UFCはジャカレ・ソウザ(ブラジル=40歳)に対して実施した複数回にわたる新型コロナウイルス検査の内、1回の検査結果で陽性反応が出たため、同選手の欠場を発表した。また、ソウザのセコンドに就く予定だったコーナーマンの2名も陽性反応が出ていると発表。
ソウザは2020年5月10日(日・日本時間)に米国フロリダ州ジャクソンビルのヴェテランズ・メモリアル・アリーナにて開催される『UFC 249』でユライア・ホール(ジャマイカ)との対戦が決まっていた。
UFC JAPANの公式サイトでは「UFC医師団がソウザおよびコーナーマン2名を診察したところ、現在は無症状であり、新型コロナウイルスで多く見られる症状は発症していない。UFCの健康と安全の手順に従い、ソウザを含む3名はホストホテルを離れ、敷地外で自主隔離することになる。3名の健康状態はUFC医師団が遠隔で監視しつつ、必要な治療について支援していく予定」とのこと。
今週初めの現地入りから欠場が決まるまで、ソウザとコーナーマン2名はUFCの健康と安全の手順に従っており、練習はソーシャルディスタンシングを守り、個々人が保護具を身に着け、必要な際には自主隔離していたという。
UFC JAPANの公式サイトでは「今回の件への対応は本イベントに向けてUFCが取り組んできた健康と安全の手順の効果を示すものである」としている。
(写真)DREAMグランプリ決勝戦でムサシを豪快にテイクダウンするソウザ ソウザはホナウド・ジャカレイの名で2003年11月にプロ柔術の大会で初来日。2008年4月からは『DREAM』に参戦し、同年のミドル級グランプリで決勝戦へ進出、2009年5月にはゲガール・ムサシとDREAMミドル級王座決定戦を行うなど日本でも活躍。UFCでは2013年9月に岡見勇信とも対戦している。
『UFC 249』に出場予定の他のアスリートで新型コロナウイルスの陽性反応が出た者はおらず、『UFC 249』はライト級ランキング1位のトニー・ファーガソン(アメリカ)と同4位のジャスティン・ゲイジー(アメリカ)がライト級暫定王座をかけて激突するメインイベントを含め、日本時間5月10日(日)に全11試合を行う予定だ。