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【修斗】“17歳の二刀流”西川大和が修斗初参戦! 初代女子王座決定T準決勝2試合、SASUKEvsウィッキー、石井vs翼も=5.31 ABEMAテレビマッチ

2020/05/08 14:05
 5月31日(日)に無観客で開催し、ABEMAにて生中継されるプロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.3 ABEMAテレビマッチ Supported by ONE Championship」の追加カードが発表された。  岡田遼(パラエストラ千葉)と倉本一真(修斗GYM東京)の世界バンタム級暫定王者決定戦に続く5カード。  まずは4月17日に開催された「Road to ONE:2nd」でキック界の重鎮、緑川創に真っ向勝負を挑んだ西川大和(西川道場)の修斗初参戦が早くも決定した。  緑川のローを受けながらも最後まで応戦した西川に、同大会でメインを務めた青木真也が試合後に直接アドバイスをするなど、17歳ながらそのポテンシャルの高さと期待が伺える西川。産まれてすぐに「世界チャンピオンにする」と決めた父・武彦氏が1日も休む事なく鍛え上げ、小学5年生の時には『探偵ナイトスクープ』でそのあまりにも特殊過ぎるトレーニング方法が紹介されるなど、注目の選手だ。  2019年はシュートボクシングにも参戦し、元スーパーウェルター級王者・坂本優起にも判定勝利。MMAでも国内外のプロモーションでキャリアを積んでおり実績は十分。  そんな “ 17歳の二刀流”西川の前に立ちはだかるのが“押忍”木下タケアキ(和術慧舟會HARTS)だ。フルコンタクト空手出身で世界大会で準優勝する程の実績を持ち、「ABEMA」で放送されて話題となった『格闘代理戦争』では第2回優勝者のユン・チャンミンをハイキック一撃でKO。その殺傷力は時に対戦相手を破壊してしまう程のストライカーだ。2020年1月26日の前戦では、小林孝秀を1R 1分24秒、左上段の蹴りから右ストレートでKOに下している。  一撃で相手を仕留める打撃を持つ木下とジャンルを超越して強さを究める西川。危険な予感漂う試合になりそうだ。  そして同じく「Road to ONE:2nd」から今大会へのスライドがアナウンスされていた西浦ウィッキー聡生(KRAZY BEE)と論田愛空倫の一戦は、論田が負傷の為に欠場。代わって世界ランカーのSASUKE(マスタージャパン)がウィッキーと対戦する。  修斗でデビューし、様々な団体を渡り歩いてきたウィッキーと復帰後3連勝と波に乗るSASUKE。注目の新旧対決が実現する。西浦は、2019年9月の『Road to ONE:CENTURY』のメインでクレベル・コイケに敗れて以来の試合となる。連敗は避けたいところだ。  また、中止となった3月29日の後楽園ホール大会から「THINKS INTERNATIONAL Presents 修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント」準決勝、黒部三奈(マスタージャパン)vs.大島沙緒里(AACC)、杉本恵(AACC)vs.中村未来(マルスジム)の2試合がスライド。勝ち上がった2名が修斗史上初となる女子王座決定戦に駒を進める。 “女王”黒部はトーナメント1回戦でドイツ王者・ターニャ・アンゲラーと対戦。スロースターターと思われていた黒部だが、勢いとパワーで勝るターニャをあえて真正面から受け止め、全局面で圧倒。試合終了8秒前にパウンドをまとめKO勝利で下し、準決勝進出を決めた。 そして、1月の後楽園ホール大会でのマイクアピールでは、「小耳にはさみましたが、2人とも素敵な旦那さんがいらっしゃる? それ以上、何を望むんだ!? 勝っても負けても私は一人で家に帰るんだ。ベルトをください」と嫉妬も絡み、何ともわかりやすくベルトを懇願している。果たして黒部は優勝して幸せを掴めるのか。  14勝5敗とMMAキャリアでは大きく勝る黒部に対し、柔道出身の大島は9月のアマチュア修斗全日本選手権アトム級優勝からまだプロ1勝の新鋭。しかし、1月の開幕戦では緊急参戦したリバーサルジム沖縄A・P・Pの小生由紀を対相手に抜群のボディバランスで下から仕掛ける小生をトップポジションから完全制圧。最後は身動きが取れないクルスフィックスの状態から拳を落とし続けパウンドアウトしている。  柔道の名門・東海大柔道部出身で、2014年9月の全日本ジュニア柔道体重別選手権女子44kg級で優勝(旧姓・安達)の実績を持つ大島は、AACC先輩・浜崎朱加のアドバイスも受け、番狂わせを狙う。大島は小生戦後、「1年前は育児に追われていました。いまは総合格闘技も出来てすごく充実しています。頑張ります」と意気込みを語っている。幼少より柔道で培った技術と勝負に徹する母親のハートの強さを黒部戦でも見せるか。  韓国のイ・イェジが、新型コロナウィルスの影響により日本への入国制限等を受け欠場。かわって札幌マルスジム所属の中村未来が出場し、AACCの杉本恵と修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝を争う。  杉本は、全日本学生選手権2位など圧巻のレスリングテクニックでインフィニティリーグ全勝優勝。ストライキング寄りの中村にとっては苦手なタイプのファイターだろう。同日のトーナメント準決勝で黒部三奈と戦う杉本と同門の大島沙緒里(講道館杯ベスト8)と中村は全日本選手権の決勝で当たっており、大島が判定勝利。杉本にとってはその攻略法は既にインプット済みと見られる。  打撃には絶対の自信を持つ中村だが、梅原戦では腰の強さも見せている。ここで組み技系の選手への対応をいかに見せるか。距離を詰める杉本と距離を取りたい中村。緊張感溢れる制空権争いに注目だ。勝てばいよいよ初代女王の頂きが見えてくる。  イェジの代打として急遽エントリーする事になった中村未来はアマチュア修斗全日本選手権準優勝の肩書を引っ提げて2月のニューピアホール大会でプロ修斗デビュー。AbemaTV「格闘代理戦争」に出場していた梅原拓未(GRABAKA)と対戦し、得意の打撃で圧倒し、デビュー戦を華々しい勝利で飾っている。この一戦の内容からトーナメントへのエントリーが決定。巡ってきた初代女王戴冠のまたとないチャンスに中村は即座に快諾し、イ・イェジと対戦する予定だった杉本恵との一戦が決定した。  その他、インフィニティリーグ2020にエントリー中の石井逸人(TRIBE TOKYO M.M.A.)と“津田沼の新特攻隊長”齋藤翼の一戦が決定している。石井は前戦2020年2月16日の一條貴洋で判定3-0勝利。齋藤は2019年9月22日に藤井伸樹に判定負けして以来、8カ月ぶりの再起戦となる。  新型コロナウィルス騒動の収束への光が少しずつ見え始めた昨今、徹底した感染防止対策を行うことで、今回の無観客開催に踏み切った修斗。MMAのルーツ、総合格闘技の源流のひとつである同団体が、「ABEMA」の協力を得て、実施する今大会は、4.17「Road to ONE:2nd」に続き、格闘技の灯を絶やすまいと踏み出した形となる。注目のカード揃いの5.31 ABEMAテレビマッチに注目だ。 ◆プロフェッショナル修斗公式戦PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.3 ABEMAテレビマッチSupported by ONE Championship 2020年5月31日(日)※試合開始時間等は決定次第発表※無観客で実施。大会の模様はABEMAにて生中継 【新たに決定した対戦カード】 ▼THINKS INTERNATIONAL Presents 修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝 5分3R黒部三奈(マスタージャパン)大島沙緒里(AACC) ▼THINKS INTERNATIONAL Presents 修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝 5分3R杉本 恵(AACC)※インフィニティリーグ2019王者中村未来(マルスジム) ▼ライト級 5分3RSASUKE(世界フェザー級6位/マスタージャパン)西浦ウィッキー聡生(KRAZY BEE) ▼フェザー級 5分3R石井逸人(世界バンタム級10位/TRIBE TOKYO M.M.A.)齋藤 翼(FIGHT FARM/総合格闘技津田沼道場) ▼ライト級 5分2R木下タケアキ(和術慧舟會HARTS)西川大和(西川道場) 【既報カード】 ▼世界バンタム級暫定王者決定戦 5分5R岡田 遼(同級1位・環太平洋王者/パラエストラ千葉)倉本一真(同級2位/修斗GYM東京)
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