2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.20』で、RIZINバンタム級王座を懸けて朝倉海(トライフォース赤坂)とマネル・ケイプ(アンゴラ)がメインイベントで激突する。
当初は朝倉が初代王者・堀口恭司(アメリカントップチーム)に挑戦することが決まっていたが、堀口の膝前十字靭帯の断裂と半月板損傷による欠場で、朝倉の対戦相手としてケイプに白羽の矢が立った。両者は2018年5月に対戦しており、判定2-1の接戦でケイプが敗れたが、判定に納得がいかず事あるごとに朝倉との再戦をアピールしてきた。
21日にスカパー!公式チャンネルでライブ配信された『年末RIZIN見どころ徹底解説~直前スペシャル~』に出演した榊原信行RIZIN CEOは、「最初に堀口選手との試合が流れたよ、という話を海選手と話した時は、頭が真っ白という感じでしたね。でもその時に最初に言ったのが『大晦日に僕がベルトを巻けないんですか?』と言ったんです。だから堀口戦がなくなったというよりも、大晦日にベルトが巻けないんですねと、堀口に勝ってベルトを巻くことに何の迷いもないというか、不安もなかったようです」と、自分が王者になれないのかということを最初に気にしていたと明かした。
【写真】会見にSkypeで参加したケイプは朝倉を挑発し続けた そこからの対戦選びに関しては「誰と対戦するのが一番ベストなのかを考えるのに、当然海選手の気持ちも含めて、あとはそれを楽しみにしていてくれたファンの人たちに何が一番応えられるかということを考えました。だから何度も海選手とはこのマネル・ケイプとのタイトルマッチを決める上で、いろいろなアイデアを話したんです。ワンナイトトーナメントにして4人でベルトを懸けて戦ったらどうか、とか。そこに石渡(伸太郎)選手や扇久保(博正)選手も入ったらどうかという案もあった。じゃあ石渡選手と海選手がやった方がいいんじゃないか、扇久保選手がいいんじゃないかといろいろな案がありました。だけど朝倉海を軸に考えた時に、結果は変わらないけれど初対戦ではケイプは自分が勝ったと思っている、ファンの中にも若干ケイプが勝ったという声もあった。だから完全決着をつけて、押しも押されぬ王者としてベルトを巻くには、マネル・ケイプだろうなと」いう結論になったと話す。
ケイプの名前をあげた時に、朝倉は「(相手として不足だから)嫌だとは言いませんでした」と言い、「でも、そこは冷静だなと思ったのは、簡単に勝てるとは言いませんでした。勝てますけれど簡単にはいかない、と。だからしっかり分析して準備をして、マネルと行けというなら行きますよ、ということでした。マネルなら簡単ですよって反応ではなかった。ただ今の自分は誰にも負けない、という。自分の負ける姿が想像できないって状態だと思う」と、自信はありながらもケイプをナメているわけではなかったと当時のことを振り返った。
4日に行われた記者会見では「ハッキリ言って、堀口選手と戦うつもりで準備してきたので、こんなラクな相手になって。しっかりKOします」とケイプをラクな相手と言っていた朝倉だが、全く油断はないようだ。<関連記事>朝倉海とマネル・ケイプが再戦決定で舌戦を展開、「朝倉はビビっている」(ケイプ)「ラクな相手。しっかりKOする」(朝倉)朝倉海とマネル・ケイプの再戦が決定。挑発するケイプに海「失神させる」朝倉海の2019年は「挑」。「メインは俺に任せてもらいたい。僕の試合で今年を締めくくりたい」意外!? 朝倉海vsマネル・ケイプのファイター予想はケイプ優勢