サウスポーの里見(左)がラウェイ王者・金子を迎え撃つ
2020年1月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.110』の対戦カード第一弾が、12月6日(金)都内で行われた記者会見で発表された。
11月24日の『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~』でK-1に初参戦、ライト級王者・林健太にKOで敗れたラウェイのAir KBZゴールデンベルトチャンピオンシップ 2017年67kg級王者・金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)が今度はKrushに初参戦。里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)との対戦が決まった。
金子はMMA(総合格闘技)からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向。2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ(エアカンボーザ)チャンピオンシップに出場し、67kg級でこの大会の2017年王者となった。今年6月、K-1への参戦を表明し、11月に初参戦して独特の動き・リズムを見せて林を戸惑わせたが、最後は右ストレートでKO負けを喫した。
里見は12勝(6KO)8敗1分の戦績を持つ22歳。昨年8月の再起戦で、ベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて臨んだ6月のK-1 WORLD GPでは、大沢文也にワンマッチで判定負け。9月のK-1 KRUSH FIGHTでは横山巧に1RでKO負けを喫し、連敗からの脱出を懸けて今回の試合に臨む。
金子は「11月のK-1からすぐに後楽園ホールで試合を組んでいただき感謝しています。前回の試合で林チャンピオンと対戦して直々にK-1を教えてもらったと思っていて、特訓を重ねています。12月に1年ぶりにミャンマーでラウェイの修業もして、進化したK-1ファイターとしての金子を見せられるように頑張っていきます」と挨拶。
里見は「お待たせしました。前回横山選手にKO負けして今年一番の目標にしていたK-1横浜大会に出られなくて本当にショックで。でもそれが今の実力だったので、今は前向きにめちゃくちゃ練習して2020年は自分の年にしようかと思っています。金子選手もいい選手なので本当に楽しみ。一発がある者同士のKO決着になると思っています」と挨拶した。
金子はK-1デビュー戦を「ラウェイの良さという意味では全くお見せできなかった試合でした。K-1というルールに対応できるように、自分の中で秘策もあるので。ラウェイサンダーと言うんですが、また考えています」と、林戦の前にも予告していたラウェイの技をK-1用にアレンジしたラウェイサンダーを今回も狙うとする。
前回出せなかったのは「ちょっと充電不足でした。今は充電中です」と笑い、「もうひとつの必殺技ラウェイハンマーも改良中です」とした。K-1の試合を経験して感じたのは「ディフェンス能力ですね。(ラウェイの)素手なら相手が反応してくれるんですが。K-1ジム大宮で練習を重ねていたんですが、やはり素手とグローブの違いがあります。テンポも違いますし、打つ感触も違う。それが分かった濃い一戦だったと思います。まだラウェイの実力の10分の1も出せていません」と、素手とグローブの違いが分かったという。
その試合を見ていたという里見は「同じ階級で凄い注目していて見ていました。パワーが凄いのかなと思って。でも自分もパワーには自信があるし、めちゃくちゃいい練習ができているので、打ち合っても負けないし、得意の左で倒せると思っています」と、勝利に自信を見せる。
しかし「ラウェイサンダーを喰らうらったらヤバいかなと思う」と、林同様に謎の必殺技ラウェイサンダーを警戒するが、「そこは自分もジムでラウェイサンダーを練習しようかなと思っています」とラウェイサンダー返しを予告。ラウェイサンダーの正体が分かっているのかとの問いには「内緒で練習します」とニヤリ。
最後に金子は「激励を受けて感謝しています。試合翌日から練習を再開していて、チャンスをもらったと思っています」と感謝の言葉を述べ、里見は「負けてから悔しくてめちゃくちゃ練習していい状態になっています。2020年は自分の年にしたくて試合もバンバンやっていきたい。Krushらしい試合をやっていきたい」と逆襲を誓った。