MMA
ニュース

【UFC】マネル・ケイプが右足骨折でロイヴァル戦を欠場、鶴屋怜を下した4連勝中のジョシュア・ヴァンが緊急連続参戦でロイヴァルと対戦へ

2025/06/10 10:06
【UFC】マネル・ケイプが右足骨折でロイヴァル戦を欠場、鶴屋怜を下した4連勝中のジョシュア・ヴァンが緊急連続参戦でロイヴァルと対戦へ

(C)manelkape

 2025年6月28日(日本時間29日)、米国ネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナにて開催の『UFC 317: Topuria vs. Oliveira』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)で行われる予定だったフライ級ランキング戦のブランドン・ロイヴァル(米国)vs.マネル・ケイプ(アンゴラ)が、ケイプが右足骨折により欠場。代わってミャンマーのジョシュア・ヴァンがロイヴァルと対戦することが分かった。

▼フライ級 5分3R
ブランドン・ロイヴァル(米国)1位 17勝7敗(UFC7勝3敗)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)14位 14勝2敗(UFC7勝1敗)※UFC4連勝中
※マネル・ケイプ(ポルトガル)6位 21勝7敗(UFC6勝3敗)は負傷欠場

 ケイプは10日、SNSで負傷した瞬間と思われる自身が放った右ローキックの動画と、右足小指付け根のレントゲン写真、松葉づえをついて移動する写真などを公開。

「大変残念ではありますが、次回の#UFC317大会への出場を辞退することになりました。トレーニング中に足首の骨折を負い、医療診断の結果、手術を受けるよう指示され、回復に100%集中するよう指示されました。

 長年準備を重ねてきた試合から離れることは容易ではありません。間違いなく、これは私のキャリアで最も有利な試合となるはずでしたが、これは単なる道のりの一つの試練だと理解しています。神が私にご用意くださった計画を信頼しています! 私を支えてくださっている皆様に心から感謝します。私たちは障害ごとに強くなり、より堅固な絆で結ばれています。戦いはただ延期されただけです… すぐに戻ってきます!」と投稿した。

 ケイプのUFCの試合キャンセルは、対戦相手によるものも含め、11試合目となる。

 同大会では、コメインで「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)として、王者アレッシャンドレ・パントージャ(ブラジル)vs.挑戦者カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)のタイトルマッチが組まれており、ケイプvs.ロイバルの勝者は、次期挑戦者になると目されていた。


(C)Zuffa LLC/UFC

 ケイプの欠場により、対戦相手のロイヴァルは、ジョシュア・ヴァンが代わりに自身と戦うことを明かしている。

 ロイヴァルもSNSで、「マネル・ケイプが欠場し、ジョシュア・ヴァンが代役として出場することになった。ケイプの怪我の程度についてはまったく分からないが、俺が今回、最も有望で、おそらく最もエキサイティングなUFCフライ級選手と対戦することは確かだ。したがって、俺の目の前の状況に関しては、何も変わっていない。俺の頭を打ち砕き、俺からその名声を奪おうとするギャングスターがいる。この対戦を感謝し、そしてただただ興奮している。これは、フライ級で最もエキサイティングな対戦であり、パントージャやカイ・カラフランスといった友人たちと同じフライ級タイトルカードに名を連ねるものだと思う。さあ、始めよう!」と、UFC4連勝中の23歳のプロスペクトとの対戦に意気込みを記している。

 ジョシュア・ヴァンは、6月7日の『UFC 316: Dvalishvili vs. O'Malley 2』で12位のブルーノ・シウバを3R TKOに下したばかり。わずか3週間後の連戦に挑むことになる。

 ヴァンは23歳で、UFC7勝1敗(2KO・5判定)。フライ級では鶴屋怜に次ぐ2番目の若さで、3月の『UFC313』では、欠場したシウバの代役参戦の鶴屋のテイクダウンを凌いで打撃を入れ、鶴屋にキャリア初黒星を与えている。1分平均の打撃のヒット数はUFC史上1位。


(C)Zuffa LLC/UFC

 オーソからの精緻な左リードジャブ、左ボディ、スピーディで強力なワンツーに加え左右の蹴りは、どの対戦相手も苦しめる打撃で、鶴屋のレスリングも切るテイクダウンディフェンスは試合毎に強さを増している。シウバ戦前は14位だったヴァンは、12位以上にランクされる可能性が高く(※追記10位にランクアップ)、ロイヴァルに勝てば、一気にタイトル戦線にからむことになる。


【写真】ジョシュア・ヴァンもインスタで「みんな、これだ」とロイヴァル戦を明かした。

 ミャンマーのハカで生まれ、母国の情勢悪化を受けて、10歳の時にマレーシアへ移住。3年後に米国テキサス州ヒューストンへ移り住んだヴァンは、19歳で格闘技のトレーニングを始め、2021年10月にプロMMAデビューを果たし、23年6月にUFC初参戦。キャリア3年8カ月で1位ロイヴァルと対戦する。

 緊急連続参戦を決めたヴァンは10日、SNSに「多くの楽しみやそんなものを諦めているが、僕は全てを手に入れた。今、僕は欲しいもののほとんどを手に入れた立場にある。だから、この試合の後、母に家を買ってあげたい。それが僕が犠牲にした全てに値するから、全てが価値あるものだと感じている。UFCやこの格闘技のキャリアがなければ、僕は本当に何者でもないだろう。なぜなら、教育面では良い仕事に就けるような立場にないからだ。だから、格闘技は本当に僕の人生を変えた。だから、他の全てを犠牲にしても構わない」と記し、「あなたが実現したものを手に入れたら、それを維持するための規律と、それを増やすための知恵を求めよ」と追記している。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.338
2025年5月23日発売
14戦無敗、全試合フィニッシュ勝利でRIZINフェザー級新王者となったラジャブアリ・シェイドゥラエフ。その強さを徹底特集。ケラモフ戦の木村柊也ら無敗選手達。野杁正明×平本蓮のSP対談、ONE新王者・若松佑弥も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント