2019年10月12日(土)エディオンアリーナ大阪にて開催された『RIZIN.19』で、佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム)に1Rわずか54秒、TKO勝ちした朝倉海(トライフォース赤坂)が試合を振り返った。
「1ラウンドKOで勝つことができてよかったです」と言い、佐々木については「分析した通りでしたが、寝技が得意なのでテイクダウンを取らせないように戦おうと思っていました」と相手の土俵に持ち込ませないことを意識していた。
「あれは僕の得意な距離で、右フックは得意としているパンチでした。右で倒れる予測をしていましたね。スタンドで当たった右が一番手応えがありました。グラウンドのヒザも効いていたと思います。打撃の部分で成長が出来て、それが強くなったことによってテイクダウンもされにくくなった。一段階レベルが上がりました」
佐々木はアゴを骨折した疑いで病院へ。「前にもアゴを砕いたことがあります。ROAD FCの2戦目でヒザで砕いたことがありました。今回は右のパンチが思い切りクリーンヒットしたので相当効いたと思いました」と、打撃の破壊力を物語るエピソードも。
一段階レベルが上がったのは「(8月の)堀口(恭司)戦が決まってから劇的に強くなった。成長できました。感覚でつかめるようになって半年間で成長できましたね」と、堀口戦が決まってからの練習で大きく成長したという。
佐々木とは本来4月のRIZINで対戦予定だった。もし4月に対戦していたらと聞かれると「やってみないと分かりませんが、あの時よりも強くなっているし、心境的にも自信がありました」と、今回の方がより勝率が高かったとする。
堀口とのタイトルマッチでの再戦前に試合を行うことは、リスクが大きかったのではと聞かれると「リスクはあった戦いだと思いました。でも絶対に勝てる自信があった。待っていてもそれ以上のことは起こらないじゃないですか。もっと面白くするためには自分からアクションを起こして、勝てば再戦ももっと盛り上がるので。突き抜けることをしないと」と、佐々木に勝つことで堀口との再戦がもっと盛り上がると考えたからだと答えた。
試合後のリング上では堀口からベルトを手渡されたが、すぐに返した。「タイトルマッチをして勝って獲りたいですからね」と笑い、「大晦日のタイトルマッチが決定したので、怪我も無いのですぐ練習を再開しようと思います」と、気持ちは早くも大晦日へ。
さらに「堀口選手に対しても、僕を分析させるんじゃなくプレッシャーを与えようと思っていました。(佐々木に)圧倒的に勝って、もっとやりづらくさせてやろうと思っていました」と今回の試合は心理戦のひとつだった、とも。
「当然、向こうも対策してくるだろうし、僕も凄い自信があるので楽しみです。相性的にもいいと思っているので。僕が堀口選手を得意としているタイプ。簡単な相手ではないですが勝つ自信はあります」と、再戦での勝利にも自信を見せた。
そして「試合をやるたびに声援が大きくなっているのを感じてモチベーションになっています。今はお酒を飲みたいですね。この後、焼肉へ行ってビールを飲みたいです」と、勝利の美酒に酔いしれると笑った。◆『RIZIN.19』の全試合結果・写真・レポートはこちら