ゴンナパー(左)が1月に続いての防衛戦で篠原の挑戦を受ける
2020年4月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.113』の対戦カード第一弾が、2月14日(金)都内で行われた記者会見で発表された。
Krushライト級タイトルマッチとして、王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が、挑戦者に篠原悠人(DURGA)を迎えて3度目の防衛戦を行う。
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。今年1月には横山巧に勝利して2度目の防衛に成功している。戦績は106勝(22KO)29敗3分。
篠原は高校生時代にK-1甲子園2015 -65kgで優勝し、2016年4月にK-1初参戦。2018年K-1ライト級世界最強決定トーナメントでは1回戦でゴンナパーをKOする大番狂わせを起こして3位になり、2018年8月にはKrusスーパー・ライト級王座に就いた。同王座は返上してライト級に本格転向し、3月には大沢文也を、8月には川崎真一朗をそれぞれ破っている。戦績は13勝(6KO)3敗。
当初、篠原は12月のK-1でSEIYAとの対戦が決まっていたが、SEIYAが計量をオーバー。2kg差以内なら規定のペナルティを課し、対戦相手が了承すれば試合を行うことも可能だったが、篠原は出場を拒否したため試合は中止となった。
そのためこれが7カ月ぶりの試合となる篠原は「一昨年のトーナメントでやったけれど再戦はするかなと思っていたので、ついに来たかって感じです。再戦ですが初戦のつもりで挑みたい。ライト級でゴンナパーに勝つことがタイトルマッチに一番アピールできると思うのでKOで勝って、Krush王者としてK-1のベルトに挑みたい」とコメント。
迎え撃つ立場でありながらリベンジマッチとなるゴンナパーは「ぜひリベンジすると共にベルトを守りたい。自分にとっても待ちに待ったリベンジの機会だと思っているので万全の準備をしたいと思う。再戦はあると思っていたので前回とは全く違う、皆さんが見て楽しいと思える試合をしたいと思います」とリベンジに燃える。
3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催されるK-1年間最大のビッグマッチ『K'FESTA.3』では、K-1ライト級王者・林健太(FLYSKY GYM)がジュー・シュアイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)を相手に防衛戦を行うが、今回の試合はその勝者への次期挑戦者決定戦的な意味合いが強い。
篠原は「僕的にもライト級はゴンナパーか僕しかいないと思う。ここはKOで勝つことが一番のアピールになると思うのでタイトルマッチにつなげたい」、ゴンナパーも「自分としてもK-1のリングに上がりたい。ベルトを守るのは自分の使命。ベストを尽くしたい」と、この試合に勝ってK-1タイトル挑戦へつなげたいと口を揃えた。
前回、篠原に1Rわずか25秒でKO負けしているゴンナパーは「過去にいろいろなことあって前回は自分の油断。挑戦者として臨んだつもりだったが油断もあって負けてしまった。今回は準備が整っているので負けないし、負けるわけにはいかない」と、前回とは違うと強調する。
篠原も「前回のような展開になるとは思っていません」と簡単には勝てないとするが、「でも相性はある。僕の方が相性はいい。あの展開は3Rの中でまた生まれると思う。ゴンナパー選手がめちゃくちゃ強いのは変わっていなくて、いい意味でも悪い意味でも変わってない。弱点は変わってないと思うのでそこを突けたらと思います」と、相性がいい相手だとした。
それを聞いたゴンナパーは「自分の弱点は修正できているつもり。前回と同じ試合には必ずならない気持ちでいます。ですので、楽しい試合をお見せできると思う。向こうの弱点も研究して臨みたいと思います」と、篠原の言う弱点は修正済みで逆に篠原の弱点を探すと話した。
さらに「KOできるタイミングがあればもちろんKOしたい。そのタイミングがなくても自分のスタイルを貫いて、自分の戦いをしたいと思います」と、タイミング次第ではKOでリベンジを果たすという。
篠原は一階級上のスーパー・ライト級で王座に就いたことがあり、「Krushの2階級王者としてK-1のタイトルに挑戦したいと思っていたので、なれるように頑張ってKOで勝ちたい。ゴンナパー選手が持っているので価値のあるベルトだと思っています。それと林選手には負けているのでリベンジしたい気持ちがある」と、二階級制覇と林への挑戦&リベンジを実現させたいとし、「KO決着で面白い試合になることは間違いない」と断言。
ゴンナパーも「いい試合をお見せできると思うのでお楽しみに。今まで2回このベルトを防衛して負けていないので、今回も負けることはないいう気持ちで臨みたい」と、こちらも好試合を約束した。
<決定対戦カード>
▼Krushライト級タイトルマッチ 3分3R+延長1R
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)
篠原悠人(DURGA/挑戦者)