UFCは2020年5月10日(日・日本時間=以下同)、14日(水)、17日(土)にアメリカ・フロリダ州ジャクソンビルにあるVyStarベテランズ・メモリアル・アリーナにて3大会を無観客試合として連続開催する。
10日の『UFC 249』はトニー・ファーガソンvsジャスティン・ゲイジーのライト級暫定王者決定戦。さらに王者ヘンリー・セフードvs挑戦者ドミニク・クルーズのバンタム級タイトルマッチなどが発表されているが、新たに14日と17日の『UFC FIGHT NIGHT』のメインイベントが決定した。
写真(C)UFC JAPAN 14日のメインイベントは、アンソニー・スミス(アメリカ)とグローバー・テイシェイラ(ブラジル)によるライトヘビー級のトップコンテンダー対決。
スミスは2013年6月にUFC初参戦を果たすも敗れてリリースされたが、8連勝して2016年2月にUFC復帰。ヘクター・ロンバード、マウリシオ・ショーグン、ラシャド・エヴァンスらからKO勝利を奪い、前戦は2019年6月に当時ライトヘビー級2位だったアレクサンダー・グスタフソンをリアネイキドチョークで仕留めている。33勝のうち18がKO、12が関節・絞め技による一本勝ちでフィニッシュ率は90%を超える。
4月25日のUFCネブラスカ大会のメインイベントで、グローバー・テイシェイラと対戦予定だったが大会は中止。今大会にスライドした。また、4月4日早朝に自宅に不法侵入した強盗と遭遇。激闘の末、警察に引き渡したことが大きな話題となった。
対するテイシェイラは2012年5月からUFCに参戦、クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンやライアン・ベイダーから5連勝を収めてUFC世界ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズに挑戦したが判定負けで約9年ぶりの黒星。現在3連勝中で前戦はニキータ・クリーロフに判定2-1で勝利している。パワフルな打撃を持ち味とするが、レスリングや寝技にも優れおり、チョークでの一本勝ちも多い。30勝のうち17がKO、8が一本勝ち。
写真(C)UFC JAPAN セミメインイベントではヴォンフルーチョークの使い手として知られるオヴィンス・サン・プルー(アメリカ)がヘビー級転向第一戦でベン・ロズウェル(アメリカ)に挑戦することが決まった。サン・プルーの戦績は24勝13敗で11がKO勝ち、8が一本勝ち。ジョシュ・バーネットからキャリア初の一本を奪い、アリスターをKO撃破しているロズウェルは37勝12敗で28がKO勝ち、6が一本勝ち。
写真(C)UFC JAPAN 17日のメインイベントは、ウォルト・ハリス(アメリカ)とアリスター・オーフレイム(オランダ)のヘビー級マッチ。
アリスターは日本のリングス、PRIDE、DREAM、K-1で活躍し、K-1とDREAMの両方で王者になる快挙を達成。UFCには2011年12月から参戦し、ブロック・レスナーやロイ・ネルソン、マーク・ハント、ファブリシオ・ヴェウドゥムらに勝利。戦績は45勝18敗で23がKO、17が一本勝ち。前戦は2019年12月にジャルジーニョ・ホーゼンストライクにKO負けを喫しており、今回が再起戦となる。39歳の大ベテランとなった。
(写真)前回12月大会では試合時間残り4秒でKO負けを喫したアリスター(C)Jeff Botari/Zuffa LLC/UFC ハリスはバスケットボール出身で2011年にMMAデビュー、2013年11月にUFC初参戦を果たすも連敗してリリースされ、2014年11月に復帰。現在無効試合を挟んで3連勝中。戦績は13勝7敗で勝利は全てKO勝ちだ。
写真(C)UFC JAPAN セミメインイベントには、2013年7月に浜崎朱加をTKOに破っているクラウディア・ガデーリャ(ブラジル)と、元Invicta FC世界ストロー級王者で“コスプレファイター”としても知られるアンジェラ・ヒル(アメリカ)による女子ストロー級マッチが組まれている。