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【Krush】鈴木勇人と佐々木大蔵がタイトルマッチで再戦、リベンジに臨む王者・鈴木は「リングの借りはリングでしか返せない」

2019/12/23 20:12
【Krush】鈴木勇人と佐々木大蔵がタイトルマッチで再戦、リベンジに臨む王者・鈴木は「リングの借りはリングでしか返せない」

11月のK-1横浜大会で対戦した鈴木(左)と佐々木がKrushタイトルマッチで対戦

2020年2月24日(月・祝)東京・後楽園ホール『Krush.111』の対戦カード第一弾が、23日(月)都内で行われた記者会見にて発表された。

 Krushスーパー・ライト級タイトルマッチとして、王者・鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)vs挑戦者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が決定。


 鈴木はアマチュアで無敗を誇り、2016年12月にKrushでプロデビュー。2019年1月に王座決定戦を制し、第7代王座を獲得。8月の初防衛戦ではK-1で旗揚げから活躍してきた左右田泰臣の挑戦を受けて防衛に成功し、今回が2度目の防衛戦。

 佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月に同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定戦では準優勝。6月大会では不可思をTKOで下している。今回はKrushの2階級制覇を狙う一戦に。


 両者は11月のK-1で対戦しており、この時は判定3-0(29-28、30-28、30-28)で佐々木が勝利。その試合が終わった直後から「ベルトを懸けてでも、もう一回戦わせて欲しい」と鈴木から逆指名のアピールがあり、ダイレクトリマッチとなった。

 鈴木は「この試合を組んでいただき嬉しく思います。前回試合させてもらって自分は何もできずに負けてしまったと思っていて、悔しいよりも自分が情けない。リングの借りはリングでしか返せないのでリベンジしたいと思っていました。しっかりリベンジして王者としての誇りを取り戻したいと思います」と、前回の試合が終わってからすぐに再戦をアピールしていたという。

 佐々木は「タイトルマッチが決まりました。Krushの試合に出るのは、今年はK-1にずっと出場していたので去年の日中対抗戦以来(2018年7月)ですね。K-1のさいたまスーパーアリーナや横浜アリーナでの熱とはまた違う熱を生み出せるのは後楽園ホールならではなので、そういう意味でも楽しみ。久しぶりに後楽園ホールで試合できるのが楽しみです」と、古巣での試合を喜ぶ。


 前回勝っていることからメリットがないのでは、と聞かれた佐々木は「特に僕はメリットもデメリットも関係なくて、組んでいただいた試合はやります。鈴木選手とまたできるのは縁を感じます。前回横浜アリーナでやって生まれた熱とはまた違う熱になると思うんですよ。あれからちょうど3カ月で、僕も鈴木選手もどこまで変われるかということも2人にとって課題となってくると思う。違った形で見ている人の期待をいい意味で裏切る試合を発信していくことが重要だと思っています」とした。

 その言葉を聞いた鈴木は「率直に嬉しいです。前回何もできず負けてしまったので、3カ月の短いスパンですが前回の試合でたくさん学べて勉強させてもらったことが大きいので修正しながら練習に取り組み、次は前回とは違った戦い方を見せてリベンジしたい。それを楽しみに見ていて欲しい」と、同じく前回とは違う戦いを見せるとした。


 前回の佐々木戦は「(戦前の)イメージは超えていました。予想外のことが起きてしまって自分のペースをつかめず、自分の良さが消されてしまいました。叩き上げのテクニシャンというキャッチフレーズだけあって本当に上手いなと感じました」と言い、「練習環境は変わりませんが、自分は左ミドルだけで王者になれたと思うので、それだけでは勝てないと身に染みた部分がありました。なんだかんだ勝てていたので、見つめ直すことがなかったんです。負けてこれではダメだと本当に分かったので、トレーナーと頭を使ってバリエーションを増やして練習の幅を増やしています」と、得意の左ミドルキックだけではトップに通用しないことを痛感したという。

 前回の試合が終わった直後から再戦を考えていたということは、次戦えば勝てるとの確信があったからかと聞かれると、鈴木は「勝てるとは思いませんでした。でもリングの借りはリングでしか返せない。勝ち負けはやってみないと分かりませんが、やらないと何も生まれない。またやりたいとその場で思ったんです。情けない自分をどうにか名誉挽回じゃないけれど、鈴木勇人はこの程度だと思われたかもしれないがこの程度で終わるつもりはありません」と、勝てるとの確信はないがやるしかないとする。


 佐々木は「前回の試合で僕もまだ見せられていない部分があって、全部出したとは思っていない。次は全部出したいですね。3カ月で成長を見せていくので、練習して蓄えていくので、そこも楽しみにしてほしい」と前回は出し切れなかったと話す。

 バージョンアップした鈴木をさらに超える強さや戦略を練って来るのかと聞かれると「もちろんです。それをやらないといけない。僕は常にどんどん追い求めているので、勝って有頂天にならずにしっかり身を引き締めて。鈴木選手は全てを獲りに来るつもりで来るので、魂を感じる。それ以上のものを僕は用意して24日を迎えたいと思っています」と返り討ち宣言。

 また、「僕自身Krushの試合、後楽園ホールでの試合が凄く楽しみです。後楽園ホールでしか生み出せない熱を感じるのも楽しみだし、鈴木選手と発信して後楽園を揺らしていきたい。1月に決まってる試合があるけれど、それを超える試合をしたい。楽しませるのでぜひ楽しみに来てください」と、1月のKrushに出場する同門の山崎秀晃の試合を超えたいとする。

 鈴木は「自分はこの程度で終わるつもりはないので、前回から3カ月でどこまで成長したかを見せて、しっかりリベンジして次のステップへ進みたいと思います」と、佐々木を乗り越えていくとの決意を語った。

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