K-1創始者としてK-1の改革案を次々と提案した石井館長
2025年9月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館と11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1 WORLD MAX』の記者会見が、7月1日(火)都内にて行われた。
会見では-70kgの世界最強決定トーナメントを昨年に続き開催、16名選手参加により9月の開幕戦で1回戦8試合、11月の決勝ラウンドで準々決勝~決勝が行われることが発表されたが、K-1アドバイザーとして会見に出席した、K-1創始者である石井和義・正道会館館長は、会見で次々と“K-1改革案”を提案した。

まず「K-1は早くランキング制を作らないといけません。1位から14位くらいまでのランキングを各階級で作っていただきたい。それを日本ランキング、世界ランキングで作っていただきたい。そして世界中でトーナメントをやりながら、そのカテゴリーのその国の代表選手が出てきて開幕戦・決勝戦を戦うような。それ以前に、出来ればサッカーのようにアジア予選、ヨーロッパ予選、南米予選、北米予選を勝ち上がった人たちが出て来るという。
そこを勝ち上がって決勝リーグに出て来るのが大変な状況を1年かけて各カテゴリーでやっていくのが大切かなと考えています。そうなってくると日本だけでは開催できないので、世界中の国々のプロモーターと連携して世界中で開催していただきたいと思っています」と、ランキング制の導入と各地域の予選開催を提案。

次に「来年に向けて今から準備した方がいい。サッカーのワールドカップがいいお手本だと思う。予選リーグはアジアリーグやヨーロッパリーグを一次・二次にして分けて、世界120カ国から手を上げさせて予選リーグをしていく。そして上位の2つの国の代表が決勝リーグに来る。32カ国から出てきたら16試合ありますから、8試合ずつを日本とヨーロッパで分けてもいい。
出来れば僕としては、当初は8人トーナメントで1日3回戦っていましたが、将来的にはベスト4くらいで1日2回戦って優勝を決めるのが一番ベターじゃないかと思います。8人で3回戦って過激なやつを制するというのはドラマチックですが、3回戦いたくないから出たくないって選手も出て来る。選手に負担をかけない意味でもそういう風にしていく方法もぜひ宮田プロデューサーには考えていただきたい」と、自ら考案した1日3試合を戦う8人での決勝トーナメントを1日2試合の4人にしてはどうかとした。

さらに「僕としては巻き込んでいくのが大切だと思うんですよ。つまりK-1だけではなく、世界中に団体がありますよね。例えばWAKOならWAKO-PROという団体があってヨーロッパのほどんどを牛耳っています。ISKAもあります。WBCムエタイもありますよね。世界のいろいろな大きなキックボクシング団体の推薦選手を一人ずつ出してもらって、それをK-1の宮田さんが見て選んで、各団体の推薦・代表選手として出て来ると世界中の団体がK-1に出ているとなりますよね。そうすると団体の傘下の国々はそれを見るわけですよ。そうするとK-1の名のもとにISKAもWAKOも全ての団体が集結していると見えますよね。
今年はそれでやって、来年は各国々で予選をやってもらって代表者が出てくるような体系にすればいいじゃないですか。それは僕らが紹介しますから大丈夫ですよ。時間がないし、それが確実な方法だと思います。各団体も負けたくないので自分のところの強い選手を出してくると思います。ぜひそれをやっていただきたい。もちろん中国の散打、ロシア、各区エリアを巻き込んで、これはスポーツなので各エリアの代表がK-1に集結、K-1だったらそれが出来ると思うんですよ」と、世界中にある各キックボクシング団体から代表選手を出してもらい、最強を決めるのはどうかとのアイデアも出した。

そして「僕はナショナルフラッグを掲げて選手たちが出て来るのが大切なことだと思うんですよね。みんな自分の国が好きだし、愛しているし、自分の国のファンに支えられて今があるわけですから。それぞれの国々でそれぞれのキックボクシングや格闘技が広まっています。でも、キックボクシングはみんなK-1ルールという名前でやっているんですね。みんなK-1が好きなんですよ。
K-1という名前は商標登録されているので使えないので、K-1ルールという形でK-1に憧れているキックボクサーや団体が多いんです。そこはK-1が大きな気持ちで一つにまとめ上げて、K-1にみんなが集うような大会をやっていただきたい。それがK-1が伸びる道だと思うし、K-1にこれからインターナショナルなスポンサーがついていく道だと思います」と語った。





