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【PANCRASE】元王者ISAOが復帰、フェザー級転向のウルルと対戦。ライト級無敗の鈴木悠斗がバルボーザと激突! フライ級元王者の猿飛流vs.岸田宙大。ウェルター級元王者・林源平がミドル級でNEXUS王者・佐藤龍汰朗と対戦など7カード発表=7月27日(日)立川

2025/06/06 13:06
 2025年7月27日(日)東京・立川ステージガーデンで開催の『PANCRASE 355』に、第5代ライト級&第8代フェザー級KING OF PANCRASISTのISAO(NEVER QUIT)の参戦が決定。バンタム級からフェザー級に上げるカリベク・アルジクル ウルル(キルギス)と対戦する。 ▼フェザー級 5分3RISAO(NEVER QUIT)第5代ライト級&第8代フェザー級王者 27勝6敗4分カリベク・アルジクル ウルル(Olymp Gym Bishkek/キルギス共和国出身)※バンタム級12位 11勝1敗       PANCRASEで数々の激闘・名勝負を繰り広げ、ライト級&フェザー級王者に君臨したISAOが、2021年5月の中島太一戦以来、4年ぶりに帰還を果たす。2023年11月『Bellator 301』でイーブス・ランドゥーに判定で敗れて以来の復帰戦。 (C)Bellator  対するは、4月のPANCRASE横浜大会で透暉鷹とのタイトルマッチが予定されていたものの、両者の計量失格により試合中止となったウルル。 シェイドゥラエフとも練習するウルルが同じフェザー級に。(C)kalybek_mma  現在、MMA界で猛威を振るう中央アジア・キルギスの強豪が、フェザー級に階級を上げISAOに襲いかかる。ウルルの前戦は、2024年9月の立川大会。殺傷能力の高い打撃により、実力者・井村塁をわずか75秒、パウンドで沈めている。  11勝の内、5KO・4SUBと驚異的なフィニッシュ率を誇るウルルは、防衛を果たしたばかりの王者・三宅輝砂を頂点とするフェザー級ランカー陣にとっても脅威の存在となる。ISAOは、復帰初戦で23歳の“シャーク”を撃退するか。 [nextpage] ▼ライト級 5分3Rラファエル・バルボーザ(MAQUININHA DO FUTURO/ブラジル)1位 15勝5敗鈴木悠斗(パラエストラ八王子)10位/2024年NBT同級優勝 6勝0敗  バルボーザは、LFAから参戦。2023年3月の前戦LFA155では現UFCのマイロン・サントスに判定負けを喫したものの、その後、サントスがTUF32で2連勝してUFC入り。2024年8月のオクタゴンデビュー戦でもカーン・ オフリに2R TKO勝ちしていることからも、バルボーザのポテンシャルの高さがうかがえる。  バルボーザは、初来日となった3月横浜大会で、元UFCファイター・粕谷優介をダースチョークで絞め落とし、鮮烈のPANCRASEデビューを飾った。インパクト抜群の勝利で一躍トップランカーに躍り出たブラジリアンの次の相手は、デビュー以来無傷の6連勝、現在5連続TKO勝利中の鈴木に決定した。  鈴木は、強烈なパンチ力で撲殺を続ける19歳の怪物。初戦こそ水杉泰誠に判定勝ちも、上田智大、クリス、原田直人、平信一、小川道的にいずれもTKO勝ち。わずか1年半で6試合をこなし、無敗の戦績を維持している。  あまりの強さに「対戦相手がいない」と嘆く鈴木が、真価の問われる初の国際戦に挑む。“ライト級日本最強ストライカー対決”と話題を呼んだ4月立川での雑賀 ヤン坊 達也vs.天弥のタイトル戦の余韻冷めやらぬ中、次なる挑戦者の座を巡る注目の激突。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R岸田宙大(パンクラス大阪稲垣組)11位 4勝1敗猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)第7代KING OF PANCRASIST 11勝5敗  ランカー入り後初戦となった5月大阪大会で、岸田は織部修也を腕十字で秒殺。柔術黒帯の極めの強さ、MMAファイターとしての進化を見せつけた。 「ランカー上位に挑んでいく」と宣言した岸田に用意された相手は、かつて頂点に君臨した元王者・猿飛流。  2022年3月、小川徹を破り第7代王者に輝いた猿飛流だが、同年12月の初防衛戦で鶴屋怜に敗れ王座陥落。その後一時戦線を離れるも、2024年3月の『Eternal MMA』で復帰し、フライ級王者アンソニー・ドリリッチに挑戦も、2Rに左のカウンターを受けてTKO負けで戴冠ならず。12月のPANCRASEでは、ジョセフ・カマチョに2R リアネイキドチョークで逆転の一本負けを喫している。  前戦の勢いのまま大物食いを狙う新鋭・岸田と、再び頂点へ返り咲きを狙うベテラン・猿飛流が、フライ級で真っ向勝負の火花を散らす。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R林 源平(和術慧舟會IggyHandsGym)第15代ウェルター級王者 18勝9敗佐藤龍汰朗(坂口道場一族)2023年NBT同級優勝/ Fighting NEXUS初代ミドル級王者 8勝1敗  第15代ウェルター級王者・林源平の、約1年7カ月ぶりとなるPANCRASE参戦が決定。林は2023年6月、村山暁洋との王者決定戦を制し、ウェルター級王座を戴冠。  同年12月の初防衛戦で住村竜市朗に敗れ、王座を明け渡して以来久々のMMA復帰戦となる。ライト級からウェルター級に転向していた林は王座を目指し、今回はミドル級で参戦する。  その林の前に立ちはだかるのは、PANCRASEで5勝1敗の佐藤龍汰朗。2024年より参戦したFighting NEXUSでは、初代ミドル級王座決定トーナメントに参戦し、3連勝で王者に輝いている実力者だ。内藤由良のベルト返上により、王者不在となっているミドル級戦線。そこに林、佐藤の役者が加わることで再び動き出す。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R前田浩平(GRABAKA)11位/2018年IMMAFオセアニア選手権優勝 10勝7敗1分神部篤坊(ABLAZE八王子)6勝1敗  2025年3月の横浜大会でフライ級からバンタム級に戻した前田は、かねてより前田との対戦を熱望していた梅原規祥を完封。力の差を見せつけ、ランカーの座を手にした。  一方、Fighting NEXUSでデビューから5連勝という実績を引っ提げ、PANCRASEに乗り込んできた神部。1敗は2024年11月にNEXUSで中桐涼輔に判定負け。4月PANCRASE立川大会で、小原統哉を肩固めに極めると、即座にランカーとの対戦をアピールしていた。要望が叶ったこのチャンスをモノにし、神部がランキングへ侵食するのか。  それとも、PANCRASE3連勝中の前田が外敵の侵略を阻むのか。前田は、2024年4月に砂辺光久に、7月に増田大河にいずれも判定勝ち。10月のグアム『Brawl 4』では韓国KTTのソン・ギョンホと判定ドロー。前戦で梅原に判定勝ちしている。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R荒田大輝(パラエストラ八王子)13位 4勝1敗安藤武尊(和術慧舟會AKZA)2勝1敗  2024年のNBT準優勝の悔しさを糧に、よりハードなトレーニングを重ねてきた荒田。4月立川大会では、“ボンサイ柔術のホープ”ギレルメ・ナカガワを伸びのある鋭いパンチで仕留め、ランカー入りを果たした。  一方、安藤はデビュー戦で、荒田がNBT決勝で敗れた山口怜臣に判定勝ちを収めている。さらにギレルメ戦での連勝を経て、2024年12月に代打出場となった一戦でランカー・合島大樹に挑むも判定負け。  上位に食い込んでいくために、白星を重ねたい両者による激しい潰し合いとなる。 [nextpage] 【プレリミナリーファイト】 ▼フライ級 5分3R大野友哉(THE BLACKBELT JAPAN)6勝3敗増田大河(セルフディフェンスアカデミー)2勝3敗  大野は、2024年6月に小林了平に判定負けも、2025年は2月に饒平名知靖に判定勝ち。5月の前戦で金澤臣人に2R 三角絞めを極めている。  増田はプロデビューから2連勝も、ネオブラ決勝で寺岡拓永に判定負けを喫すると、植松洋貴、前田浩平にいずれも接戦の判定で敗れている。 [nextpage] 【久米鷹介引退セレモニー開催】 第7代ライト級キング・オブ・パンクラシスト(防衛回数3)久米鷹介(ALIVE)Takasuke Kume25勝8敗4分/PANCRASE戦績11勝3敗  第7代ライト級キング・オブ・パンクラシスト久米鷹介。2007年に修斗でプロファイターとしてのキャリアをスタートさせ、その後HEAT、ROAD FC、ONE、RIZINなど国内外の様々な舞台で実績を残した実力者が、長きにわたるMMAキャリアに幕を下ろす。PANCRASEでは、2016年9月に徳留一樹の持つベルトに挑戦し、無敗のままライト級王座を戴冠。その後、徳留一樹、トム・サントスとの防衛戦、雑賀 ヤン坊 達也との王座統一戦を経て、2023年4月アキラとの王座統一戦に敗れるまで7年に渡りベルトを保持し続けた。  今回、PANCRASEではその功績を称え、7月27日立川ステージガーデンにて引退セレモニーを開催。立川は、久米のキャリア最後の3試合となったアキラ、粕谷優介、雑賀 ヤン坊 達也との激闘が繰り広げられた思い出深い会場。常に熱い戦いで観客を魅了し、周囲への感謝の想いが溢れ記者会見で涙した姿も印象深い久米。キング・オブ・パンクラシスト評議会が定める「キング・オブ・パンクラシストは、PANCRASE公式試合において最も高い実力を発揮し、試合内容、人格、ともに品格ありと認められた者がその資格を有する」という条文をまさに王者として体現し続けてきたファイターがグローブを置く。7月27日、立川ステージガーデンに“ラスト・バーニング”が鳴り響く。燃え尽きる時まで、心熱く。   【久米鷹介コメント】 「この度、MMA選手としての活動から退かせていただくことにいたしました。ここまで年齢を重ねても『強くなりたい』という自分のわがままを貫くことができたのは、ひとえに多くの皆様に支えていただいたおかげです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。また、その想いを常に尊重し、支えてくださったPANCRASE様にも、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました」
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