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【UFC】朝倉海、バンタム級転向2戦目に向け「なんでフライ級に挑戦したのか分からない」「BreakingDownを中国でもやることになった」=8月29日(土)上海

2026/08/26 14:08
 2026年8月29日(土)中国・上海の浦東発展銀行上海オリエンタルスポーツセンターで開催される『UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)に向け26日、朝倉海(JAPAN TOP TEAM)がメディアインタビューに臨んだ。朝倉はUFCバンタム級転向2戦目で、アオリ・チロン(Fight Ready MMA)と対戦する。  5月30日の前戦でキャメロン・スモザーマンを1R TKO後、試合翌日のみ休んで、すぐに普段の練習に戻った海。前戦前のファイトキャンプと同じ強度で取り組んできたという。そのため体重もキープし、減量もほぼ無く、最後の水抜きのみの状態となっている。  韓国からBLACK COMBATバンタム級王者キム・ジェウンをトレーニングパートナーとしてJTTに招聘し、4週間、試合に近い緊張感のある練習を行ってきた。  練習以外の時間も禁欲生活で過ごしているという。瞑想を行い12時には就寝。禁酒、散歩と「完全に生活がアスリート。そうじゃないと世界中から化け物が集まるUFCで勝てないなって思った」と自身のYouTubeで語る。 「自分の今の仕上がりや成長具合がすごく実感できてるから楽しみ」と目を輝かせる朝倉。これまで課題だったグラップリングの強化も続いており、竹浦正起柔術コーチは、「前回、寝技を見せる間もなく終わったから、今回はもしかしたら見せられるかもしれないし、また今回も見せずに終わっちゃうかもしれないし」と、組み技の成長を挙げる。  上海での戦いに向け朝倉は、「めちゃくちゃアウェイだから。しかも相手の選手も中国なので、速攻倒して会場をシーンってさせるのが目標です」とアウェイの会場を凍り付かせるといい、「面白い試合になりますよ、絶対。殴り合いになるんじゃないかな。立ち技でも今まで見せていない技とか、成長してるとこを今回見せられると思うので期待してほしいです」と語った。  現地入り後、26日にはメディアインタビューに応じた。中国の格闘技人気の高まりについて問われた朝倉は、BreakingDown中国大会の開催を明かしている。会見での一問一答全文は以下の通りだ。 朝倉「アオリ・チロンの遠い距離からの飛び込みに気を付けたい」 ──前回からバンタム級に上げて素晴らしい動きでした。 「すべてにおいてバンタム級の方が調子が良かったです。自分でもなんでフライ級に挑戦したのかは分かんないですけど。やっぱり、バンタム級での経験もたくさんあったし、やっぱり改めて自分のベストの階級だなっていうのを前回の試合で感じました」 ──今までのUFCの試合でみんながすごく応援してたんですが、今回のようにアウェイで戦うのは好きですか? 「アウェイなんですかね? 中国の方、応援してください」 ──朝倉選手。アオリ・チロン選手はUFCで多く戦っています。彼の一番の危険なところはどこですか。 「そうですね。基本的に打撃の選手だと思っていて、遠い距離からの飛び込む一撃があるので、そこを警戒したいなと思います」 ──ソン・ヤドン選手とウマル・ヌルマゴメドフ選手のメインイベントをどう見ていますか? 2人とも将来、戦う可能性があると思います。 「そうですね、2人とも本当にレベルの高い選手なんで、ハイレベルな戦いになるんじゃないかなと思います。勝敗的な予想は想像がつかないですけど、(自分の)試合が終わったらすぐにその試合を見たいなと思ってます」 ──お兄さんの朝倉未来選手の影響でMMAファイターになりましたが、彼に対して一言、お願いします。 「本当に、兄貴に誘われたのがきっかけでこの格闘技を始めたので、多分それがなかったら本当にやってなかった可能性もあるので、本当に感謝してます」 ──YouTuberと格闘家でキャリア差がすごくあると感じますか? 例えばYouTuberとして出てる顔と格闘家と出ている顔と違うんじゃないですか。 「まあでもほとんど一緒なんじゃないかなと思います。常にあの自然体であのいることを心がけてますし。YouTubeはもともと格闘技を広めたいっていうきっかけで始めたので、そんなには変わらないんじゃないかなと思います」 ──前回の試合おめでとうございます。パフォーマンスボーナスも受賞し、すぐにチームに配ったじゃないですか? その時の気持ちを教えてください。 「そうですね、とにかく嬉しかったのと、やっぱりあのUFC参戦してから2戦負けが続いていて、どうしても勝ちたくて。周りのチームのみんなだったり、コーチがすごい僕のために時間を使って助けてくれたんで、その感謝をしたかったのでコーチたちに配りました。それができてとても嬉しかったです」 ──前回の試合前に中国ですごく知名度が上がってたんですが、試合後にあまりファンと写真を撮る機会がなかったので、すごい文句が言う人がたくさん出たんで、今回はファンと顔合わせる時間は作れますか? 「ぜひ。中国のファンの人と写真撮りたいです」 ──まず中国に来てくれてありがとう。RIZINのリー・カイウェン選手のことを知っていますか。トーナメントに出た。 「トーナメント……リー・カウイェン選手ですか?(ケビン・リーとの声に)ちょっと分からないです」 ──今回の対戦相手について一番危険なところはどこですか? 「やっぱり打撃の思い切りがいいところですかね」 ──最近、中国と日本の格闘技の連携が進んでますが、そこ気づいてますか? 「そうですね。まず中国のMMAがすごい盛り上がってるっていうのは実感してます。僕も日本で『BreakingDown』っていう、1分最強の男を決めるっていうコンセプトの大会をやってるんですけど、今度、中国でもそれをやることになったんで、そこでも一緒に格闘技を盛り上げる活動ができるので、これからすごい楽しみです」 ──アオリ・チロン選手以外の中国人の選手をご存知ですか。 「もちろんたくさん。ソン・ヤドン選手だったり、リー・カイウェン選手だったり。RIZINで戦ってる選手もたくさんいるんで、あのたくさん知ってます」 [nextpage] 朝倉海vsアオリチロン、互いの進化が問われるストライカー対決 ▼バンタム級 5分3R朝倉海(日本/JAPAN TOP TEAM)22勝6敗(UFC 1勝2敗)アオリ・チロン(中国・内モンゴル自治区/Fight Ready)26勝13敗(UFC 4勝5敗1NC)  元RIZINバンタム級王者の朝倉海は、2024年12月のUFCデビュー戦で1階級下げたフライ級で参戦。いきなり王者アレッシャンドリ・パントージャのベルトに挑戦するも、2R リアネイキドチョークで一本負け。25年8月の2戦目で当時フライ級11位のティム・エリオットと対戦し、2Rにギロチンチョークで一本負けで2連敗。  26年5月30日の前戦でバンタム級に戻すと、UFC1勝2敗のキャメロン・スモザーマンと対戦。右カーフキックを効かせて1R1分50秒、左フックでKO勝ち。オクタゴン初勝利を飾っている。32歳。  対するアオリ・チロンも、UFCではフライ級からの転向組。朝倉海と同じ1993年生まれで、モンゴルの遊牧民として育ち、その名はモンゴルで「宇宙」を意味するという。  散打ベースのストライカーで、MMA26勝13敗と戦績は多く、9KO・TKO、1一本勝ち、16の判定勝ち。黒星は2つのKO・TKOと3一本負け、8判定負けとなっている。  2009年に散打を始め、中国の西安体育学院で、中国人初のUFCファイター・ジャン・ティエチャンやヤン・シャオナンを育成した趙学軍(ジャオ・シュエジュン)コーチの下でトレーニングを始めた。  2012年内モンゴル全国運動会52kg級、2013年内モンゴル散打トーナメント56kg級優勝などの実績をあげて、2013年にMMAに転向。2015年には、CKF(Chinese Kungfu Championships)でプロMMAを戦っていることが確認されている(中国の地方大会で20勝9敗)。  2016年に100%Fightのバンタム級ワンデートーナメントで優勝すると、2019年にWLFでもバンタム級王者に。WLFライト級王者のロン・ジューとともに防衛に成功すると、21年4月にUFCデビュー。  フライ級でジェフ・モリーナとファイト・オブ・ザ・ナイトの激闘も判定負け。同年11月に堀口恭司の盟友コディ・ダーデンにも判定負けでオクタゴン2連敗。  朝倉海と同様に、UFC3戦目でWLF時代のバンタム級に戻すことを決意。スモザーマンとは異なる“キャメロン”エルスと対戦し、右アッパーから左ボディ、右ストレートでダウンを奪いパウンドアウト。UFC初勝利を飾っている(このエルスも、スモザーマン同様にこの試合を最後にUFCをリリース)。  バンタム級2戦目でもジェイ・ペリンとの打ち合いを制して判定勝ち。  現在、UFCバンタム級では4勝3敗1NCの勝ち越し中で、敗れた相手は、メディアパネルランキングで現在6位のアイマン・ザハビと12位のラウル・ロザスJr.、そして、26年5月の前戦、朝倉海が初勝利を挙げたマカオ大会で2R TKO負けしたコディ・ハドンの3選手。ヘンリー・セフード率いるFight Ready MMAで練習する。 [nextpage] どうなる? 朝倉vsチロン──強打の影に被弾も。組まない両者が引き出しを開けるか  アオリ・チロンは、スタンスの広い半身気味の構えから、対グラップラーには手の位置は低く、細かい前後のステップで右の強打、近い距離でも右アッパー、左ボディと、基本はスモザーマン同様にパンチの選手。  蹴りは左右下段と三日月蹴り、跳びヒザ蹴りはその場跳びでも前進しても打っており、注意が必要だが、直線的な攻撃が多い。  2戦前のコディ・ギブソン戦では、ギブソンのスイッチしてのインローにカウンターの右ストレートでダウンを奪うなど、半身の遠い奥手を踏み込んで真っすぐに突き刺して初回TKO勝ちを収めている。  一方で直線的な動きで顔の位置が変わらないこともあり、パンチも蹴りも打ち終わりを狙われるなどディフェンス面に課題があり、UFCスタッツでは、1分間の被弾した有効打数は5.56と少なくない。  また、前後に大きく開くスタンスのため、前足をダニエル・マルコスにカーフで蹴られてダウンを喫するなど、散打スタイルのリスクも孕んでいる(その後は互いにローブローの蹴り合いでノーコンテストに)。  スピード、コンビネーションともに朝倉海が上で、アオリ・チロンの5月の前戦では、ケージに詰まっての組み際にハドンのボディヒザを受けてダウン、TKO負けを喫しているように、朝倉のカーフキック、速い飛び込みで角度のある攻撃、近距離でのパンチ、ヒザと、朝倉の武器がハマる相手だ。  そしてこれまでの相手が示してきたアオリ・チロン攻略のひとつに、テイクダウンからの削りがある。アオリ・チロンのUFCテイクダウンディフェンスは60%と高くなく、15分の平均テイクダウンは1.11。つまり、自ら組むことはあまりなかった。  互いに種類の異なるストライカーのなか、これまでのスタッツを越える動きがどうみられるか。テイクダウンプレッシャーがその後のスタンドにも影響してくるため、ここまではあまり見ることができなかった「進化」した朝倉のMMAグラップリングが見られる可能性もある。実際、朝倉はスモザーマン戦でもテイクダウンを狙っていたことを明かしている。  5月30日のバンタム級初戦から「すぐに試合を」望んだ朝倉にとって、8月29日の上海大会は、時差が1時間とほとんどなく、近くて理想的な調整が可能な場所。  同時に、前日の『ROAD TO UFC』も含め、地元での戦いに、UFC PIを上海に持ち、アリゾナのFight Ready MMAでも練習するアオリ・チロンは、エディ・チャコーチらとの対戦相手の徹底研究と、地元の利を活かしたコンディションで臨むだろう。そして何より“ホーム”のファンの応援は、ファイターを強く鼓舞することになる。  朝倉はYouTubeで、「アオリ・チロンはマカオの大会も出ていて、当日は見れてなかったんだけど、試合終わって同じバンタム級の選手だから後でチェックして、その試合では負けてるんだよね(コディ・ハドンに2R TKO負け)。勝った選手が来るかなと思ってたけど、まさか、中国上海でやるってことで、相手の地元の選手とやるってことで、“ドアウェイ”になりますね」とアウェイ戦に覚悟。  その上で、「今年の初めに『3試合やって3試合勝つ』っていう目標を立てていて、今回いいペースで試合組んでもらえたんで、しっかり勝って(年内に)もう1試合っていうのを目標にやっていきたい。相手もしっかりUFCでも10戦やって、すごい経験もある侮れない選手。自信はあるけど、しっかり戦略立てて準備して、また今回もKOを狙っていきたいと思います。これはもう100%、絶対面白い試合になると思います」とKO決着を予告した。  そして、「RIZINの頃のバンタム級の俺の実力じゃなくて、もうその時よりはかに強くなってる。金原(正徳)さんがコーチになってくれてから、この期間ずっと成長してるんで、そこを楽しみにしてもらいたいなと」、成長を見せたいとした。  同じ1993年生まれで、散打・空手というそれぞれのストライキングバックボーンからMMAに転じたアジアの2人は、UFC3戦目で適正階級に戻して勝利をあげている。異なるのは、アオリ・チロンがそこから7試合をこなしていることだ。互いのMMAの進化が問われる、上海決戦だ。 [nextpage] UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song(朝倉海、鶴屋怜 出場) ▼バンタム級 5分5R ※選手名から前戦ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)20勝1敗(UFC 8勝1敗)3位ソン・ヤドン(中国)23勝9敗1分(UFC 12勝4敗1分)5位 ▼フライ級 5分3Rアレックス・ペレス(米国)26勝10敗(UFC 8勝6敗1NC)スムダルジ(中国)19勝7敗(UFC 6勝4敗1NC) ▼女子ストロー級 5分3Rヤン・シャオナン(中国)19勝5敗(UFC 9勝4敗)デニージ・ゴメス(ブラジル)12勝3敗(UFC 6勝2敗)※UFC4連勝中 ▼バンタム級 5分3R ※試合見どころアオリ・チロン(中国・内モンゴル自治区/Fight Ready)26勝13敗(UFC 4勝5敗1NC)朝倉 海(日本/JAPAN TOP TEAM)22勝6敗(UFC 1勝2敗) ▼フェザー級 5分3Rジャック・ジェンキンス(豪州)14勝4敗(UFC 4勝2敗)ショーン・ウッドソン(米国)13勝2敗1分(UFC 7勝2敗1分) ▼フライ級 5分3R ※試合見どころ鶴屋 怜(日本/THE BLACKBELT JAPAN)11勝(4KO・TKO/5SUB)1敗(UFC 2勝1敗)ケビン・ボルハス(ペルー)11勝(8KO)5敗 ▼フライ級 5分3Rアンドレ・リマ(ブラジル)11勝1敗(UFC4勝1敗)ナムスライ・バトバヤル(モンゴル)10勝1敗(UFC 0勝0敗)※RTU4優勝▼女子ストロー級 5分3Rション・ジンナン(中国)19勝3敗(UFC 0勝1敗)ジュリア・ポラストリ(ブラジル)14勝6敗(UFC 2勝3敗)▼ウェルター級 5分3Rメン・ディン(中国)35勝10敗(UFC 0勝1敗)キャメロン・ネルソン(カナダ)7勝1敗(UFC 0勝0敗) ▼フライ級 5分3Rビラル・ハサン(インドネシア)9勝0敗(UFC 0勝0敗)※コンテンダーS10出身ニルソン・ロハス(ペルー)9勝0敗(UFC 0勝0敗)▼ライトヘビー級 5分3Rレヴィ・ホドリゲスJr.(ブラジル)5勝1敗(UFC 0勝1敗)リュウ・ツァー(中国)3勝1敗(UFC 0勝0敗)※元K-1 WORLD GPクルーザー級王者ジュニア・タファ(豪州)7勝6敗(UFC 3勝6敗) ▼バンタム級 5分3Rローレンス・ルイ(ニュージーランド)8勝1敗(UFC 1勝0敗)ヘクター・サンティアゴ(ブラジル)6勝1敗(UFC 0勝0敗) ▼バンタム級 5分3Rシャオ・ロン(中国)27勝11敗(UFC1勝2敗)フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)11勝2敗2NC(PFL 1勝1敗1NC)
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