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【RISE】鈴木真彦が全試合KOで優勝を宣言、パジャンチャイとリュウ・チェンは那須川天心戦目論む

2020/01/26 00:01
2020年4月12日(日)エディオンアリーナ大阪で開幕する『RISE ASIA SERIES 2020 -55kg』のトーナメント組み合わせ抽選会が、1月25日(土)都内にて行われた。このトーナメント優勝者にはRISE世界フェザー級王者・那須川天心への挑戦権が与えられる。  抽選はまず各選手がランダムに封筒を選び(欠席した選手はネットを通じて参加)、封筒の中に入っていた1~8の番号順にトーナメントの好きな枠を選ぶというもの。  1番はWMC Z-1インターナショナル王者ブロディ・ストールダー(オーストラリア)が引き当てBを選んだ。2番は18連勝のRISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)がHを選び、3番は長沙ムエタイチャンピオンシップ60kg優勝リュウ・チェン(中国)がなんとAを選んでさっそくブロディvsチェンが決定。  4番はISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(日本/BeWELLキックボクシングジム)でCを選択。5番は優勝候補筆頭と目される元ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定フライ&スーパーフライ級王者パジャンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)でFを選択。  次の6番を引き当てたメールダード・サヤディ(イラン)はDを選んで志朗との対戦が決定。7番のケム・チャン(カンボジア)はGを選んで鈴木との対戦が決まった。そして最後まで空いていたパジャンチャイの隣のEには8番のWBCムエタイ・フェザー級フィリピン王者フリッツ・ビアグタン(フィリピン)が収まった。  1回戦第1試合のブロディは“キング・オブ・ボディパンチ”の異名を持つほど強烈なボディブローを得意とする選手で、戦績は47勝29敗4分。対するチェンは『MAS FIGHT』のトニー代表推薦選手で長沙ムエタイチャンピオンシップ60kg優勝のほか、54kgタイ・プーケットBANGLAスタジアム王者、ナショナル・フリーファイト54kg王者と3つのタイトルを獲得。相手の攻撃に関係なくガンガン前へ来る選手だという。戦績は7勝(2KO)4敗1分。  ブロディは「RISEという大きなプロモーションに参加できて嬉しい。勝つためにここへ来た。日本のファンに私のショーをプレゼントしたい。中国のキックボクシングは盛り上がっていると聞いている。相手は見たことも聞いたこともない選手なので何とも言えないが、倒すことは朝飯前。私はボディが得意なので、蹴りを見せながら最後はボディで仕留めるよ。結婚予定なので彼女のためにいい試合をします」とコメント。  チェンはインターネットが使える環境にいないため欠席したが「このたびはRISEに参戦できて嬉しい。私の目標は優勝して天心と戦うことです。相手が誰になろうとベストを尽くすのみです。その目標へ向けて頑張ります」とのコメントを寄せた。  1回戦第2試合で志朗と対戦するサヤディは出場選手中で最長身の179cmを誇り、アグレッシブで攻撃が速くて強いという。プロのタイトル歴はないがイランのアマチュアタイトルを総なめにし、タイを始め様々な国で試合を行っている。パンチとヒザを得意とし、戦績は21勝20敗。  迎え撃つ志朗は「55kgの適性体重で出るので楽しみです。天心君に負けて、勝つまで自分の挑戦は終わらない。4月はしっかり勝つので応援お願いします。去年のワールドシリーズ1回戦は180㎝の長身選手にKOで勝ったんですが、今回も1回戦が長身選手になったので去年と同じようにKOで勝ちたいと思います。資料に179㎝って書いてあったんですが実物を見たらそんなにないので、そこはよかった。まだ映像を見てないので構えが右か左かも分からないので、これから対策を立てます。イラン人と戦うのは初めてなので楽しみです」と、長身選手に勝っている経験から攻略に自信あり。  サヤディは「日本に来るチャンスをいただき光栄です。日本の皆さんが凄く好きです。RISEという素晴らしい組織にチャンスをいただき、モノにしたいので皆さんが喜ぶファイトをします。相手が誰であろうと内容のいい試合をしたい。(志朗は)ローカルの相手ということでいいと思います。私はベルトを獲りに来ているので、準備して万全で来てベルトを獲ります。とても強そうな相手に見えるますが、絶対に倒します」と打倒・志朗に燃えていた。  1回戦第3試合で優勝候補と目されているパジャンチャイと対戦するビアグタンは、昨年4月に『RIZIN』で那須川天心と対戦した選手(3R1分24秒、TKO負け)。ボクシング、ムエタイ、MMAで試合を行うマルチファイターだ。  ネットを通じての参加となったパジャンチャイは「今回RISEに出られて凄く嬉しい。早く天心と会いたい。早くトーナメントで勝ってチャンピオンになって天心と戦いたいです。1回戦は相手をさっさと倒して次のステージへ行きたい」と、那須川との対戦を熱望。  同じくネットを通じての参加となったビアグタンは「試合がとても楽しみです。私の目標は1位になって天心とやることなので楽しみにしていてください。前回の天心との試合ではベストを尽くせず悔しい思いをした。今回はアグレッシブにより面白い試合を見せて会場を沸かせたいです。パジャンチャイは尊敬に値する選手ですが、空気を読まずにぶっ倒してやろうと思っています。ゲームプランを作るのは得意にしているのでそこをお楽しみに。去年日本で試合をして日本人は友だちだと思っているので、味方にして倒していこうと思っています」と、同じく那須川との対戦を目標に掲げた。  1回戦第4試合で鈴木と対戦するチャンは、カンボジア版ムエタイのクンクメールの選手で、戦績は46勝(14KO)13敗4分のベテラン。MAS FIGHTからの推薦選手で、今回の参戦はカンボジアでもすでに話題となっているという。  ネットを通じて参加したチャンは「日本で試合ができること、素晴らしい大会に出られることに感謝したい。日本のキックボクシングファンにも試合を楽しみにしてもらいたい。相手が鈴木になってとても嬉しいです。日本の選手とは初めて戦います。自分のベストを尽くします。日本で一番強いチャンピオンと戦えるのは誇りに思う。そして自分のファンをがっかりさせないように勝ってみせたい」と、モチベーションが高い。  迎え撃つ鈴木は「55kgのトーナメントが開催されることで、やっと来たかって感じです。全員強いと思うので誰が来ても最低でも優勝、全部KOして倒して勝つので僕に注目してください。全員アジアのタイトルを待っていて強い選手だと思いますが、日本でRISEのベルトを持っているのは僕なので、55kgで一番強いのは僕じゃないといけないので全員倒して証明します。他の選手も志朗選手以外知らなくて誰とやっても倒すだけです」と、全試合KOでの優勝を高らかに宣言した。  また、パジャンチャイについて聞かれた志朗は「去年と同じように決勝で日本人対決になりそう。パジャンチャイがRISEルールにどれだけ対応できるかがカギですね。自分は苦戦しました。だから普通に鈴木君が決勝へ上がってくると思います」、鈴木は「決勝は志朗選手がいいと思っている。1回勝てば(準決勝は)パジャンチャイが来ると思いますが、正直よく知らなくて何も怖いものはないのでしっかり倒そうと思っています」と、決勝での日本人対決を誓い合った。  なお、ASIA SERIESは4月の1回戦後は6月14日(日)神奈川・ぴあアリーナMMで準決勝・決勝の2試合が行われる。
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