2020年5月6日(水・祝)東京・後楽園ホールで開催の『DEEP JEWELS 29』にて、自身初のタイトルマッチとなるDEEP JEWELSストロー級暫定王座決定戦が決まっていた“危険な毒リンゴ”赤林檎(フリー)。しかし、大会は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまった。
赤林檎は日本拳法をバックボーンに持ち、キックボクシングの試合経験もあり長いリーチから繰り出す打撃を武器とする。2018年8月『DEEP』に初参戦し、渡辺華奈に敗れるも序盤に強烈な右ストレートをヒットさせてあわやの場面を作り出した。その後はDEEP JEWELSを中心に活躍し、ジェット・イズミ、アミバ、山口さゆり相手に3連勝。2019年9月大会では杉山しずかに挑み、熱闘を展開したが最後は腕十字で敗れた。
12月の大阪大会ではパク・シユンのテイクダウンを防ぎながらカウンターを当て、判定勝ちで再起を飾る。1月中旬からは単身フィリピンへ渡ってボクシングジムやMMAジム、インドネシアではシラット(インドネシアの武術)の道場などで武者修行を積んだ。
気合いの入っていたタイトルマッチが延期となり、どのような気分で日々を過ごしているかを赤林檎に聞くと「よく寝てよく食べて、好きなことをして生きています。でも、そろそろ戦いの興奮が欲しいです。これがないとダメみたいです」と、戦いに飢えている。
試合が無くなってしまい「好きなだけ食べています。計ったら4kg食べてました」と増量もしてしまったという。「あと似顔絵を描いたりもしました」と持て余した時間でイラストにも挑戦。
練習環境については「公園なので大丈夫です」の一言。そう、普段から赤林檎はジムを持たず公園の施設を利用して屋外でトレーニングを積んでいるのだ。
試合がないこの期間、どのような思いだったかを聞くと「試合がなかったりジムが閉鎖されてたり大変な状況でたくさんの事が止まっている状態ですが、時間は止まらないし私も止まっていません。できることをしています」と、立ち止まらず少しでも前へ進んでいると前向きな答えが返ってきた。
最後には「試合で会えるのを楽しみにしています。ベルトを獲るところを見て欲しいです!」と、ファンにタイトル獲得を約束した。