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2025年11月3日(月・祝)兵庫・GLION ARENA KOBEにて開催される『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』の前日計量が2日、現地にて行われ、第12試合のRIZINフェザー級(66.0kg)で、松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)と対戦するヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)が「ウイルス性胃腸炎」と診断されドクターストップ、試合中止に。RIZINは、両者の仕切り直しの一戦を、早ければ大晦日にも組む用意があることが分かった。
元RIZINフェザー級王者のケラモフは1日に行われた試合前インタビューには出席していたが、寡黙さが際立つ口数の少なさで、本誌のインタビューで「相手を強敵と認めての沈黙なのか」と問われると、「全然そんなことはないです。長いフライトの後で疲れてるっていうのはあると思いますけども、試合とは別に関係はないです」と微かな笑みを浮かべていた。
だが実際には、来日当初からケラモフの体調は良くなかったという。
RIZINの笹原圭一広報事業部長 は、「横島(加奈RIZIN広報)が撮影するために金曜日に空港に向かったところ、飛行機から降りてきたケラモフの表情は、“石のようだった”そうです。当然、空港での撮影も中止。本人は我慢強いので、周囲にも体調が悪いことを伝えなかったのですが、後で聞けば、実際には何を食べても戻してしまっていたそうです。責任感から写真撮影などの公式スケジュールにも出ましたが、ウイルス性胃腸炎でドクターストップ。計量まで残り約4kgは、通常だったら問題なかったと思います」とケラモフの病状を明かした。
公開計量には松嶋のみが現れ、ケラモフについては、2日朝に緊急で病院に搬送されたことがアナウンスされた。現在は抗生物質で治療しているという。
突然の試合中止となった松嶋は、「今回ケラモフ選手が体調を崩してしまったということで、試合が無くなってしまったんですけど、早く回復してくれるのを祈ってます。また機会があって、こういう舞台に立てるようにしっかり準備して、練習していきたい。ぜひ応援していただけたらありがたいです。明日はいい試合ばかりなので楽しみにしてください」と、ケラモフの回復を望んだ。
ONEを離れ、RTUに挑戦も不可解な判定で敗れ、LFAと契約もビザが下りずに試合を待つ日々のなかで、RIZINでのケラモフ戦が決まり、仕上げてきた松嶋だが、またも報われない形に。
笹原部長は「松嶋選手のLFAでの状況次第ですが、RIZINとしては、彼が希望する形を最大限を調整したいと思っています」と、改めて松嶋の試合を組みたい意向を明かした。
両者の状況とコンディション次第だが、早ければ大晦日に仕切り直しの一戦が組まれる可能性も考えられる。はたして松嶋とRIZINは再び交わるか。





