自身以外のベストバウトとして、当時の“頂上対決”だった山本vs桜井の激闘を選んだ卜部 (C)K-1
第2代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者、初代&第4代Krushスーパー・フェザー級王者の卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、「僕にとって本当に大切な試合」として2008年11月8日に行われた、山本元気(DTS GYM)vs桜井洋平(Bombo-Freely)の一戦をあげた。
これはK-1 JAPAN GROUPが公式YouTubeチャンネルにてシリーズで公開している『○○が選ぶ他選手ベストバウト』という企画で、ファイターが自身以外のベストバウトを選ぶもの。
(写真)後楽園ホールが熱狂に包まれた山本(左)vs桜井の頂上対決
山本vs桜井は『Krush』の旗揚げ戦メインイベントで組まれた試合で、当時全日本キックボクシング連盟のエースだった山本とNJKFのエースだった桜井が激突した頂上対決。山本は“右の殺し屋”と呼ばれた強打者で、迫力あるKO勝ちで人気を博した。桜井は180cmの長身から繰り出すヒジ打ち&ヒザ蹴りを武器に、各団体の王者クラスが集った『真王杯60kgオープントーナメント2006』をぶっちぎりの強さで制し、その名をキックボクシング界に轟かせていた。
この試合は3R1分34秒、山本がKO勝ちを収めて会場を熱狂させるのだが、卜部は会場で激闘を観ていた。「実は僕、この試合の前に僕も試合をしていて負けているんですが、この試合を観たら負けた悔しさが全部吹っ飛んでテンションが上がって。これからこういう人たちとやらないといけないって強い覚悟が決まった、その後の格闘技人生に大きく関わる一戦でした」と、大きな影響を受けたという。
また、「これがあったからKrushが盛り上がったし、Krushが盛り上がったから今のK-1がある」と、現在につながる礎となった試合だと評価した。