戦いたい黒澤は下突きで距離を取って徹底的に下段廻し蹴り。右下段で体勢を崩された七戸だったが、エンジン全開で黒澤のボディへ右膝蹴りを突き刺す。一発、二発、三発…七戸の膝がボディへめり込むたびに黒澤は手数が減り、後退。5-0の判定で七戸が文句のない勝利を本戦で収めた。 「練習も私生活も、全てこの大会に備えてきた」と七戸は3度目の優勝と世界選手権出場決定に喜びをかみしめた。
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