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【RISE】4連続KOの那須川龍心がビッグマッチのメインイベントでISKA世界タイトルマッチ「皆さんが驚くような戦いが出来るんじゃないかな」2026年には大﨑一貴への挑戦も視野に

2025/05/14 18:05
 2025年6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAI『OURO presents RISE WORLD SERIES 2025 YOKOHAMA』の対戦カード発表記者会見が、5月14日(水)都内にて行われた。  ISKA K-1ルール世界ストロー級(-51.5kg)王座決定戦3分5Rで、那須川龍心(TEAM TEPPEN)とハマダ・アズマニ(モロッコ)が対戦。  那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れるも、その後は6連勝。2024年6月には塚本へのリベンジを果たした。  また、2023年大晦日の『RIZIN』でMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。2024年11月、数島大陸を初回KOで破り、RISEスーパーフライ級王座を奪取すると、12月にはペットマイもKO。2025年3月にクマンドーイをも2RでKOし、4連続KO勝ちと破竹の快進撃中。戦績は13勝(6KO)2敗。  アズマニは3階級上のISKA K-1ルール世界フェザー級王者で、身長167cm、体重57kg。戦績は23勝(3KO)8敗1分。伊藤隆RISE代表によると「ISKA推薦選手の候補が3~4人出てきて、その中で一番いい選手を選びました。ヨーロッパには51.5kgの選手がいないのでフェザーでやっているのでは。53kgがベストと聞いていますが今回はかなり絞って51.5でやります」と、本来はもっと下の階級だが選手層が薄いので上の階級でやっているのでは、と説明。  また「ISKA世界タイトルは(那須川)天心が18の時に獲得した。龍心もいま18歳(5月16日に19歳)。これは運命なのかなと思う。今回のメインを任せたいと思っています。龍心はビッグマッチのメインは初めてだと思うが、予想を超えるパフォーマンスが見たい」と、龍心の兄・天心と同じ年で同じISKA世界タイトルマッチをやるのは運命だとした。  まずはアズマニからの「俺がハマダ・アズマニだ。ベルトを持ち帰るために十分練習している。ベルトはスペインに持ち帰る。龍心、準備しろ」とのメッセージが読み上げられ、会見に出席した那須川は「ISKAは天心も自分と同じくらいの時期ベルトに挑戦していて苦戦しているイメージがある。このタイトルはそんな甘くないと思って、しっかり準備してKO出来るように頑張ります」と意気込み。  アズマニの印象については「正直に言うとそこまで強さの部分はなかったけれど、物凄いやりにくい選手。初めて経験するタイプのファイターなのでそこは注意してやろうかなと思っています。パンチの打ち方がヨーロッパ系というのか、対角線な感じでスイッチもするので、そこはどういう感じなのか。5Rあるので見極めながら距離勘とかを確かめたい」、やりづらそうなタイプだという。  初の世界戦ということには「特に気負っているわけではないですが、今回メインってことで今まではクマンドーイや数島選手、塚本選手と相手の名前もあって自分もあって盛り上がる試合が多かったので、今回は自分単体なので那須川龍心というものが試されているなというのがあるので、自分でしっかり盛り上げて横浜大会を締めようかなと思っています」と、メインイベントであることの方がプレッシャーがあるようだ。 「メインを任されるのはRISE側からの期待の現れだと思います。それをさらに超えていけるように、いま積み上がっていくものって僕がミスして負ければ一瞬で崩れていくものなので、油断せずにしっかり作り上げて那須川龍心を体現できたらなと思います」  51.5kgの階級については「ベストではありますし、これを獲ってから階級を上げてもいいと思っているので。51.5kgはこれが最後になるかもしれないし、最後ではないかもしれない」と、53kgへの転向も視野に入れているが「体重は全然問題ないですし、53kgでも出来るよって感じなのでRISEさんに任せて。まだどうなるかは分からないです」とした。  相手がフェザー級で戦っていることに関しては「今まで57kgでやっていて王者なので強いと思いますし、フィジカルの差はあると思うけれど、格闘技って力だけじゃないので。距離とか間合いとかタイミングとか、そういうのを全て含めての格闘技なので、自分がそういうところを見せられたらいいなと思っています。ここ最近は距離の感覚とか全ての感覚がハマっているので、そこをあと1カ月完璧に仕上げてこれたら皆さんが驚くような戦いが出来るんじゃないかなというのがあります」と、自信を見せる。  RISEの世界タイトルではなかったことに不満はないのか、との質問には「まだ53kgでやってないですから何とも言えない。でも来年までに大﨑(一貴)選手にたどり着くためにはここはしっかり獲っていかないといけない。ここは大﨑選手に向けての戦いでもあるかなと思っています」と、来年にはRISE世界スーパーフライ級王座となった大﨑まで辿り着きたいとの目標を掲げた。  その大﨑については「世界王者であって凄く強いですし、今のままではまだまだかなわないって声の方が大きいと思うんですけれども、自分は勝てると思っているからこそああいう発言をしているわけで。だからこそ、それにふさわしいような相手に勝っていって…53kgに上げて上位ランカーとか王者とかに勝ってと、しっかりと順序を踏んで大﨑選手に挑もうと考えています。理想は来年の一発目のデカい大会で出来たらいいなっていうのがあるので、自分次第ですね。自分がここからどう駆け上がっていくか、自分の成長力に懸けたい」と、来年の一発目のデカい大会=毎年3月に開催される『RISE ELDORADO』で実現させたいとする。  クマンドーイに勝利した後のマイクで、田丸辰との対戦をアピールしていたことについて聞かれると「出来たらやりたいです。本人がどうなのか分からないですし、大人の事情は分からないですね(笑)」とし、RIZINでの田丸の試合の感想を聞かれると「相手の方がMMAが上手かったというそれだけです」と答えた。  最後に那須川は「今回僕がメインの大会ということで他の選手とは格が違うところを見せつけて、僕がこの大会をしっかり締めたいと思います」と語った。  伊藤代表は「全部で12試合発表させていただきました。ここからあと数試合、全部で15~16試合になると思っています」と、あと3~4試合追加カードがあるとしている。
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