キックボクシング
インタビュー

【RISE】那須川龍心「判定ですみません」から2カ月、「そっちの方が必然と倒せる」と気付いた心がけとは

2025/07/31 12:07
 2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』にて、SuperFight!のスーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rで同級1位・政所仁(魁塾)と対戦する、第3代RISEフライ級王者・那須川龍心(TEAM TEPPEN)のインタビューが主催者を通じて届いた。  那須川は6月、ハマダ・アズマニに判定勝ちでISKA K-1ルール世界ストロー級王座を獲得。連続KOは「4」で途絶えたが11連勝をマークした。フライ級王座を返上し、今回からスーパーフライ級に挑戦する。 一発があるロマンがある選手 ――試合が目前に迫りましたが、スーパーフライ級の自分というのはいかがでしょうか? 「減量も調子が良くていい感じに来ています。練習から集中できている状態です」 ――今までよりも1.5kg重くてもいいというのは、精神面や肉体的にどんな影響を及ぼしていますか? 「正直フィジカルの部分はやってみないと分からないですけど、練習の調子が良くてストレスが減りましたね」 ――ストレスは何%くらい減りましたか? 「30%くらい減ったんじゃないですかね。かなり減りました」 ――それは精神的に良いですね。 「はい。楽ですね」 ――スピードや体のキレという部分では影響はありますか? 「今疲労が溜まってきていて少し落ちている部分はあるけれど、キレも落ちている訳ではないし体も軽いので、そこは問題ないですね」 ――フライ級時代の那須川龍心と比べたらかなり違う自分が見れそうですか? 「パワーは増していると思います。だけど前回の試合から1カ月くらいしか経っていないので、そこまで変わっているかと言われたら分からないですね(笑)。そこはこれからですね」 ――今回の対戦相手は、今までに何度も一緒に練習をしたと思われる政所選手ですが、試合が近づくにつれて政所選手の見方は変わってきましたか? 「印象は変わっていないですけど、やっぱり対戦相手となると1発のある選手は怖いですし、いくら自分が有利に進めていたところで1発でひっくり返る可能性があるので、侮れない相手ですよね」 ――練習で経験した政所選手の1発というのは、例えて表現するとどのような感じですか? 「練習でそんなにガチでやったことはなくて、やったのも2~3年前くらいの時だったので、自分もその時より成長していますし。本当に何があるか分からない選手ですよね。ロマンがある選手だと思っています」 ――同じ日にスーパーフライ級の2人のチャンピオンである、大﨑一貴選手と花岡竜選手も登場しますけど、2人のことは気にはなりますか? 「もちろん気にはなりますし、それ以上のものを見せてやろうという思いもあります。自分より上の選手なので、“そこに食らいついていくぞ”というところは見せないといけないなと思います」 ――でしたら大﨑一貴選手に対しても花岡竜選手に対しても、試合内容で上回ってやるという気持ちですね。 「そうですね。そこに届くような試合を見せなければいけないと思っていますし、だからこそしょぼい試合はしていられないので、そこを目指すための第1歩だと思っています」 [nextpage] 僕は後輩なので生意気に ――政所選手とはどれくらいの仲の良さだったのでしょうか? 「仁君が千葉の方に来た時も一緒に練習をしたり、僕が大阪の方に行った時も一緒に練習したり、海に連れて行ってくれたり、一緒にご飯を食べに行ったりとか。色々な所に連れて行ってもらったりして、良くしてもらってる先輩ですね」 ――プライベートにも思い入れのある友達レベルって感じですかね? 「そうですね。TEPPEN以外の他の選手で仲の良い選手がいなくて、仁君くらいなんですよ。喋りやすいですし、本当に良くしてもらっている先輩です」 ――どんなところが好きだとかありますか? 「仁君って本当にバカなんですよ(笑)。そこが良いところだなって思うし、親しみやすい先輩ですね」 ――そんなに仲が良い選手と試合をするということで、試合前は今までと気持ちが変わってきますか? 「試合が決まる前くらいに会長から『お前が階級を上げたら試合をやるかもな』みたいな事を言われていました。その時は本当に嫌だったんですけど、いざやるとなったらやるしかないなって。もう腹は括りました」 ――前回の試合で「判定ですみません。もっと良いものを見せます」みたいな事を言っていましたが、その言葉からすると今回は判定ではなく、親しい政所選手をぶっ倒す形になるのでしょうか? 「1番分かりやすいのは倒す事だと思いますし、お客さん的にも見ていて分かりやすいですよね。けど前回はメインという事もあって“見せてやろう”とか“倒してやろう”とか、相手に気持ちが向いていなかったんですよ。倒して勝ったクマンドーイ戦とか数島戦は、倒そうとは一切思っていなくて、“5ラウンド判定で勝つ”とか“3ラウンドギリギリで勝つ”とかそういう思いでやっていたんですよ。だから今回は倒すとかではなくて、“判定で良いから勝つ、勝ちにいく”っていうのを心がけて、しっかり政所仁に向けてやってきています。今までの傾向からそっちの方が必然と倒せるのかなと思っています」 ――その上で拳を通じて伝えたい思いはありますか? 「先輩と後輩の関係で、僕は後輩なので後輩らしく生意気に行こうかなと思っています」 ――先輩の胸を借りて思い切りいける感じですかね? 「今はやりづらさとかはないですし、むしろ楽しみの方が強いですね。良くしてもらっている先輩と試合をするっていうのは仁君だから思える事ですし、胸を借りにいくというか、僕は後輩なので生意気に首を狩りにいこうと思っています」 ――練習されていたのが2~3年前と仰っていましたけど、その時よりも1番変わった所を挙げるとしたら何になりますか? 「自分は全体的に変わっていますし、2~3年前の自分と比べたら一瞬でぶっ倒せるくらいの差はあると思うので、あの時とはレベルが違いますよ」 ――階級が変わったことによって、減量期のパワーが落ちてきた感覚は少なくなってきていますか? 「キレもしっかり出ていてパワーも伝えられる良い状態で来れています。そこが試合になった時にどう出るかですよね。相手の方がパワーがもっとあるかもしれないし、そこはやってみないと分からない未知な所ですけど、53kgの体作りはこれからじゃないですかね。今回は期間が1カ月しかなかったので(笑)。だからこれから作っていく段階ですね」 ――最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。 「今回は階級を上げて1発目、ランキング1位の政所選手ということで、しっかりここをかませるように頑張るので皆さん応援をお願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント