武尊と卜部兄弟が師匠・前田憲作が総合プロデューサーを務めるアマチュア大会にゲスト出場(C)XSTREAM 1
第11回 XSTREAM 1
2026年6月7日(日)東京・GENスポーツパレス
2026年6月7日(日)東京・GENスポーツパレス(東京都新宿)にて、第11回『進化系立ち技アマチュア大会XSTREAM 1』が開催された。今大会は総勢260名が参加し、全142試合の熱戦が繰り広げられた。

最大の見どころは、名物企画「高速キック!鬼3連」で実現した師弟対決。前田憲作総合プロデューサーの愛弟子であり、引退したばかりの武尊がK-1黄金期を支えた兄弟王者・卜部弘嵩・功也とともに「チームドラゴンOBチーム」を結成。師・前田憲作率いる「チームマエケン」(里見柚己、藤原乃愛)と激突した。
前田代表は「今日はヒロ、功也、武尊が来てくれるのでワクワクしているけど、乃愛ちゃん、里見くんが来てくれたので、ぶっちぎっていきますよ!」との意気込み。

先行するチームマエケンの一番手は前田代表。いつもは笑顔の前田代表が、この瞬間は一気に真剣な表情に。パフォーマンスが始まると軽快なキックを蹴り込んでいく。後半になると表情が険しくなるシーンがあったものの、ペースを変えることなく、師としての意地を見せつけた。

続く藤原は「さっきの個人チャレンジを終えて休んできたので、さっきの記録を超えるくらい蹴ります」と宣言し、2回目とは思えないスピードで蹴りを重ね、会場の空気をさらに引き締めた。
トリを締めたのは現K-1 WORLD GPライト級王者の里見。「K-1の大先輩たちに負けないよう頑張ります」と語っていた里見の蹴りはダイナミックさとスピードで会場をどよめかせた。3人の結果は大記録の331回。前田代表は「みんなの声援のおかげ」と口にし、里見は「3人でいい記録が出せたので、これからK-1の大先輩たちに火をつけられたと思う」と語った。
続いて登場したチームドラゴンOBチーム。卜部功也、卜部弘嵩に続いて武尊が登場すると、会場はさらなる大歓声に包まれる。武尊は「前田先生には格闘技の1から100を教えてもらって、たくさんのベルトを獲ることができました。その恩返しとして前田先生を超えてミドルキックチャレンジ優勝したいと思います!」と意気込みを語った。

トップバッターとして蹴り出したのは卜部弘嵩。序盤こそ勢いよく蹴り出したものの、直前まで前田代表がミットを持つとは知らず「気合いが入りすぎて、最初からペースを上げてしまいました」と後に明かした通り10秒を超えたあたりから勢いが落ち、苦悶の表情を浮かべながらも蹴り続ける姿に武尊が駆け寄って声援を送り、最後まで蹴り抜いた。

続く卜部功也は「もう引退はしていますが、師匠の前で恥ずかしい姿を見せるわけにはいかない」と勢いよく臨み、さすがのパフォーマンスを披露し着実に回数を重ねる。

そして武尊の登場。勢いよく飛び出すと同時に一気に加速するキックで場内は大盛り上がり。スピードとキレのあるキックで会場を魅了したが、さすがの武尊も魔の30秒を過ぎ少しペースが落ちかけたところに、前田代表の気合いの掛け声が。すると、ラストスパートではさらにキックを加速する圧巻のパフォーマンス。終了の合図とともに、笑顔と全力でやり切った3人の姿がリングにあった。

チームドラゴンOBチームの結果は294回と、チームマエケンが勝利したが、この日リングで生まれた師弟の"再会"の感動は数字を超えるものだった。

リング上で武尊は「お兄ちゃん2人が不甲斐なかったので(笑)頑張ろうと思ったんですが、キツいですね。10年ぶりに前田先生にミット持ってもらって、掛け声をかけてもらって、追い込んでもらっていた時期のことを思い出して、嬉しくなりました」とコメント。卜部弘嵩は「想像以上に体力を持っていかれました。足が棒みたいです」、卜部功也は「久しぶりにリングの中央に立てて、いい機会でした」と振り返る。

武尊は次回は個人戦の「1分間ミドルキックチャレンジ」に出場してリベンジしたいと宣言。そして「格闘技界に恩返しをしていきたいと思っています。他のスポーツに負けないくらい、他の団体とも一つになって盛り上げていきたい。だから、こうして試合に出ている選手たちも、全力でアマチュア頑張ってください。応援しています」と力強いメッセージを送った。
<パフォーマンス後のコメント>

前田代表は「武尊が引退前に、卜部兄弟と一緒に挨拶に来てくれて。それで今回の挑戦を打診しました。卜部兄弟と武尊は本当に兄弟みたいにいつも一緒にいて、3人ともアマチュアから見ているし、相当厳しい練習もさせてきました。ジムの先輩たちと練習してボコボコにされて、そのあと2人が弟分の武尊をご飯に誘ったりして、本当にずっと一緒だった。そのときのことが蘇ったし、とにかく今回はワクワクしました」と振り返る。
さらにチームマエケンの布陣については「里見くんは現K-1チャンピオンだし、乃愛ちゃんは私がK-1プロデューサーだったときにK-1のアマチュア大会によく出てくれていました。あの2人にとって弟妹分というか、そういうつながりもあってこのチーム結成となりました」と明かした。
藤原は「2回蹴るって正直不安だったんですけれど、前田さんの後に蹴るので真剣にいきました。2回目の方が調子も良く感じたのは、声援とチームで絶対に負けられないという気持ちが強かったからだと思います。次の試合は夏頃に決まるかなと。WBCのベルト防衛戦もあって、世界で戦っていきますので応援よろしくお願いします」と語り、里見は「このXSTREAM 1はアマチュア大会の中でも熱気がすごくレベルが高いので、自分もまたチャレンジしたいと思います。K-1でももっとスターになっていきますので応援よろしくお願いします」とXSTREAM 1への愛着を口にする。
卜部功也は「自分のジムからもXSTREAM 1に選手を出せるようにしていきたいと思っています」、卜部弘嵩は「もっとOB選手が出た方がいいと思います。チャレンジする機会にもなるし」と次への期待を語った。



