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インタビュー

【RIZIN】神龍誠に挑戦するトニー・ララミー「彼は自分がいる以上はずっと二番手の選手」「将来MMAのファンたちが振り返った時に、MMA=トニー・ララミーと思ってもらえるような選手になりたい」

2026/11/06 13:26
 2026年11月8日(日)千葉・LaLa arena TOKYO-BAY『RIZIN.55』に出場する選手たちの個別インタビューが、6日(金)都内にて行われた。  第13試合のRIZINフライ級(57.0kg)タイトルマッチ5分3Rで、王者・神龍誠(アメリカン・トップチーム)に挑戦するトニー・ララミー(カナダ/Maximum training centre)が試合前の心境を語った。 伊藤裕樹との再戦は望むところ ――大会まであと2日となりました。 今の気持ちを教えてください。 「調子はいいです。今回の減量は過去のキャリアの中で一番調子が良くて、今現在もすごくエネルギーに溢れていて素晴らしいファイトキャンプも過ごしてきているので、前回の試合から今回まで時間が空いたということで、しっかり試合のリカバリーもできています。そしてしっかりとトレーニングできる期間があったということなので、日曜日、自分のピークの状態でパフォーマンスができると思っていますので、日曜日が非常に楽しみです」 ――今回はRIZINで連勝してタイトルマッチとなりました。神龍選手の持つベルトに挑戦できると聞いた時の感想というのも教えてください。 「すごく興奮しました。 すごく嬉しかったですね。自分のキャリアとしてはずっとローカルなところで経験してきているんですけれども、ここ2年間はずっとRIZINの舞台で戦わせてもらって、本当に世界最高峰の対戦相手たちと試合をさせてもらっています。自信過剰に聞こえてしまうかもしれないですけれども、ようやく自分の価値が認められて、このタイトルショットという評価をしてもらったことはすごく嬉しい。この機会をしっかりと使って、このタイトルを獲って、格闘技の世界で自分が世界一でベストだと証明していきたいと思います。将来MMAのファンたちが振り返った時に、MMA=トニー・ララミーと思ってもらえるような選手になりたいと思います」 ――対戦する神龍選手の印象は? 「神龍選手は素晴らしいファイターだと思いますし、素晴らしいアスリートだと思います。本当にいい選手だと思いますし、過去に素晴らしい対戦相手とも戦ってきているし、素晴らしい対戦相手にも勝ってきている。彼は本当にベストな選手だと思いますけれども、残念ながら自分よりは上手くないので、自分がいる以上はずっと二番手の選手になるのかなと思ってます。  試合の展開予想としては、彼はファイトしに来ないと思います。彼はポイントゲームで判定勝ちを狙いに来るんじゃないかと思っているので、そういった試合内容は榊原社長も多分喜ばないと思うので、自分はそういった中でどんどんプレッシャーをかけて、みんなが喜ぶような試合を作っていきたい。どんどんプレッシャーをかけて2Rか3Rで仕留めたいと思います」 ――これまでのキャリアで、タイトルマッチやメインイベントの経験はありますか。 「過去にメインイベントでタイトルマッチをやってます。そのときは5分5Rで25分全部戦い切りました。そのとき自分はまだ4勝2敗の成績で、対戦相手はだいぶ経験があって16勝8敗。その選手と5分5Rやって判定までやり切ってるので、そういった部分に関しては、やり切る自信はあります。なのでメインイベントは過去にやっていますし、今回で終わらせるつもりもないので、どんどんそういった試合をしていきたいと思います。自分はプレッシャーのかかるような、注目されるような状況のほうがパフォーマンスが上がると思っているので、何も懸かっていない試合よりも、しっかりとプレッシャーのかかった試合の方がパフォーマンスはいいと思うので、全く心配はしてません」 ――千葉は神龍選手が練習拠点としていた場所で、かなり神龍選手の応援が多くなると思うんですけれど、アウェイの環境はあなたの戦いに何か影響を与えますか。 「RIZINで戦った全ての試合は、私はカナダ人ですけれど日本に来て日本人と戦ってますので、特別な感じはしないですね。というのも、地元ではない場所で戦うのはキャリアでもほとんどそうでした。例えばアメリカで相手のホームタウンで戦ったりとか、カナダでも相手のホームタウンで戦ったりしていますので、キャリアを振り返ってみても自分自身のホームで戦ったことは1度しかないです。なのでそういった状況には慣れていますし、逆により気合いが入るというか、燃料が追加されるみたいなイメージです」 ――あなたが去年3月に対戦した、伊藤裕樹選手が大晦日にタイトルマッチをしたいと熱望しています。ここであなたが勝って、連戦になりますが大晦日にチャンピオンとなって伊藤裕樹を迎え撃つというプランは今考えていますか。 「選択肢はないというか、私はそれを望みます。大晦日に彼と戦いたいと思いますし、自分自身、1度負けた相手に2度負けたことはないです。リマッチは必ず勝ってきているので。確かに1回目に彼と戦ったときは負けました。ただ、あれは自分自身の中でも、最低の自分と戦って勝ったと思っていますので、自分としてはリマッチが組まれるのであれば、望むところです。まずは、この試合に集中して、この試合を乗り切らないといけないので、その後で来たオファーは断らないと思います」 ――6月の元谷選手との勝利の後に、もしかしたら年内にタイトルマッチというのが思惑にあったのかなと思うんですけど、改めてこの5カ月間、トレーニングを通じてどういった部分を強化して、ご自身の中で成長は感じてますか。 「この期間はすべてを磨いてきたと思います。自分のいいところを常に磨くことに心がけていて、総合的に全部、自分のレベルを上げてきたと感じています。今回のファイトキャンプにおいては、いつもよりもグラップリングの練習を多く取り入れました。というのも、いつものファイトキャンプだとあまりグラップリングは入れないんです。グラップリングをすると減量に影響してしまうと感じていたので、普段はグラップリングに取り組まなかったんですけども、今回はたくさんやってみて本当に調子が良くて、すべてにおいて調子がいいなと思ってます。  身体能力も上がってると思いますし、過去のキャリアの中で1番スピードもあるし、1番爆発力もありますし、1番パワーが、みなぎっている。本当にキャリアの中で1番調子がいいと今感じています。逆に調子が良すぎてちょっと不安になってしまう部分も感じるぐらい、毎朝起きてすべてが調子がいい。普段だと、朝起きたときに何かうまく噛み合ってないとか、そういった気分で目覚めることが今回一度もないので本当に調子がいいです」 [nextpage] 2番目に得意としている打撃で世界一になる ――今回、RIZINの事前の特集番組が、すごくファンの間でも反響がありましたけど、新しくララミー選手のファンになった人たちに向けて、どういうタイトルマッチにしたいかとか、何か考えてること、メッセージみたいなのはありますか。 「自分は戦うときに、毎回、自分がどういうファイターなのか、そしてどういう人間なのかを表現するために戦っていると感じています。その中では常にペースを上げて、自分から試合展開を作っていく。そうすることによって、自分がこの競技においてベストで、一番であることを証明できる、と思っています。自分の中では『勝利』と『圧倒的な勝利』は、すごく差があると思っていて。自分は常に、圧倒的な勝利を目指して戦っています。  ただの勝利を目指すのであれば、自分は結構ラクに、どういった相手でも、もっとラクに勝てると思います。あえて圧倒的な勝利を目指すことによって、自分の生き様っていう部分が見せられると思いますので、そこを狙いに行く。自分のスタイルを見てもらいたいです」 ――2015年に、お兄さんのトッド・ジョンが、パンクラスでデビューしてると思います。そのときは、TJは日本のことを知っていた? あるいは、セコンドで一緒に来てたりしてたんでしょうか。 「格闘技のキャリアは、兄と2人で二人三脚でやってきました。あの試合のことはよく覚えてます。あれはテレビ番組の一部か何かで、TJが日本で試合するっていうことがすごく話題になってたんですよね。自分は8歳ぐらいからアニメを通して日本の文化だったり、日本のファンだったので、そういった機会を兄がもらえてすごく嬉しかったです。自分もいつか日本に行ってみたいっていう夢を持っていたので。それで、今こうやって自分が実際に日本で戦ってるっていうのは、本当にクレイジーなことだなと思います。  自分自身、TJが日本に行って戦うことをすごく楽しみにしてましたし、彼が実際に戦った後で、自分もいつか行きたい、戦いたいと思っていたら、まさに今、こうなっているので。もう2年間、自分が日本で戦っているとはあのときは夢にも思いませんでした。そういった抱いていた願望が実際に現実になっていて、すごく嬉しいです」 ――先ほど神龍選手について、ファイトしてこない、ポイントゲームだ、っていう言葉もありました。扇久保選手との試合では、グラップリングの固め技とかも見せていましたけど、今回のマンド・グティエレスとかとの練習では、そういった神龍選手のグラップリングの具体的なところを想定しながら練習してきた、という感じでしょうか。 「そうですね。マンドはもう数年前から知ってる良き友人で。何度も練習してきています。彼はサウスポー、そしてテイクダウンをすごく強い武器としていてバンタム級の選手なので、グラップリング重視っていうことでは、すごく神龍選手のスタイルに似ている。ただ、彼を呼んだのは、そういった特別な細かい、シチュエーションを想定して呼んだわけではなくて。彼のスタイルが神龍に似ているという部分で、たまたま噛み合ったと思います。神龍選手よりもアグレッシブなので、神龍選手がどれだけアグレッシブに来ても、そこを迎え撃てるぐらいの想定はして練習はしてきました」 ――冒頭のお話の中で、今回減量だったり、コンディション作りが過去一とおっしゃってましたけど、今回それは特別なことをしたんでしょうか。 「そうですね。密着動画でも触れてたと思うんですけれども、本当にキャリアの大半は結構適当に準備していて中途半端な選手だったなって思っていました。ただ、それでもローカルの舞台では全然勝てていたので、自分自身の時間と労力を完璧に、全てにおいて投資はしてなかったんだなと感じています。  それが伊藤選手に負けてから、これではダメなんだと気づいて、生活を改めて、自分の時間と労力に全て格闘技にコミットするようにしてから本当に全てが変わって、調子が良くなってきたと思います。もちろん180度、自分の考え方とか生活を変えてから、すぐに結果は出ないと思いますけれども、ちょうど1年以上経って本当にアスリート、ファイターとして完璧な生活を心がけるようになって1年経つので、ようやく自分の体がこの習慣と生き方に慣れてきて、いま成果が出始めてきてるんじゃないかと思っています。 ――先ほど試合イメージの中で、2R、3Rあたりで勝負を決めていくとのイメージをされてたかと思うんですけど、グラウンドに関しては自分にとっても勝負どころの1つでもあると考えてますか。 「神龍選手のグラウンドは全く心配していません。皆さん軽視しがちなんですけど、自分はダンテ・リオンの黒帯を持ってますので。実際、どっちかといえば私はグラップラーなんですね。ただ、先ほども言ったように、戦いの中で自分を自己表現するっていう中では、打撃で試合の展開を作っていく選択をしている感じになります。  あとは自分が2番目に得意としている打撃で世界一になる、自分の最も得意としている部分ではないところで相手を圧倒することができれば、それは自分が本当に世界一でベストだ、という証明にはなるのではないでしょうか」
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