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【GLORY】プラチバットがマヒーディンからダウン奪い、ジマーマンがKO勝ちでワイルドカードに。ウェルター級トーナメントはセメリアが、ライトヘビー級トーナメントはボアペアが優勝。GLORY×RISEフェザー級トーナメントはペットパノムルン、トリンダーデが順当勝ち

2025/12/17 14:12
【GLORY】プラチバットがマヒーディンからダウン奪い、ジマーマンがKO勝ちでワイルドカードに。ウェルター級トーナメントはセメリアが、ライトヘビー級トーナメントはボアペアが優勝。GLORY×RISEフェザー級トーナメントはペットパノムルン、トリンダーデが順当勝ち

強打でマヒ―ディンを追いつめるプラチバット(C)GLORY

GLORY COLLISION 8
2025年12月13日(土・日本時間14日)
オランダ・アーネム ゲルレドーム

 GLORY最大のビッグマッチである『COLLISION』。今回のテーマはトーナメント戦。特に注目を集めたのはヘビー級トーナメント「Last Heavyweight Standing」で、2名の最終出場者が2月7日の決勝戦への切符を手にした。



 復帰戦となった元K-1 WORLD GPヘビー級王者アントニオ・プラチバット(クロアチア)は、長年のライバルであるノルディン・マヒーディン(アルジェリア)を圧倒的な判定勝ちで下した。負傷のため30カ月ぶりの試合となったが、クロアチアのスーパースターはブランクの兆候を見せず、序盤でマヒ―ディンをダウンさせた。プラチバットは2026年2月7日の「Last Heavyweight Standing」決勝ラウンドでモリー・クロマと対戦する。


 コ・メインイベントでは、レジェンドのエロール・ジマーマン(オランダ)が、オーストラリアの怪力アレックス・サイモンを初回KOで下した。「ボーンクラッシャー」はその異名に恥じない、経験の深さを感じさせる活躍で、往年の力を見せつけた。ジマーマンは、2月7日のトーナメントでアニス・ブジッドと対戦する。


「COLLSION 8 ウェルター級トーナメント」では、元GLORY世界ウェルター級王者エンディ・セメリア(キュラソー)が、ドン・スノ(スリナム)とテオドール・フリストフ(ブルガリア)を破り、GLORYでの初のトーナメント優勝を果たした。フリストフは、準決勝で現GLORY世界ウェルター級王者のチコ・クワジ(オランダに衝撃的な勝利を収めた。


 マイケル・ボアペア(ガーナ)のスター性はさらに高まった。『タイムボム』の異名を持つボアペアは、リザーブファイトから本戦出場に繰り上がったユーリ・フェルナンデス(ポルトガル)とミロシュ・クヴェチカニン(セルビア)を圧倒的な強さで下し、「COLLISION 8ライトヘビー級トーナメント」を制した。元ミドル級タイトル挑戦者はライトヘビー級で4戦全勝となり、この階級で強豪となる可能性を示した。




 GLORYとRISEが共同で開催しているフェザー級トーナメント「GLORY×RISE Last Featherweight Standing」では、ペッチ(=ペットパノムルン・ギャットムーカオ/タイ)、ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)、エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)が順調に勝ち上がり、GLORY側のトーナメントで次ラウンドへ進出した(もう1名はベルジャン・ペポシ)。

 他には、フィゲレード・ランドマン(オランダ)がイスマイル・ウズニをKOで下し圧巻の勝利を収めた。ルイス・タバレス(カーボベルデ)はイスマエル・ラザール(モロッコ)を下し、ニダル・ブチリ(モロッコ)はニコ・ホルタ(カーボベルデ)をKOで破る大番狂わせを演じた。

<全試合結果>

▼メインイベント Last Heavyweight Standing Wildcard ヘビー級 3分3R
×ノルディン・マヒーディン(アルジェリア)
判定5-0
〇アントニオ・プラチバット(クロアチア)
※プラチバットがワイルドカード権利を獲得。

▼コー・メイン Last Heavyweight Standing Wildcard ヘビー級 3分3R
〇エロール・ジマーマン(オランダ)
KO 1R 1分18秒
×アレックス・サイモン(オーストラリア)
※ジマーマンがワイルドカード権利を獲得。

▼GLORYウェルター級(-77.0kg)トーナメント決勝戦 3分3R
〇エンディ・セメリア(キュラソー/オランダ/元GLORY世界ウェルター級王者)
判定5-0
×テオドール・フリストフ(ブルガリア)
※セメリアが優勝。

▼GLORYライトヘビー級(-95kg)トーナメント決勝戦 3分3R
〇マイケル・ボアペア(ガーナ)
判定5-0
×ミロシュ・クヴェチカニン(セルビア)
※ボアペアが優勝。

▼GLORY×RISE Last Featherweight Standing フェザー級 3分3R
〇ペッチ(=ペットパノムルン・ギャットムーカオ/タイ)
判定5-0
×デニス・ウォシク(ドイツ/Amrani Palace)
※ペッチがベスト8進出。

▼GLORYウェルター級(-77.0kg)トーナメント準決勝 3分3R
×チコ・クワジ(オランダ/GLORYウェルター級世界王者)
判定0-5
〇テオドール・フリストフ(ブルガリア)
※フリストフが決勝へ進出。

▼GLORYウェルター級(-77.0kg)トーナメント準決勝 3分3R
〇エンディ・セメリア(キュラソー/オランダ/元GLORY世界ウェルター級王者)
判定5-0
×ドン・スノ(スリナム)
※セメリアが決勝へ進出。

▼GLORYウェルター級(-77.0kg)トーナメント・リザーブファイト 3分3R
×イスマエル・オズグニ
KO 1R 1分00秒
〇フィゲレード・ランドマン(オランダ)

▼GLORYライトヘビー級(-95kg)トーナメント準決勝 3分3R
〇マイケル・ボアペア(ガーナ)
判定5-0
×ユーリ・フェルナンデス(ポルトガル)
※ボアペアが決勝へ進出。

▼GLORYライトヘビー級(-95kg)トーナメント準決勝 3分3R
〇ミロシュ・クヴェチカニン(セルビア)
KO 1R 1分10秒
×セム・カセレス(トルコ)
※クヴェチカニンが決勝へ進出。

▼ライトヘビー級(-95kg)トーナメント・リザーブファイト 3分3R
〇ルイス・タバレス(カーボベルデ)
判定5-0
×イスマエル・ラザール(モロッコ)

▼ヘビー級 3分3R
×ニコ・ホルタ(カーボベルデ)
TKO 1R 2分59秒
〇ニダル・ブチリ(モロッコ)

▼GLORY×RISE Last Featherweight Standing フェザー級 3分3R
〇ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)
判定3-0
×ボボ・サッコ(フランス)
※トリンダーデがベスト8進出。

▼GLORY×RISE Last Featherweight Standing フェザー級 3分3R
〇エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)
判定3-0
×アシュラフ・アーシラ(イタリア)
※ヴィダレスがベスト8進出。

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