2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の一夜明け会見が、23日(月)都内にて行われた。
第16試合でISKA女子世界-53.5kg級王者グロリア・ペリトーレ(イタリア)を1R2分42秒、右フックの一撃で失神KOに葬ったK-1 WORLD GP初代女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日は結果的にKOで勝ててよかったです。いいスタートが切れました」と、昨年12月にトーナメントを制してK-1史上初の女子王座に就き、2020年初戦をKOで飾ったことを喜ぶKANA。
試合については「グロリアは一階級上のISKAの世界王者で、基本的には53~55kgくらいでやっている選手。プランの中では3Rしっかり使ってKOにつながればという考えで。世界トップ選手とも拳を合わせている選手なので凄い対策をしたし、スパーリングも直前までできたというのが勝利につながったひとつ(の理由)。練習どおり、スパーの延長上で試合に入れたのが勝因かと思います」と、公開練習でも話していたように階級が上の外国人スパーリングパートナーとぎりぎりまでスパーを行い、その感触を持ったままリングに上がるという調整方法が上手く行ったと話す。
最後の右フックは「相手のパターンの癖を読んで、右のオーバーハンドをずっと練習していました。自分の中では綺麗なカウンターで倒したかったんですけれど、オフェンスしている中の流れで倒せました。自分の攻撃でKOにつながったのはよかったと思います。昨日の試合を見ても、まだまだディフェンス能力だったり、まだまだ課題がたくさん見えたので。これからやっていくことが明確に見えましたね」と、狙っていたものだと明かす。
今後については「昨日、試合が終わってからGloryのアニッサ(・メクセン)、ティファニー(ヴァン・スースト)からSNSでメッセージが来ました。世界トップ選手が自分の試合を気にしてくれていたのが自分の中で大きいポイントです。最終的にはアニッサと試合をしたいのがあります。K-1王者が強いのを世界に証明していかないといけない。K-1王者として日本でも試合をしたいし、海外でも試合をしたいです」と、、女子の世界トップと言われる選手たちに挑んでいきたいとの目標を掲げる。
また、「アニッサだったりティファニーだったりと直接アメリカやタイに行って一緒に練習すると、日本ではできない強度の高さでスパーリングができるので。日本だと同じ階級の女子の選手で、キックボクシングルールでスパーリングをバチバチできる環境があまりない。これからも海外で、そういういろいろな選手と拳を合わせていきたいですね。52kgっていう階級ですけれど、これからは海外の上の階級の選手が落としてきて、体格差が大きい相手がどんどん挑戦してくると思うので。何で勝てるかっていうのを自分でしっかり考えて、強くなっていきたいなと思います」と、また海外修行に行ってさらに強くなりたいと意欲を燃やした。