ONE Fight Night 382025年12月6日(土)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中
▼メインイベント(第8試合)ONEバンタム級(-65.8kg)MMA世界選手権試合 5分5Rファブリシオ・アンドラージ(ブラジル/Evolve MMA/Tiger Muay Thai/王者)エンク・オルギル・バータルフー(モンゴル/Team Tungaa/挑戦者) アンドラージはMMA10勝2敗、中国のクンルンファイトや武林風でキックやムエタイを戦ったストライカー。2020年7月のONE参戦から5連勝し、2021年2月には佐藤将光に判定勝利し、実力を証明した。2023年2月にジョン・リネカーに4R TKO勝ちでONEバンタム級王座を獲得している。2023年11月にはジャナサン・ハガティとキックボクシングバンタム級王座を争い、2R TKO負け。1年11カ月ぶりのMMA戦となった2025年1月のクォン・ウォンイル戦で42秒TKO勝ち、初防衛に成功した。 バータルフーはONE Friday Fightsで2連勝し、2024年8月に本戦デビュー。2023年8月にジャンロ・マーク・サンジャオにキムラで一本勝ち。2024年1月にアルテム・ベラーには跳びヒザからの連打でTKO負けも、2024年8月にカルロ・ブーミナアンを肩固めで極めている。2025年1月にはアーロン・カニャルテを1Rでキムラに極め、3月にはジェレミー・パカティウに判定勝ちで3連勝中。
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▼第7試合 ONEフェザー級(-70.3kg)ムエタイ 3分3Rシャドウ・シンハ・マウイン(タイ/Singha Mawynn)[試合中止]エンゾ・カルトゥーム(フランス/アルジェリア) エンゾはハイドレーションテストをパス出来ず、体調不良のため試合を棄権。シャドウは計量とハイドレーションテストの両方をパスしていたため、ファイトマネーを受け取った。
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▼第6試合 ONEフライ級(-61.2kg)サブミッショングラップリング世界王者決定戦ジエゴ・ヘイス(ブラジル)米倉大貴(TEAM AL LEONE)
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▼第5試合 ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3Rペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ/Team Mehdi Zatout/ONEアトム級キックボクシング世界王者)マルティナ・トミンチャク(ポーランド/Legion Glogow)
ペッディージャーは7歳でムエタイを始め、「男の子を打ち負かす少女」として有名になり、10歳で100戦以上を戦い、そのうち70回以上は男子選手との戦いであった。有名になりすぎてテレビで試合が放送されるようになると、タイの法律によって男子選手との試合は禁止に。
2016年2月には『ムエタイオープン』に初来日し、小林愛三と対戦して判定負け。2017年11月にはシュートボクシングに再来日するとMIOに判定負けを喫している。ムエタイで順調に勝ち星を重ねる中、アマチュアボクシングのタイ代表として選ばれ2018年AIBA女子ユース世界選手権48kg級銀メダルになるなど活躍。2022年8月にはプロボクシングデビューも飾っている。
ムエタイでの獲得タイトルは、WPMF世界ミニフライ級王座、WMC世界-45kg級王座、2021THAI FIGHTクイーンズカップ-51kg級優勝など。ONEには2023年3月から参戦し、4連続TKO勝ちを収めると2023年12月には世界最強女王と目されていたアニッサ・メクセンを判定3-0で破りONE女子アトム級(-52.2kg)キックボクシング世界暫定王座に就いた。2024年3月、正規王者ジャネット・トッドを破り王座統一。2025年3月の日本大会でKANAの挑戦を退け2度目の防衛に成功した。ムエタイルールは2023年10月以来となる。
ドミンチャクは2024年2月の『ONE Fight Night』からONEに参戦すると、2戦目でエカテリーナ・ヴァンダリーヴァに敗れるもワンダーガール、ユー・ヨウ・プイ、シンシア・フローレスに勝利して3勝1敗。
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▼第4試合 ONEライト級(-77.1kg)サブミッション・グラップリングマルセロ・ガルシア(ブラジル)ラクラン・ジャイルズ(オーストラリア)
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▼第3試合 56.97kg契約 ムエタイ 3分3Rアリーフ・ソー・デチャパン(タイ/マレーシア/Sor Dechapan)ラマダン・オンダッシュ(レバノン/Tiger Muay Thai)※オンダッシュは56.97kgでストロー級のリミット56.7kgをオーバー。56.97kg契約となり、オンダッシュはファイトマネーの30%を対戦相手に渡す。 アリーフは2023年4月のONE Friday Fightsから参戦し、4連勝(2KO)を飾ったが2024年4月にジャン・ペイメンに判定負け。続く7月のエリス・バルボーサ戦も判定2-1で敗れたが、8月にマフディーの兄ザカリア・ジャマリをKOして再起した。11月にはボルター・ゴンサルベスに判定勝ち、2025年2月にシャミル・アドコフを初回TKO、6月にマフディー・ジャマリに判定勝ちで4連勝中。177cmの長身でまだ21歳。ONE戦績は8勝(5KO)2敗。 オンダッシュは4歳からムエタイを学び、中国・アジア諸国のアマチュア大会で活躍。アマチュアでアラブ・ジュニアムエタイ選手権2016~2018年三連覇など108勝3敗5分の戦績を持ち、SNS上で“天才ムエタイ少年”や“怪物”や“神童”と紹介され、プロデビュー後も3連勝したが、2023年6月のK-1で黒田斗真に判定で敗れた。ONE FFには2024年1月から参戦し、ムエタイルールで4戦全勝(2KO)。ハイペースでの打ち合いを好む、運動神経抜群の19歳。
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▼第2試合 67.76kg契約 ムエタイ 3分3R〇ドミトリー・コフトゥン(タジキスタン/ロシア)[判定3-0]×鈴木真治(フジマキックムエタイジム)※鈴木が67.76kgでバンタム級リミットの65.8kgをオーバーしたため67.76kg契約となり、鈴木はファイトマネーの20%を対戦相手に渡す。
鈴木は2005年に藤原ジムからプロデビューし、40戦以上のキャリアを持つ大ベテラン選手。様々な団体に出場してトップ選手と拳を交え、2018年11月に開催されたシュートボクシング世界トーナメントS-cupでは決勝進出を果たしている(決勝は棄権)。ヒジ打ちやローキックを駆使する粘り強いファイトが持ち味。
2022年から2023年4月にかけて行われた「ROAD TO ONE ムエタイ」ウェルター級トーナメントで優勝。2023年9月の『ONE Friday Fights 32』でスーブラックに2R、左アッパーでKO負けを喫したが、2024年3月の『ONE 169』でハン・ズーハオに左フックでダウンを奪い判定勝ちした。2025年2月には隻腕ファイターのジェイク・ピーコックにTKO負け。
当初、鈴木はリアム・ハリソン(英国)とのONEキックボクシングルールでのベテラン対決が決まっていたが、ハリソンが負傷欠場。代わってノンタチャイ・ジットムアンノン(タイ)とONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ3分3Rで対戦することが11月27日に発表されたが、ノンタチャイも体調不良のため欠場することに。
さらに代わって、ドミトリー・コフトゥンが鈴木とバンタム級ムエタイ3分3Rで対戦することとなった。
コフトゥンは幼い頃からスポーツや武術に取り組み、極真空手では緑帯を取得。14歳でムエタイを始め、16歳でプロデビュー。2024年8月、ONEに参戦するとフェラーリ・フェアテックスに判定勝ち。2戦目ではノンタチャイ・ジットムアンノンにKOで敗れるが、スーブラック・トー・プラン49、ソー・リン・ウーに連勝。2025年9月、ランキング入りを懸けてバンタム級4位だったランボーレックに挑んだが、TKOで敗れた。
両者とも再浮上を目指し、2026年へ向けて勢いをつけるための勝利を狙う。
1R、サウスポーのコフトゥンが前蹴り、ジャブ。鈴木は右インロー。コフトゥンのジャブに鈴木は左フックを合わせにいき、右ローを蹴って左ローにつなぐ。コフトゥンは左ストレートからそのまま左ヒジ。さらに組んでのヒザ。鈴木は左ローを狙い撃ちにし、右インローも蹴る。
コフトゥンは左ヒジ。鈴木の左カーフと右インカーフがいい形で決まるが、コフトゥンは左ストレート、左ヒジをしっかり当てに来る。コフトゥンの右フックに右フックを返した鈴木だが、コフトゥンの前蹴りで大きく下がらされた。
2R、鈴木のワンツーに左ヒジを返すコフトゥンは、左ボディを打ってまた左ヒジ。コフトゥンの左フックに鈴木が右フックを返してのけ反らせる。前に出る鈴木は左カーフ、右インカーフを蹴り、コフトゥンは下がってジャブと左ロー。
鈴木が前に出ると下がり、前に出ると一気に攻めるコフトゥン。鈴木はアイポークを受けて試合が中断。再開後、鈴木の左ローに左ストレートを合わせるコフトゥン。
3R、コフトゥンは左ミドル連打から右フック、鈴木が右ボディを返そうとするとコフトゥンはバックステップでかわす。ワンツーと左ロー、右インローで前に出る鈴木をジャブで迎え撃つコフトゥン。鈴木は前に出るにはコフトゥンの前手の動きが邪魔だ。さらに左ヒジを打つコフトゥン。ローを蹴っていく鈴木にコフトゥンはジャブ、左ストレート。鈴木も左右フックで勝負に出たが試合終了。
判定3-0でコフトゥンの完勝となった。
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▼第1試合 ONEフライ級(-61.2kg)MMA 5分3R×ジェレミー・ミアド(フィリピン/Marrok Force)[2R 4分53秒 TKO]※レフェリーストップ〇アバズベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン/Raqobat)
1R、いきなり右フックで襲い掛かったミアドが右ストレートで襲い掛かり、続く右フックでダウンを奪う。さらにヒザ蹴りで追い打ち。ホルミルザエフがボディロックで組み付きテイクダウン。サイドのホルミルザエフにミアドは2度立ち上がり、離れることに成功。
ホルミルザエフは後ろ蹴りでミアドを突き放す。右フックで前に出るミアドにダブルレッグで組み付いたホルミルザエフは、ボディロックに変えてテイクダウンを奪う。
ガードになるミアドにヒジ、パウンドのホルミルザエフはヒザも顔面へ。ミアドはコーナーを背に立ち上がるが、ホルミルザエフがまたもボディロックからテイクダウン。パウンドの連打からヒザを顔面へ連打、バックマウントからパウンドの連打で1Rを終えた。
2R、打撃で仕掛けるミアドにホルミルザエフはカカト落とし。ボディロックでミアドをコーナーへ押し込み、離れ際にバックハンドブロー、さらにバックキックも放つ。ダブルレッグでテイクダウンにいったホルミルザエフだが、上になったのはミアド。足関節を狙うため立ち上がったミアドにホルミルザエフは蹴り上げ。
それでもレッグロックを狙うミアドだったが、ホルミルザエフが上になってサイドからマウント、そして肩固めをセット。ホルミルザエフはパウンド、顔面へのヒザ、またバックマウントからパウンドと鉄槌を連打。かなり長い時間の連打が続き、ようやくストップ。ホルミルザエフのTKO勝ちとなった。