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【格闘代理戦争】優勝はゲーオ率いるゲーオーズ、今シーズン大活躍の古宮晴は7戦目で力尽きる

2020/01/19 04:01
【格闘代理戦争】優勝はゲーオ率いるゲーオーズ、今シーズン大活躍の古宮晴は7戦目で力尽きる

ゲーオ監督(右)が率いるゲーオーズがトーナメントを制した

格闘ドキュメンタリー『格闘代理戦争』シリーズ最新作『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』のトーナメント決勝戦が、2020年1月18日(土)都内にて行われた。


 この番組は、インターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」で10月26日からレギュラー放送を開始。格闘技界のレジェンドや現役トップ選手が、”スターの卵”となる若手ファイターを育成する「監督」として参戦し、格闘界に次世代スターを送り出す様子をドキュメンタリーで追う。2017年11月から1stシーズンの放送を開始し、今作で5作目となる。


 今回も1stシーズン・4thシーズンに続いて「K-1」を舞台に、現役トップファイターだけでなく新たにK-1界のレジェンドが「監督」として参戦。前シーズン同様、ドラフト会議で選抜された若きファイター数名を、監督による強烈で個性的な指導のもと団体戦(3vs3の勝ち抜き戦)で激突、優勝チームには賞金総額300万円と「K-1」出場が確約される。

 トーナメント決勝戦は初代・第3代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者ゲーオ・ウィラサクレック率いる「ゲーオーズ」と、K-1 WORLD MAX 2006・2007日本代表決定トーナメント優勝・佐藤嘉洋と同2008優勝・城戸康裕に初代Krush-63kg王者・梶原龍児を加えたトリオで結成された「SKR連合」の対決となった。

▼第1試合 3分2R
〇大関敬真(ゲーオーズ/先鋒)
TKO 1R
×藤井悠斗(SKR連合/先鋒)


 藤井は決勝戦にして初登場。大関は魔裟斗が「右ストレートが強い」と評価するボクシングでインターハイに出場した選手。1R終盤、勝負を懸けた大関が右フックで藤井をグラつかせ、左フックでダウンを奪う。すかさずラッシュをかけた大関が連打を見舞い、レフェリーストップで大関がゲーオーズに先勝をもたらした。

▼第2試合 3分2R
〇大関敬真(ゲーオーズ/先鋒)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
×手塚涼太(SKR連合/中堅)
※本戦の判定は20-19、19-20、20-20


 1R、サウスポーの手塚は右手を伸ばして距離をとる。手塚は左ローから左ハイキック、大関は踏み込んでの右ストレートを打ちに行く。大関のパンチと手塚の蹴りという図式に。距離があるため大関はパンチの空振りが目立つ。

 2R、中盤を過ぎると強引に前へ出る大関。手塚は二段蹴りを繰り出す。しかし、圧力をかけてパンチを打つ大関に、手塚はクリンチを多用してしまい注意を受ける。


 本戦は三者三様でドローとなり、延長戦に突入。思い切りフックを繰り出す大関と、ローを蹴っていく手塚。クリーンヒットはないが大関の攻撃が目立つ。左フックがヒットすると大関は前へ出る。手塚は左ミドルを蹴っての左ストレート。しかし、大関がパンチで前へ出る。判定は2-1で大関が勝利し、2人抜きに成功した。

▼第3試合 3分2R
×大関敬真(ゲーオーズ/先鋒)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
〇古宮 晴(SKR連合/大将)
※本戦の判定は19-20、19-19、19-19


 生まれつき耳が聞こえない聴力障害というハンデを持ちながら1回戦で史上初の3人抜きに成功、準決勝でも2人抜きでここまで5戦全勝の16歳・古宮がSKR連合の大将として登場。今シーズンが生んだ最大のスター選手だ。大関は3人抜きへの挑戦。

 1R、古宮は軽快なステップを踏みながら左右に構えをスイッチして前へ出る。大関は古宮のワンツーへカウンターの左フックを狙う。古宮の前蹴りが突き刺さるように決まるが、大関が一気に打ち合いへ出て古宮も互角に打ち合う。


 2R開始直後、大関のローキックがローブローに。古宮はハイキックから顔面前蹴り、さらにボディへの前蹴り、後ろ蹴りと多彩な蹴り技を繰り出してパンチの大関を近づけさせない。ここでまたも大関の蹴りがローブローとなって2度目の中断。再開後、蹴りで顔面を狙う古宮に大関は飛び込んでのフックを狙う。残り15秒で古宮が顔面前蹴り2連発。大関がパンチで前へ出てくるとそれをかわし、右ストレートを打ち返して試合終了。


 判定は古宮をジャッジ1名が指示したがドロー。延長Rに突入する。これが7R目となる大関だがパンチで前へ出る姿勢は崩さない。古宮は距離をとって蹴りを放つ。最後にパンチで出てくる大関に顔面前蹴り、カウンターの左をヒットさせた古宮が判定3-0で大関を振り切った。古宮はこれで6連勝。

▼第4試合 3分2R
〇斎藤紘也(ゲーオーズ/中堅)
判定3-0 ※20-16×3
×古宮 晴(SKR連合/大将)
※ゲーオーズが大将残りで優勝。

 ゲーオーズは先鋒の大関が敗れ、陸上競技出身の斎藤が中堅として登場。185cmの長身で古宮を12cmも上回る。


 1R、始まってすぐに古宮が前へ出てストレートを連打していく。前蹴りとストレート連打で圧倒する古宮だったが、斎藤はヒザ蹴りと右ミドルで応戦して押し返す。斎藤は鋭いヒザ蹴りを突き上げ、古宮は棒立ちに。ヒザ蹴りとパンチの連打に古宮は防戦一方となっていく。ワンツーで反撃した古宮だったが、その直後に斎藤がパンチの連打でスタンディングダウンを奪う。

 2R、古宮はハイキックと前蹴りを繰り出すが、斎藤の右ハイが強烈にヒット。それでも古宮は下がらず、斎藤のパンチを交わして逆にパンチを当てにいく。しかし、斎藤のヒザ蹴りをボディにもらうと動きがとまってしまう。前へ出る古宮に斎藤がハイキックと顔面前蹴り。古宮はガムシャラにストレートを放っていくが、斎藤の左ハイにダウンを喫する。すぐに立ち上がって攻めていった古宮だったが、ここで試合終了。古宮はその場に泣き崩れた。


 判定勝ちが告げられた斎藤も男泣き。トーナメント優勝はゲーオーズとなった。

 監督のゲーオは「今日はウチのチームの選手が頑張って戦ってくれてとても嬉しいです。相手チームの選手も頑張ってくれました」の感想を述べ、勝負を決めた斎藤は「敬馬さんが先鋒でつなげてくれたので、ここは何とか自分で終わらせたいと思ったので終わらせられてよかったです」と振り返った。


 優勝した3人には賞金300万円とK-1とのプロ契約が贈られた。大関は優勝賞金でフィアンセに結婚指輪を買うという夢を達成することができ、リングサイドで見守っていたフィアンセに「買いに行きましょう」と笑顔で呼び掛け、喝采を浴びる。


 また、今シーズンMVP級の活躍を見せた古宮には敢闘賞が贈られた。「自分の気持ちが弱くて負けてしまいました。凄く悔しいです。また上を向いて頑張りたいと思います」と古宮は涙を流した。

 発起人の魔裟斗は「プロの舞台で君たちがスターになっていくのを僕たちは楽しみにしている」と、参加者たちにメッセージを送った。

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