2019年11月9日(土)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されている新極真会主催『第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』(初日)に、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)がスペシャルゲストとして来場した。
那須川は午後の休憩時間前に試合場へ上がり、軽くシャドーボクシングを披露して歓声に応えると緑健児・新極真会代表から花束を贈呈された。
続いての挨拶では「今回はこういう大きな舞台にお招きいただきありがとうございます。僕は昔、5歳から空手をやっていて一度新極真の大会に出場したことがあります。その時は3位だったんですけれど、今こうやって(新極真の大会会場に)来て懐かしいというか久しぶりな感じがしています」と空手時代を振り返る。
「僕は今キックボクサーとしてやっていますが、僕の背景は武道ですし、5歳からずっと空手をやっていたので今でも武道の気持ちは忘れてないです。今まで倒している技も空手の技がほとんどで多いと思います。ずっと空手の練習をしてきたのでその気持ちは忘れてないです。みなさん空手をやったりキックボクシングをやったり、いろいろ挑戦はあると思いますけれど、何事も一生懸命やることが僕は大事だと思っています。続けることも僕は才能のひとつだと思います。
僕はよく天才とか神童とか言われますが、僕自身はそんなことないと思っていて、昔から父親と2人でずっと練習してきたことが今、活きていると思っています。その気持ちを僕は一切忘れていないので、これからも皆さん、勝ったり負けたりはあると思いますが、必ず挑戦する気持ちを忘れずに頑張ってください。僕も年末に試合が決まると思うので、ぜひテレビの前や会場で応援していただけたら嬉しいです」と、努力を続けることが強くなる秘訣だと語った。
続いてのインタビューでフルコンタクト空手時代の思い出を聞かれると、「僕は昔から小さくてなかなか打ち合いで勝つことができなかったので、動いて動いて当て続ける、そして技ありを取るというスタイルをやっていたんですが、(ジュニアの)世界大会に出場した時の決勝戦やライバルに勝った試合は印象に残っています。空手の中でも小よく大を制すという言葉をよく聞くと思いますけれど、それが大事というか。僕も小さかったので小さい人が大きい人を倒すというのを見ると凄く感動しますね」と、体重無差別で行われる空手ならではの魅力を話す。
自身のキックボクシングの試合でも「空手が役にたっています。胴廻し回転蹴り、後ろ蹴り、ハイキック…空手の技が僕のルーツというかベースなので、空手をやっていなかったらできなかったですし、空手に感謝しています」と、無敗記録は空手の技にも支えられているとした。
そして、本日1回戦から3回戦、明日10日(日)は4回戦から決勝戦までを戦う新極真空手の選手たちへ向けて「一番は怪我がなければいいなと思いますが、新極真の大会はトーナメントじゃないですか。トーナメントで1位になるって実力もそうですが運も大事だと思います。それを味方に着けて試合に臨んでもらいたいなと思います」とエールを送った。