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インタビュー

【K-1】朝久泰央が相手に見せ場はない宣言「ローを蹴れば効かせることはできるし、腹は全員悶絶して倒れてるし、顔だったら意識を飛ばすことができる」

2025/10/30 12:10
【K-1】朝久泰央が相手に見せ場はない宣言「ローを蹴れば効かせることはできるし、腹は全員悶絶して倒れてるし、顔だったら意識を飛ばすことができる」

稲垣柊との注目の日本人対決に臨む朝久(C)K-1

 2025年11月15日(土) 東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』にて、K-1スーパー・ライト級王座決定戦3分3R延長1Rで稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン)と対戦する朝久泰央(朝久道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 朝久は、2021年7月にゴンナパー・ウィラサクレックから延長判定で勝利し、第5代K-1ライト級王者に。2022年2月はスーパーファイトで与座優貴と対戦し、延長で敗北。怪我で長期欠場を余儀なくされたが、2023年3月に約1年ぶりに復帰し初防衛戦で与座とのリベンジマッチに臨むも判定負け。2024年12月はRIZIN大晦日大会でYURAから勝利。2025年5月は再びRIZINに参戦し、ウザ強ヨシヤをTKOで下した。7月はK-1でダニラ・クワチから勝利し、スーパー・ライト級へ階級を上げた初戦を制した。

自分の考えてるベストバウトは


――稲垣選手の印象を改めて聞かせてもらっていいですか。

「本当に真面目だなという印象ですね。良くも悪くもしっかり自分の形があるっていう感じですかね」

――会見で「敵と見ている」みたいな発言があったと思うんですけど、どう感じました?

「自分も試合が決まってから敵と見ているんですけど、それまでは互いに試合が決まったら会った時に『頑張ってね』みたいな会話はありました。だから、自分としては前日計量で『明日は思い切りやろう』くらいの感じで来ると思っていました」

――それが違ったと。

「海外の選手は、『お互いに思い切りやろう』みたいな感じが多い中で、彼の会見の姿を見て、まだ世界レベルに達していないのではないのかなと思いました」

――おそらく、稲垣選手は戦いのスイッチを入れに来たのだと思います。会見でこの試合は「殺すつもりで戦う」とも語っていました。

「なんか怖いこと言うようになったなと思いますよね。でも、そうやって殺すつもりでって言われた以上は、自分は“つもり”ではなく“行く”という感じなんで。そういった意味で言うと、まあ、向こうが来るよりも先に殺してやろうとは思ってますけどね」

――年間ベストバウトの予感もあると稲垣選手は言ってました。朝久選手も同じように感じているのでしょうか。

「そうですね。多分、彼が考えてるのはその激闘的な意味でのベストバウトって言ってるかもしれないけど、自分の考えてるベストバウトは、派手に自分がボコボコにしてのベストバウトなんで。彼の見せ場としてのベストバウトではないですね」

――一方的にボコボコにすると。

「正直に言うと、向こうには自分の型がある。その型にはめながら、自分の穴を探して攻めてくると思います。ストレートとか飛びヒザとか、奥足を蹴って来るとか。まあ彼が考えそうなことですね」

――テクニカルな攻防が予想できると。

「自分は、本当にどの技でも倒せる自信があります。ローを蹴っていけば効かせることはできるし、腹は自分の攻撃が当たったやつは全員悶絶して倒れてるんで。顔だったら意識を飛ばせることができる。どこに当たっても倒せる技がある。相手の型にはめさせないようにして、自分の技を当てて倒します」

――稲垣選手は難攻不落なイメージがあります。詰め将棋という言葉が好きらしいです。

「難攻不落というのは、その城を攻め落としたやつがいないということじゃないですか。でも、攻めていた兵隊が弱すぎるんじゃないのかなというのは思いますけどね。自分は別に、その難攻不落っていうイメージは彼には全然なくて。詰め将棋をしてるっていうか、簡単に王手で詰められているのは、兵隊が弱すぎると思っています」

――なるほど。

「あと自分は、詰め将棋という言葉は嫌いです。ハッキリ言って、お客さんに見えない攻防も自分はできます。ジャブとか、カーフとかで崩して行くという。自分はカーフをずっと蹴っていけば、相手の足を効かせてもっと楽に戦うことができます。でも、そんな戦いをしたところで素人の人には伝わりにくい。難攻不落とか、詰め将棋とか、そんな相手に負けるわけにはいかないです」

――朝久空手は、倒すために存在していると。

「倒して勝って、ボコボコにすることです」

――倒すだけではないんですね。

「攻略するとか打破するとか、殻を破りたいとか、そうした次元でうちらは戦っていないんで。あと彼が攻略するとか打破するとか言ったところで、何とも思わないです。おそらく9月のクワチ戦を見たり、負けた試合の映像を見て研究するんだろうけど、クワチ戦は30%くらいの状態だったし、負けた時は拳が砕けていた。怪我をした自分が悪いのは重々承知の上ですけど、そんな試合を見ても参考にならないですよ。逆に、どんな自信をつけているのか聞きたいくらいですね」

――今回は100%の朝久泰央が出せると。

「9月の時の自分は、直前の怪我もあって状態としては30%くらいだったと思います。その30%だったものを100%まで魂から引き上げました。今回も30%の力で倒せる相手ではあると思いますが、本当に100%で殺しに行こうと思っています」

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