キックボクシング
インタビュー

【RISE】王座奪還への第一歩に挑む梅井泰成「ベルトをこんなに3年半もしつこく追っかけ続けているやつもいない」

2025/10/17 20:10
【RISE】王座奪還への第一歩に挑む梅井泰成「ベルトをこんなに3年半もしつこく追っかけ続けているやつもいない」

2022年8月に失ったタイトルを再び取り戻すことが出来るか(C)RISE

 2025年10月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 192』にて、「フェザー級(-57.5kg)王座次期挑戦者決定トーナメント」3分3R延長1Rで、同級15位・吉田晄成(TEAM TEPPENと対戦する同級3位・梅井泰成(Mouton)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 梅井は、柔道とレスリングをバックボーンに持ち、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代フェザー級王座に就いた。同年8月の防衛戦で門口佳佑に敗れて以降は、ノーコンテストを挟み3連敗と約2年勝利から遠ざかっていたが、2024年6月の翔戦で判定勝ち。9月の國枝悠太戦で判定負けも、2025年4月に有井渚海からダウンを奪って勝利。戦績は15勝(3KO)10敗1無効試合。

上手いし綺麗だけど、強さは感じない


――最近黒髪にしたんですね?

「最近黒髪になりました」

――今までは金髪でしたけど、心境の変化があったんですか?

「髪型を決める時に、美容師さんに何個か色を選んでもらってその中でルーレットをするんですけど、その中で良い色ばかりだと面白くないからハズレの色を作ってもらったんですよ。それが黒だったんですけど、それが今回当たってしまいました」

――ではハズレの黒なんですね。

「ハズレの黒なんですけど、8年ぶりに黒髪にしたんですよ。そしたら案外自分的には良いんじゃないかなって思ってます(笑)」

――志朗選手たちと鴨川に合宿に行かれていたみたいでしたが、合宿はいかがでしたか?

「自分との戦いみたいな感じでキツかったですね」

――メニュー的にはランニングとかフィジカル系がメインだったんですか?

「階段でのトレーニングとかフィジカルをやって、夜にキックボクシングをやってという感じでした。“全部詰め込んで1日やり切る”っていうのが2泊3日続いたって感じでした」

――それはトレーナーのニックさんや志朗さんが中心になってやっているんですか?

「そうですね」

――今回はRISEの選手で原口健飛選手や實方拓海選手などの珍しいメンツも参加していたようですが、普段練習しない選手と練習するのはどうでしたか?

「普段やり慣れているメンバーと違う感覚とか考えとか持ったりしているから、話を聞いていて『そういう考えとか、こういう技があるんや』って気付かされる部分がありましたね。原口選手と初めて手合わせさせてもらったんですけど、攻守がしっかりしていて何の攻撃が来るか本当に分からなかったです」

――次戦の吉田選手との対戦というところでも、対策や練習になりましたか?

「そうですね。試合に向けて『この対策を』みたいな感じではないですけど、良い感覚が掴めてきています。あとはもう体の疲労が抜ければ完璧ですね」


――先日、対戦相手の吉田選手がONEに出場していましたが、試合はご覧になられていましたか?

「僕U-NEXTの会員じゃないので、次の日に志朗さんに見せてもらいました(笑)」

――どんな印象でしたか?

「上手いですよね。上手いし綺麗だけど、強さは感じないなって感じです。相手が微妙だったので、その試合は参考にならなかったです」

――吉田選手は元々所属していたチームの選手ですけど、その辺りにやりにくさとかはないですか?

「彼は大阪のTEPPENの選手ですけど、僕がいた時は大阪のTEPPENはなかったので、関わりが全然ないんですよね。だからやりにくさとかはないですね。後は色々な想定はしています。那須川会長がセコンドにおられるので、僕のことを知っているし教えてもらったし先生でもあるので。だから自分のメンタルがどう動くのかとか、そこに対しての状況とかも想定しながら練習しています」

――その辺りは対策をされていたとしても、元々所属していた時よりも、自身も成長しているという自信があったりするんですか?

「それは試合を見ていたら分かってもらえると思うんですけど、TEPPENにいた時よりも1つ2つ成長できていると思うので、そこは以前と違う所だと思っています」

――発表会見の時に「厳しい試合になる」というような事も仰っていたのが印象に残っているのですが、そこからしばらく時間が経って練習を積んで、試合が近くなった現時点では今回の試合をどう分析していますか?

「結局は厳しい試合にはなると思うので、楽にポーンと勝てるみたいなのはないですね。それぐらい上手い選手なので、前戦も見ましたけど寺山遼冴が手を焼いていたので、あのタイプは1ポイントの取り合いになるんじゃないかなと思っています」

――接戦になる事を想定しているんですね。

「距離も結構上手いので、そういう所で差が出るのかなと思います」

――まだ吉田選手はキャリア6戦の選手で、それぐらいの選手とやる事も最近はないと思うのですが、勢いに乗っている部分など警戒はしていますか?

「勢いとかは波に乗っていると思うんですけど、でも戦い方は勢い系のファイターでもないかなって感じですよね。一応警戒はしています。TEPPEN大阪自体が今波に乗っていると思うんですけど、そこの流れって結構大事だったりするじゃないですか。でもそれで言うと僕らも別に悪いわけではないので、あんまり関係ないんじゃないですかね(笑)」

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