2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.20』に出場する、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が23日(月)千葉市内にて公開練習を行った。那須川はKNOCK OUTスーパーバンタム級王者・江幡塁(伊原道場/新日本キックボクシング協会)とRIZINキックボクシング特別ルール3分3R延長1R(56.0kg)で対戦する。
昨年はフロイド・メイウェザー・ジュニアとのエキシビションマッチでメインを飾った那須川だが、今年はセミファイナル。そのことを聞かれると「(朝倉海vsマネル・ケイプが)タイトルマッチなので仕方ないかなと思います。去年メインをやらせてもらって今年セミですが、いいカードが揃っていると思いますし、全部格闘技ファンが好むカードが集まっていると思うので、その中で拮抗する試合が多いと思うんですよね。僕の試合もそうなると思われているでしょうが、競った試合をさせるつもりはない。大晦日という舞台で感覚的にお祭りというのが強いので、リスクを冒しても行くべきなんじゃないかなと思います。キックボクシングの中のメインとポジティブに捉えようと思います」と、リスクを覚悟で大晦日らしく盛り上がる試合をすると話す。
そこにはこんな想いもある。「誰が見てもRIZINはMMAの団体。その中でキックボクシングの試合が2試合しかない。この4人は選ばれた4人だと思うので、その4人で作り上げないと。キックボクシング最高の試合、存在感をしっかり見せて、最後には全部持って行けるような試合にしないといけない。それには盛り上がる試合、KOも必要だと思う。慎重に戦おうとは思うけれど、大晦日だよねってことで盛り上げる試合をしないといけないと思います」と、キックボクシングでMMAを喰うような試合を4人で見せたいとした。
また、地上波での中継に関して「自分も歌が好きですが、好きな歌手とそうでもない歌手がいるじゃないですか。ちょっとチャンネルを回そうかなとしたタイミングで僕の試合を見て“なんだこいつは”って思われる、誰が見ても凄いんじゃないかって試合をしようと思います。そうすれば視聴率にも多少は協力できるんじゃないかって。大晦日は集大成ですからね。
最近はテレビに出させてもらっていて、格闘技だけでやって行けと思う人もいるでしょうが、格闘技を広めようと思って僕はやっています。格闘技の試合を見たことない人にも知ってもらいたい。それが僕の一番の願いです。それをやってきたのでここで爆発させたい。(逃走中の)ハンターから逃げている人と思われているので(笑)、格闘家は本業、戦うことが使命だと思っているので格闘家・那須川天心というものをしっかり見せたいと思います」と、バラエティー番組などへの出演で顔が知られてきた今、格闘家としての自分を見てもらいたいと語った。