2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~』に出場する、皇治(TEAM ONE)が15日(金)都内にて公開練習を行った。
左ミドルキックとワンツーを中心としたミット打ちでジム内に快音を響かせた皇治は「調子はボチボチですよ」とコメント。
8月のK-1大阪大会で大岩龍矢に勝利し、一夜明け会見で「年内は練習に集中したい」としていた皇治だが、今回は緊急参戦となった。「休養を発表した時から言ってたんですが、俺はK-1が好きだからファンが求めてK-1が求めてくれるなら助けに行く。その言葉通りにやったことで相手どうこうじゃないですね」と、求められたからリングに戻ってきたと説明。
対戦する川原誠也(パンクラスイズム横浜)は元パンクラスのMMAファイター。破壊力のある打撃を武器に2度のタイトルマッチ経験もあるが、2012年7月の試合を最後に突然リングを離れ、2013年6月に自身のブログで引退を発表した。今回が復帰戦。
相手について皇治は「MMA選手で活躍していて、勢いがあって会見も乱闘になるようなヤンチャな子と聞いたので、盛り上がるからいいんじゃないかと。俺はずっと異種格闘技戦や他団体との戦いを求めていたのでちょうどええわと思って受けました。でも、会見でどんなヤツが来るのかと思っていたら、ただのパジャマ君だった。コタツから出てきたのかと思った。脇汗ごっついかいとったから緊張してたんだろうなって」と、会見に出席した際の川原の服装を弄る。
試合の動画は全く見ていないと言い、「全然分からないですね。明治時代でしょ、活躍していたのは。ずっとKOしていたこと、ヤンチャで総合から逸れていたけれど復活するために格闘技やっていて、自分とやりたいと言っている、というのは聞きました」と言い、川原がレフェリーの制止を無視して失神した相手になおも追撃しようとしたエピソードを聞くと「ただの変態ですよ」と笑い飛ばした。
しかし、約6年のブランクがあり、初参戦のK-1ルールで挑んでくることに対しては「俺をナメているのもあるでしょうし、なによりK-1をナメている。MMAで活躍してきたか知らんけれど、いきなり来て調子こいてる」と、苛立ちは隠せない。
「俺がここで負けたらだいぶK-1がナメられる。いろいろな選手がいますが、俺が喰われたら上にはタケポン(武尊)しかいない。そんな甘くないことを見せておかないと。これで負けとったらいろいろな意味で終わりでしょう。もし俺がKOで負けたら、タケポンでも俺をKOできなかったんだからタケポンもナメられるし、K-1もナメられる。でもこれは大丈夫ですよ。すぐにコタツに帰ってもらいますね」
これまで多くのMMAファイターがK-1ルールに挑んだが、対戦したK-1ファイターは距離やリズムの違い、キックボクサーとは違う打撃の軌道などにやりにくさを感じることが多かった。皇治は「総合の選手ともスパーをしているし、そんなに気にすることはないでしょう。俺も昔、チャールズ・“クレイジーホース”ベネットと総合でやったろと思った時期もあったし、日本拳法をやっていたので投げも寝技も全然いけます。いろいろな意味で寝技は得意だから(笑)」と、MMAファイター恐れるに足らずと言わんばかり。
「ファンが望むことが倒すことなら、それを見せてあげないとね。パジャマ君には倒れてもらおうと思います。ちょうどパジャマ着ているし、ちょうどいい」と言い放つ皇治。しかし、今度こそのKO宣言かと聞かれると「毎回KO宣言させるから(KOできず)何回叩かれていると思うんですか。もう夜寝れないですよ。でもまあ、前回8月は俺なりに反省したし、出るだけじゃなく試合を盛り上げて、より発言権を増やして爆走していこうと思います」と、KO宣言はしないが試合は盛り上げると誓った。
また、前回の会見で行った爆弾発言については「俺が発言しているのは格闘技界を思ってのこと。俺なりのK-1に対する愛があるから、世の中が見たいカードはいろいろな立場があって動きにくいことがありそうだから、俺がリスクを背負って動いたら変わるかなって思って。結局はK-1のためですよ」と、K-1のために言ったことだと主張した。