2020年1月25日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.110』の一夜明け会見が、26日(日)都内にて行われた。
セミファイナルで堀井 翼(ネクサスジム)に1R2分28秒、KO勝ちして4年2カ月ぶりのKrush凱旋で勝利を飾った山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が出席。前夜の試合を振り返った。
「試合としてはカムバックしてKOで締められたのは満足しています。堀井選手も試合前から盛り上げてくれたと思うし、代表とトレーナーに感謝を申し上げて、またチームメイトも盛り上げてくれたので、みんなが盛り上げてくれた試合になったと思います」
久しぶりの後楽園ホールでの試合には「懐かしい感じがあって、帰って来たなと思いました。緊張はなく戻って来たなって感じが入場の時からあって、やりやすい雰囲気がありましたね。自分が考える以上に身体が感じていたのかも。ホームに帰って来たって感じでした」と、身体が馴染んだという。
試合前には堀井の挑発を受けたが「普通やと木村(“フィリップ”ミノル)選手とか瑠久選手みたいに言われるとカチンときたんですが、堀井選手はちょっと演じているような感じにしか見えなかったので(笑)。いい感じで挑発しているなとスイッチを入れて高めることができました。頑張って盛り上げてくれているな、と感じましたね。試合後は腰が低くて、あまり言うと彼のキャラを潰してしまいますが、小さい子供たちにフラッシュバック(仰け反りメンチ切り)しながら写真に応じていました。いいヤツだったと思いました」と、試合を盛り上げてくれたことを感謝しているとした。
また「攻撃もまあまあ強かったですし、トレーニングしていなかったらあの身体にはならない。彼には彼なりのプロフェッショナルな部分がある、黙って頑張ってますっていう選手よりも注目される選手だと思います」と、堀井を称えた。
試合後に渡辺雅和KREST代表が号泣していた理由を聞かれると、「実は2~3週間前にトラブり、愛鷹選手とスパーリングをしていてパンチをもらってKOされちゃって。1分くらい気絶したんです。それ以来打撃の打ち合い、スパーができなくて、心配をかけたんです。ベストではなかったので代表が心配してくださっていて、勝って挨拶に行ったら号泣してくれて。愛情深い人だなと、渡辺代表についてきてよかったと思いました。でもあれがなければ僕たちじゃない。どこのジムにも負けてない練習量とハードさなので、それがあるからKRESTの強さだと思います。そこで作る自信があるので方向性は間違えてないと思います」との秘話を明かした。
試合後には3月の『K'FESTA』への参戦をアピールし、「タイトルマッチはやりたかったけれど相手は選ばない。山崎なりのプロフェッショナルを見せます。3月どうなるかまだ分かりませんが、オファーをもらえれば喜んで出させていただきます。その時はプロして魅せる試合をしていきます」と意欲を燃やした。