木村(右)がジムの垣根を越えてK-1で二階級制覇を達成した卜部功也の新ジムへ出稽古(C)木村フィリップミノル Officialチャンネル
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』。同大会で行われた「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制した木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)が早くも再始動した。
「ずっと一緒にトレーニングしたかった選手の元にいろいろと教わりに行ってきます。ずっと楽しみにしていたので」と木村が向かった先は、卜部功也が東京・目黒区祐天寺に新たにオープンしたジム『ALONZA Fitness&Kickboxing』。
卜部は芦原会館で空手を学び、グローブ空手に転向して『K-1甲子園』に出場。2009年3月にKrushでプロデビューするとすぐに頭角を現し、12連勝を飾る。これまで第2代K-1 WORLD GPライト級王座、同初代スーパー・フェザー級王座、同2016年スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント優勝、ISKA世界ライト級王座、Krush YOUTH GP 2012 -63kg優勝など数々のタイトルを獲得した選手。卓越したテクニックを持ち、特にディフェンス能力に優れて“アンタッチャブル”のニックネームが付けられた。
その卜部とは「会ってご飯を食べに行く」と仲が良いという木村だが、「練習はスパーを2回ほどやったくらい。練習をやりたくてこのタイミングで。これから僕も世界の強者たちとやっていかないといけないから、そのためアドバイスをしてくれるということなので」と、ほとんど練習をしたことがないのでこの機会に教わりたいという理由から。
(写真)卜部からはディフェンスやボクシング技術を学んだとという木村(C)木村フィリップミノル Officialチャンネル
木村は「彼のディフェンスは世界でトップ。K-1の中でトップクラスの技術を持っている」と高く評価しており、「技術的に僕にないものをいっぱい持っていて、ディフェンシブルな面とか。僕にはないボクシング技術もあるので学びたい」と自分に足りないものを身に着けたいとした。
この模様はYouTubeの木村フィリップミノル Officialチャンネルで公開されており、両者のミット打ちやマススパーなどを映像で見ることが出来るが、残念ながら具体的にどのような技術を教わったのかの詳細はない。やはり知られたくないということか。それでも現在9連続KO勝ち中の木村のミット打ちは迫力がある。
4月3日から開始した木村のOfficialチャンネル。すでに6本の動画を公開しており、「技術を盗める人といろいろやっていきたい。練習でコラボ。どうせYouTubeだからってさ、格闘技やりたいんだよね。あくまで。功也君みたいなトップクラスの技術を持った人と接して、今後もこういう技術を学ぶコラボをどんどんやっていきたい」と、出稽古に意欲的だった。
そして「刀を研いで次の試合へ向けて進みます」と、次回の試合までにさらにバージョンアップしていきたいと意気込んだ。