兄が果たせなかったKRUSHタイトル奪取に懸ける山本
2019年12月15日(日)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.109』で、K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)にタイトルに挑戦する山本直樹(優弥道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで、日本vs中国の対抗戦では2年連続でワン・ジュンユーに勝利している。戦績は9勝(3KO)6敗1分。
■このチャンスを逃したら次はない
――タイトルマッチのオファーを受けた時はどんな心境でしたか?
「自分は勝ったり負けたりの戦績だったので、最初に話を聞いた時は『まさか!』と思ってびっくりしました」
――レオナ選手がタイトルを獲った試合は見ていましたか?
「はい。やっぱりレベルの高い戦いをしているなと思いました。西京選手も強い選手ですけれど、その上をいっていたので、改めてこの階級のトップ選手だなと思いました」
――レオナ選手とは今回が初対戦となります。どんな選手だと思って見ていましたか?
「初めて見た時から強いなと思っていました。手足も長いし、戦ったら厄介だなって」
――このタイミングでレオナ選手とタイトルマッチを闘うことをどう捉えていますか?
「今KRUSHで一番強いと思うので、その相手に勝てば自分が一番強いことを証明できると思います。しかも今回はベルトも懸かっていて、自分はデビューした時からベルトを目標にしていたので、レオナ選手に勝ってベルトを巻けたら最高ですね」
――山本選手自身、前回の試合は日中対抗戦でワン・ジュンユーとのリマッチに勝利しました。どんな部分で成長を感じましたか?
「相手はあまり変わってなかったんですけど、自分はパンチ力もついて攻撃を効かせることもできたし、完封もできたと思います。ちょっとずつですが強くなっていると手応えを感じています」
――レオナ選手は攻略が難しい選手だと思いますが、どんな試合をイメージしていますか?
「パンチも強くて手数も多くて、攻める時は攻めて…と頭がいい選手なので、自分もそれに負けないように自分からプレッシャーをかけて、レオナ選手の倍は手数を出して前に出て勝ちます」
――レオナ選手からは「タイミングだけじゃベルトは獲れない」や「甘く見んなよって感じです」といった言葉もありました。それについてはどう思いますか?
「舐められてるなって思いましたね。でもリングの上で絶対はないので、ひっくり返してやります」
――山本選手にとっては初めてのタイトルマッチでもあります。
「デビューしてから4年も経ったですけど、やっとチャンスをもらえたなと思うし、このチャンスを逃したら次はないと思うので、必ずここでベルトを巻きます」
――お兄さんの山本優弥さんはタイトルマッチが決まって、どんな反応でしたか?
「自分は誰が相手でもやると答えるし、今回もオファーが来た時に兄貴は僕が『やる』って言うだろうなと思ったと思います。もちろん相手もレオナ選手でタイトルも懸かっているので、試合が決まってからは真剣にどうすれば勝てるかを話し合っています」
――KRUSHのベルトは優弥さんが現役時代に獲れなかったベルトです。どんな想いでベルトを獲りに行こうと思っていますか?
「兄貴がタイトルに挑戦した試合も見てるんですけど、延長戦まで戦ってあと一歩のところで負けてしまって、KRUSHのベルトを獲るのは大変なことだと思っています。今回そのチャンスが自分に巡ってきたので、しっかり覚悟を持ってベルトを獲りたいと思います」