注目を集めている初参戦の千春
2026年11月8日(日)千葉・LaLa arena TOKYO-BAY『RIZIN.55』に出場する選手たちの個別インタビューが、6日(金)都内にて行われた。
第5試合のRIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rで、鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)と対戦する千春(FREEDOM@OZ)が試合前の心境を語った。
千春は、Fighting NEXUS第3代フェザー級王者で、同ライト級王者の弟・賢民と共に第2の朝倉兄弟として注目されている。今回がRIZIN初参戦。
最初の頃は喧嘩の気持ちだったけれども…
「心境は、初の大舞台なので、ちょっと見せ方を気にしちゃう自分と、何があっても勝ちに行く自分が両方いて。試合当日、自分もどうなるか楽しみかなって感じですね」
――今回はRIZIN初参戦ということで、周りから反応だったり、反響はあったんでしょうか。
「昔から応援してくれてるみんなだったりとか、練習仲間、みんなも喜んでくれて。期待に応えたいって思いでずっとここまでやってきました。前回Preparation(※RIZINのドキュメンタリーWeb番組)で、すごく良かったよっていう意見が身内からも来るぐらい、すごい反響はあったのかなっていうか。自分は気にしないんですけど、よくも悪くもすごい注目されてるのかなって思ってます」
――初参戦ということで、まだ試合もしてないとは思うんですけど、そのPreparationが50万回再生されてるので、かなりファンの皆さんも注目してるかと思います。
「はい」
――今回対戦する鈴木博昭選手のファイターとしての印象を改めて教えてください。
「打撃がすごく強い選手で、ディフェンスが何よりもうまいっていう印象ですね」
――今回どんな試合の展開になるとイメージしているか教えてください。
「自分がそのディフェンスの穴をかいくぐって打撃を当てるか、組んでも負けるつもりないので、組んで倒してボコボコにして。その気で挑んでます」
――緊張感みたいなものは今ないんですか?
「緊張感…もちろんないって言ったら嘘になるんですけど、前回の僕のNEXUSのタイトル戦の方が100%落とせないっていうか、弟が先にベルトを獲ったあとに自分が挑戦するって形だったので、そっちよりは…舞台に立つまで分からないですけど、今のところ別に気楽でいますね」
――当日はアリーナっていうことで何千人っていうお客さんで、おそらく初めてですよね。
「はい」
――そのイメージはできていますか?
「でも自分は試合になると相手しか見えないので、特に会場が狭い・広いとか、あまり気にしたことはないですね。ただ、今までと違う演出とか煽りVとか、そういうのでどうなるかなって感じですね」
――今までNEXUSをメインで戦われていて、NEXUSの選手はRIZINにも参戦されてる方だと山本選手とか横山選手とかいますが、彼らに負けないだけのインパクトを残したいっていう思いであったり、もしくはNEXUSの看板を背負うみたいな気持ちは?
「そうですね。現チャンピオンは自分なのでその思いはあります。それよりもNEXUSっていう自分と千春を見てくれっていうよりも、自分ら兄弟でやってるので、そこでの強さも証明したいっていう気持ちでやってますね」
――NEXUS王者としての意思とか誇りもお持ちだと思うんですけども、そもそも千春選手、はMMAの試合っていうものに対してスポーツとして対戦するという気持ちが大きいのか、それとも喧嘩とか潰し合いとか、そういう気持ちの方が強いのか。
「うーん、どっちもどっちですね。半々ぐらいですね」
――潰してやるぞっていう気持ちもありつつ、スポーツとして相手と試合を成立させたいっていう思いは?
「スポーツとはいえ、やっぱり殴って蹴ってのスポーツなので。もちろん相手をリスペクトして試合するのは大事なんですけど、絶対勝つ、絶対こいつには負けないっていう気持ちが一番強くなくちゃいけないのが僕がやってる競技だと思ってるので。気持ちの面で、確かに最初の頃はそういう喧嘩の気持ち、やってやるよって気持ちだったんですけど、徐々に試合を重ねることによって、気持ちがだんだんスポーツ精神っていうのが正しい表現か分からないですけど、作戦をこうしようとか、こうなったらこうしようっていうのは考えるようになりました」
――今回、千晴選手がRIZINデビュー戦で、同じ大会で相本選手も今回がRIZINデビュー戦になって、同じ階級でもあるじゃないですか。 そこは意識する部分はあったりするんでしょうか。
「相本君も自分と同じ大会に今回出て、すごくいい選手だと思います。でも、まあ別に。同世代で頑張ってほしいなっていうのはありますけど、自分は自分で今目の前の相手に集中してるって感じなので、別にどうも思ってないっていうか。まあまあ応援してますって感じですね」
――先ほど鈴木選手のことを打撃が強くディフェンスが上手いとおっしゃいました。 そのMMA打撃も上手い鈴木選手に対するにあたって、今回スタンドで何か特別に練習をしてきたり、あるいは指導を受けたりっていうことはしてきたんでしょうか。
「作戦に関わるので言葉を選ぶんですけど、まあまあ見てわかるように身長差が結構あるので、そこを武器にして戦っていければなって思ってます」
――これまでの試合を見ると、賢民選手は意外と参謀的な戦略もすごく考えられてるなと感じました。今回の試合も二人でそういうふうに考えることもありますか?
「そうですね。今回も弟だけじゃなくて、周りのジムの練習仲間も全員一丸となって僕のサポートをしてくれてるので、いろんな人からこうした方がいい、ああした方がいいっていうか。それで自分がスパーリングとかやってみて、これがハマる・ハマらないを選びながらやってるって形なので、みんなには感謝しながら練習できてます」
▼第5試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)7勝6敗
千春(FREEDOM@OZ)7勝1敗
元SB王者の“怪物くん”鈴木は、25年6月のRIZINで山本空良に判定勝利で連敗脱出。9月に中国のファン・イェーロウにも判定勝ちでRIZIN2連勝に。しかし26年6月、BreakingDownのキックルールでバンタム級王者の井原良太郎に延長判定負けを喫した。26年7月のRIZINで18歳下の宮川日向と対戦。1Rに宮川のカウンターの右を被弾しマットにヒザを着いた鈴木だが、2Rから前足狙いのローとボディ連打でペースを奪い返すと、最後は宮川をケージに押し込んで左ヒジでダウン奪取、パウンド&顔面ヒザをまとめてTKO勝ち。立ち技のベテランらしいケージMMAムエタイの強さを見せて再起を果たしている。今回、Fighting Nexus王者の千春のメジャーデビューの相手となった“怪物くん”はイェーロウ、宮川に逆転勝ちした観察眼も発揮し、打撃のなかで組みも武器とする千春を封じ込め、フェザー級上位戦線に名乗りをあげるか。
千春は、Fighting NEXUS 第三代フェザー級王者。現Fighting NEXUSライト級王者でBreakingDownでは朝倉未来が推す賢民の兄であり、兄弟ともに地下格闘技からプロファイターとして活躍し『第二の朝倉兄弟』として注目されている。バックボーンは父の勧めで10歳から始めた柔道。中学生の頃には地元北区にジムを構える元修斗世界王者ランバー・ソムデートM16にMMAムエタイを師事。18歳より、地下格闘技に出て勝つためにとMMAの練習を始めライト級王者に。23年8月、Fighting NEXUSでのプロデビュー戦は反則負けも、2戦目以降は7連勝。うち5勝をフィニッシュ勝利している。前戦は、26年7月のNEXUS第三代フェザー級王座決定戦で高須将大に1Rリアネイキッドチョークで一本勝ち。ライト級の賢民とともに兄弟同時王者となった。










