「28日は絶対にKOで勝つ姿を見せたい」と自信満々のゲーオ
2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』に出場する、ゲーオ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム)が17日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。
ゲーオはK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也(team ALL-WIN)に挑戦する。両者は今年6月のK-1両国国技館大会で対戦し、この時は王者ゲーオに安保が挑戦する形で、延長戦に及ぶ接戦の末に安保が判定勝ちして王座を奪取。立場を入れ替えてのダイレクトリマッチとなる。
気合い満点のウィラサクレック会長に発破をかけられながら、パンチを中心としたミット打ちを披露したゲーオ。最後にはミドルキックの連打でジムに快音を響かせた。
「今のコンディションはすでに100%です。今回も禁酒しています。もう2カ月間呑んでいません。勝つためです。お酒を飲まないと調子がいいので、厳しい練習にも耐えられます」と、すでに仕上がっているというゲーオ。
「体調管理には気を付けています。外に出る時も必ず上着を着て、体調を崩さないように注意しています」と、日本の寒さ対策もばっちりのようだ。
前回の試合を振り返り、「敗因は判定だと思っています」と本当は自分が勝っていたと主張する。クリンチを多用して減点を受けたことには「あれは体力が消耗したからではなく作戦の一部でした。自分としては前へ出て行きたかったんですが、あの場面で首相撲をやってしまったのはムエタイの中では戦いの一部なのでそれがつい出てしまったからです」と、スタミナがなくなったからではないという。
スタミナの心配は「特にない」とし、「特にスタミナをアップさせるトレーニングもしていません。普段通りのトレーニングをしています」と笑みを浮かべる。「今回も延長戦になっても、もちろん心配はありません。それに今回は4Rまでいくことはないです。その前にKOしますから」と、前回のような接戦にはならないとする。
王者の安保も1RからKOを狙っていくと宣言しているが、「相手がどのようなスタイルで来ようとも怖さは全く感じません。自分としては受けて立つし、自分も同じように前へ出ていくので油断するなと言いたい」と言い放ち、「28日は絶対にKOで勝つ姿を見せたいと思っています」と、こちらもKO宣言。
その根拠は、タイ人は再戦に強いというジンクスだ。実際、ゲーオはK-1で行った山崎秀晃、左右田泰臣、木村“フィリップ”ミノルとの再戦はいずれも勝利している。
「ムエタイ選手は、一度やった選手とはどういう戦い方をしてくるとすぐ分析できるので勝つ確率は高くなると思います。いずれにしても自分はリベンジする意味でも必ず勝たないといけない試合なので、そのための戦略は考えています」と言い、「木村と再戦した時と同じような感情を持っていますし、相手の弱点は分かっているので今回は必ず勝てると思います」と必勝の自信を持つ。
かつてゲーオの代名詞であったハイキックでのKOがしばらく見られていないが、「次回はお見せできるように頑張ります」とニヤリ。最後には「28日の試合は多くのファンに見に来て欲しいです。必ずKO勝利をお見せしたい。28日にお会いしましょう」とファンにメッセージを送った。